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INTERVIEW

SKELETONWITCH

2011.10.11UPDATE

2011年10月号掲載

SKELETONWITCH

Member:Scott Hedrick(Gt)

Interviewer:米沢 彰  Translator : Yuga

-前作『Breathing The Fire』はビルボード・チャートで200位以内(最高151位)にランクインするなどこのジャンルでは十分なセールスを記録していますが、前作のリリース辺りからバンドの活動はより広がり、知名度も獲得できたのではないでしょうか?

そうだといいね(笑)。でもこれは本当に、カッコいいヘヴィ・メタルの曲を書いて、厳しいツアーを続け、人生最高のライヴをやるっていう努力の賜物だと思うよ。それが俺たちのゴールだからね。

-前作『Breathing The Fire』のリリース後にはOzzfest 2010の全日程への参加を果たすなど、バンドの知名度が更に上がっていく良いスパイラルに入っていったように見えますがご自身では如何ですか?

Ozzfestに参加できたことは素晴らしい経験だったよ。Ozzfestはアメリカで一番長くやっているヘヴィメタルのフェスティバルだし、それの一部になれて本当に嬉しかったんだ。OZZYやHALFORD、MOTLEY CRUEとかとステージをシェアすることは、とても特別な経験だったと思う。それに、SKELETONWITCHのようなバンドが、もっとカジュアルでメインストリームのメタル・ファンの目に触れる機会を持ててよかったよ。これまであんな顔面にメタル・パンチを食らったことのないキッズばかりだったからね。

-『Forever Abomination』の完成おめでとうございます。アートワークなども非常に印象的ですが、作品全体のコンセプトなどがありましたら教えて下さい。

ありがとう!!ひとつの決まったコンセプトみたいなものはないんだ。もう少し幅広いままにしておきたくてね。これは古き良きヘヴィメタルだよ。例えば世界破滅の話とか、死や苦痛、善と悪、神の冒涜や、殺人とかね。

-今作のサウンドはメロディック・デス・メタル、スラッシュ・メタルなど、幅広いエクストリーム・ミュージックの要素を持っていて、一枚を通して聴いていると引き込まれるような感覚を覚えました。ご自身ではどういったサウンドを目指して制作されたのでしょうか?

俺たちはこれまで本当にいろんな種類のヘヴィ・ミュージックを聴いて来たんだ。それを自分の音楽に反映しない手はないだろ?ちょっと自分勝手に聞こえるかもしれないけれど、俺たちはまず自分たちのために曲を書くんだ。自分たちの聴きたいメタルを書くんだ。俺たち自身を満足させるためにね。だから、どんなジャンルやスタイルで作っても関係ないってことだよ。リフが、曲が、ヴォーカルが、俺たちを落ち着かせてくれたりテンションをあげてくれたりしたら、正しいことをしているってことさ。このアルバムでは、プロダクションの面で成長して、もっと厚みがあってもっとラウドな作品を作りたかった。でも俺たちは演奏者や作曲者としてどんどん良くなっていっていると思うよ。だから、パワーアップした俺たち自身と、更にプロダクションが組み合わさって、このアルバムの中で最高点に達したと思う。俺たちにとってこれはとても大きなステップだよ。

-オーセンティックなメタル・サウンドを基調としながらも、作品としては今の時代に十分マッチした新鮮なサウンドに聴こえるのが不思議でしょうがありません。以前には自ら“ブラック・メタルとスラッシュ・メタルの子供”のようなサウンドだと表現されていましたが、今の自分達のサウンド・スタイルをご自身ではどのように捉えていますか?

そのブラック・メタルとスラッシュ・メタルの子供どもが、もっとロックを聴き始めたとでも言おうかな!(でもDEICIDEのことはまだ大好きなんだ)

-Chance Garnetteのヴォーカル・スタイルはAlexi Laiho(CHILDREN OF BODOM)を髣髴とさせるパートや、Johan Hegg(AMON AMARTH)を想起させる力強いパートもあり、一口にデス・ヴォイスと言っても非常に幅が広い表現力を見せてくれていますね。ここまでの幅広さをどのように習得されたのでしょうか?

それは彼に聞かないと分からないな。最初からそれができる人っているよね。俺は歌ったり叫んだりして食ってけないよ(笑)!!でもChanceは毎日毎日ステージで全力で歌うんだ。このアルバムでは彼はこれまでで一番クリアで本当に良い歌声を出す事ができたよ。彼がどうやったかは俺は知らないけど、彼の特別な“スモーク・トリートメント”のおかげじゃないかな(笑)?

-『Forever Abomination』のサウンドは非常に玄人好みというか、サウンドの細部にまでこだわりを感じました。実際、かなりこだわって作曲やレコーディングを行いましたか?

その通りだよ。幸運なことにプロデューサーのMattは俺たちが何をしたいかよく理解してくれていてね。俺たちが彼に会いに行った時には、レス・ポールの大群とすごいチューブ・アンプと一緒に待ち構えていたんだ。彼には良い音を出すのにとても助けられたよ。
レコーディングは今までで一番順調にいったよ。いつも通りに、すべての素材を書き終えてスタジオにいったんだ。スタジオでは曲を書いたりアレンジしたりは一切しなかった。何をしたいか、とてもはっきりしたアイデアを持って行ったんだ。プロデューサーからの意見にはすごくオープンだけど、構成に関してのことだったら話は別だよ。99%の確率でそのアドバイスは受けないね(笑)。
Mattと彼のエンジニアのChris "Rake" Rakestrawは、最高のチームだよ。彼らはすごく相性が良くて、いろんなことを同時にこなせるんだ。Mattがドラムをミックスしている間にRakeがベースをトラッキングしたりね。全体のプロセスをスピードアップするのにとても良いチームなんだ。彼らは演奏者としても、とても厳しいんだよ。普通スタジオではだらけてしまって、後から編集するためにプロのツールを使うような人が多いけれど、彼らに関しては全てが完璧であるようとても細かく厳しく指導するんだ。RakeはドラムのレコーディングをしているときDustinに本当に酷く当たっていたよ(笑)。でも、それは良い作品を作るのに必要なことなんだ。