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INTERVIEW

GHOST BRIGADE

2011.10.12UPDATE

2011年10月号掲載

GHOST BRIGADE

Member:Veli-Matti(Dr)

Interviewer:ムラオカ  Translator : Yuga

-まずは初めてのインタビューとなりますので、バンド結成から今に至るまでを教えてください。

俺たちは2005年に結成した。前バンドのSUNRIDEやREVOLT時代からお互いを知っていて、ヘヴィな音楽に対して愛着を持っていた5人の男が集まったんだ。2006年にデモを作成して、レーベルに送ったよ。そのうちのいくつかのレーベルは興味を示してくれて、よく考えた後、Season of Mistが俺たちにとって一番合っているという結論に至ったんだ。だから彼らと契約して、デビュー・アルバムの『Guided By Fire』の制作に入った。それは2007年にリリースしたよ。その後は2つのアルバムを出したんだ。2009年に『Isolation Songs』と最新作の『Until Fear No Longer Defines Us』が2011年。アルバム制作の間には、INSOMNIUMやPARADISE LOST、AMORPHISなどとヨーロッパ・ツアーをしたよ。そして初めてフランスのHellfestや、Summerbreeze、GraspopやWackenなどの大きなフェスティバルに参加したんだ。すごく忙しかったけどとても楽しくて良い経験だったよ。この10月からはヨーロッパで初めてのヘッドライン・ツアーを開始するんだ。物事は上手く行っているようだし、次に何がくるか楽しみにしているところだよ。

- GHOST BRIGADEというバンド名の由来を教えてください。

ベースのJanneが"Ghost"という言葉が好きで、ギターのWilleはMEWの「Snow Brigade」という曲から"Brigade"を取ったんだ。この言葉の組み合わせは単純にかっこいいと思ったし、いろいろな解釈の余地を残す名前だと思うんだ。それは俺たちが音楽を作っている時も同じことだよ。この名前が仄めかすようにダークでヘヴィな音だけど、でも他の種類のムードに対してもオープンなんだ。いわゆる"ジャンルの壁"を乗り越える音楽なんだよ。

-アルバム・リリースおめでとうございます。『Until Fear No Longer Defines Us』というタイトルにはどのような思いがこめられているのでしょうか?

ありがとう。Willeが考えついたタイトルなんだ。"人間はその者の持つ恐れにより象られる"といった言葉があるんだけど、Willeはそれをもっと希望を持ったバージョンにしたんだ。だからメインのコンセプトは、"恐れ"、それにもっと重要なのは、"自分の生きたい人生や夢を叶えるためにその恐れにどう対処するか"。これが俺たちのバンドであり、俺たちの音楽であり、誰からの期待のためにでもなく自分たちの夢見ることをやる、ということを伝えたいという意味もあるんだ。自分自身に忠実になって、自分の幸せを見つける。簡単に言うとそういうことさ。

-今作で最もこだわった点や新しくチャレンジした点がありましたら教えてください。

今作で挑戦したかったことは、自然で柔軟性を持った、本当にバンドが演奏しているように聴こえる作品を作ることだった。コンピューターで作った全ての音が完璧なメタルじゃなくてね。もっと人間味のある音が欲しかったんだ。そしてそれに関しては成功したと思うよ。少なくとも俺の耳にはとてもオーガニックな音に聴こえる。それ以外は、前作とあまり変わらないよ。曲の中での動きを大事にして、それぞれの曲で協調すべき点に集中したよ。

-プロデューサーに迎えた、Antti Malinenという人物はどのような今までどのようなアーティストを手がけて来ているのでしょうか?

そうだね、彼はこれまでパンクやハードコアのバンドと仕事をしてきたんだ。彼を知ったのは俺たちの友人であるDEATHBEDというバンドを通してなんだけど、彼らはパンクやハードコア、メタルから影響を受けているバンドだ。彼らはとても良いサウンドのアルバムをいくつか出していて、彼らのデビュー・アルバムである『Veritas』のサウンドの裏にいる人間に興味を持ったんだ(チェックの価値ありだよ、すごく良い)。だからきっと彼なら俺たちのサウンドをビッグに、それでいてパンクで自然に生のサウンドにすることができるんじゃないかと思った。彼にとっても、もっとメロウでメロディックなサウンドをやるのは新しい経験だったんだ。両方にとってこのアルバムの制作は面白いアプローチだったよ。

-彼との作業は順調に進みましたか?

そうだね、とても上手く行ったよ。全ての曲は準備してあったしそれぞれやるべきことはやってから始めたから、みんな自分たちの役割がよく分かっていた。これはAnttiとは2枚目のアルバム制作だったから、彼は俺たちがどんな人間か、どうやって仕事を進めるか、それに何がしたいかを理解していたんだ。12日間スタジオで過ごして、計画していたことはほとんど全て終わらせることができたよ。それから家に帰って、グロウルなどのヴォーカルやギターを少し自分たちのリハーサルをやっている場所でレコーディングした。他のメンバーはあまり満足はしていなかったみたいだけど。でも全体的にはこのセッションは今までで一番簡単で、個人的にはとっても楽しかったよ。

-"楽曲を必要以上に分析しないことを心がけている、流れに任せて演奏してみて確かめる"とのことですが、楽曲制作方法はメンバーみんなでジャムをしながら作るような方法でしょうか?

ほとんどの場合Willeが曲を書くか、ベーシックなデモを作るんだ。彼がそのデモを俺たちに送ってくれて、リハーサル室に行って一緒に曲をアレンジするんだ。 曲が呼吸を始めて筋が通るような自然な形を見つけるまで何度も何度も曲を演奏するんだよ。そのプロセスでは、それぞれが自分の楽器に関して言いたいことをどんなに小さいことでも議題に持ち出すんだ。普段は、最初に感じる"直感"は、結局はどんな風に曲を演奏するかということかな。そうじゃない時もあるし、"分析"は俺にとって悪い言葉ではないけれど、しすぎないようにはしているよ。