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INTERVIEW

THIS ROMANTIC TRAGEDY

2011.08.11UPDATE

2011年08月号掲載

THIS ROMANTIC TRAGEDY

Member:Kyle Huender(Gt)

Interviewer:MAY-E

-今作『Reborn』を聴かせて頂きました。ソング・ライティングも演奏面も、デビュー・アルバムとは思えないハイクオリティな作品ですが、THIS ROMANTIC TRAGEDY以前もバンド活動していたのですか?

ほぼメンバー全員にとってTHIS ROMANTIC TRAGEDYが始めてのバンドだよ。俺とDavidは昔から一緒に色んなプロジェクトをやってきたんだけど、最終的にこのバンドの形に落ち着いたんだ。

-叙情的なフレーズからブレイクダウン、エレクトロと、メタルコアを主体に様々な音楽的要素が盛り込まれていますが、メンバー皆さんのバック・グラウンドを教えてください。

俺たちは本当に沢山のジャンルの音楽を聴くよ。その中でもみんな共通してハマってたのがポスト・ハードコアなんだけど、バンドをやっていくうちに、そこに色々足したり、枝分かれして今の俺たちのスタイルが確立していったんだ。バンドを始めた頃は、とにかくえんそうして楽しい曲を演ってたんだけど、それは今でも同じさ。演奏するのが楽しいんだ。

-トランシーなものからシンフォニックなものまで、シンセサイザーの演出がとても優秀ですね。バンド結成時からキーボード/シンセサイザーを取り入れたサウンドを目指していたのですか?

ありがとう。俺たちはどの曲でもシンセ、キーボード、それにストリングを使ってきた。無いといけないって訳でも無いんだけど、曲作りの中で、曲が良くなるんなら使った方がいいじゃん、という結論になることが俺たちはたまたま多いっていうだけさ。

-また、シンセを取り入れたメタルコア・バンドというと、流行物のような扱いをされることもありますが、それに抵抗はありますか?

シンセ有る無しに限らず、ある意味、全てはトレンドだと俺は思うよ。ただそれが、どれだけ長続きするかというだけの話さ。バンドがシンセを導入することは俺は素晴らしいことだと思うよ。別にずるいことをしている訳じゃ無いし、本当に沢山のことができるようになるんだからね。ただバンド・サウンドの中でシンセを使いすぎているバンドが沢山いるのは事実だね。

-ブルータルでありながら、ヴォーカル・メロディはとてもキャッチーですよね。どんな風に曲が作られていくのでしょうか。

俺たちは他のアーティストとはたぶん全く違う曲の書き方をしていると思う。俺とギターのデビィッドはお互いに沢山の曲を書くんだ。そしてそれをバンドに持っていき、みんなで協力してアレンジしたり、再構築したりするんだ。ほとんどの場合先に曲があって、後から歌詞が乗るよ。

-キャッチーとは言え、シリアスな世界観を保っていますよね。今作『Reborn』は、どんなことをテーマにしているのでしょうか?また、リリックではどんなことを言っていますか?

このタイトルには深い意味があるんだ。俺たちはメンバー・チェンジがあったりしたから、このタイトルの意味を勘違いされる事はあるんだけど、本当の意味は、バンドではなく各個人の“覚醒”を意味しているんだ。このアルバムは、世紀末的な出来事に始まり、潜在意識と協調性というキーワードをもとに、人生における本当の意味での幸せとは何かを見つけるという本当のメッセージに至るコンセプトがあるんだ。

-音の作りもダイナミックだし、イントロのストリングスも美しく、細部までよく作り込まれたアルバムだなぁと思ったのですが、プロダクションにはどんな人物が関わっているのですか?

このアルバムはニューヨークとの州境にあるニュージャージーのウィホーケンってところにあるスタジオでプロデューサーにMACHINE SHOPのWill Putneyを迎えて録ったんだ。

-本当に素晴らしいアルバムだと思います。メンバー皆さん、この『Reborn』の仕上がりに満足していると思いますが手応えを教えてください。

俺たちはこの作品の出来にとても満足してるよ。俺たちがイメージしていた通りになったからね。むしろ、それよりも良くなったかもしれない。俺たち自身も、自分たちで作ったアルバムだってことを忘れて何度も聴いてしまうぐらいだからさ(笑)。

-今作は本国では3月にリリースされていますが、ファンからも良いリアクションが寄せられているのでは?

素晴らしい反応を受けてるよ。正直、想像以上さ。みんなこのアルバムを本当に気に入ってくれてるし、バンドに沢山のことをもたらしてくれたよ。

-ラスベガス出身だそうですが、ラスベガスにはあなた方のようなバンドはたくさんいるんですか?バンド活動はしやすい土地でしょうか。

ラスベガスの音楽シーンは、なかなかタフだよ。沢山ライヴする場所はあるんだけどね。一緒に育ってきた近いジャンルのバンドも沢山いるし、みんなで作ってきたシーンもあるよ。地元でのライヴはいつも最高さ。