INTERVIEW
ADEPT
2011.05.12UPDATE
2011年05月号掲載
Member:Robert(Vo)
Interviewer:MAY-E
-アメリカのバンドと共演する機会も多いですが、最も感銘を受けたバンドとその理由を教えて下さい。
これまでいろいろなバンドとツアーをさせてもらえたけど、印象に残ったバンドを挙げるとARCHITECTS、UNDEROATH、BRING ME THE HORIZON、A DAY TO REMEMBER、A SKYLIT DRIVE……他にもいろいろいるな。間違いなくどのバンドからもインスパイアされた部分はあると思う。バンド全体の意見ではなくて、個人的にもっとも感銘を受けたバンドは、この間ADTRと一緒にヨーロッパにきたBAYSIDEだね。個人的に凄く好きなバンドだから、ライヴを見ることが出来て嬉しかったってのも、感銘を受けた大きなファクターなんだけど(笑)。彼らの歌詞って凄く繊細なんだけどさ、その繊細な部分をライヴで無茶苦茶上手く表現しているのを見て、ヴォーカリストとして凄く衝撃を受けたよ。
-THE HIVESなどを手掛けた敏腕マネージャーの目に留まり、大型フェスへの出演も果たしたそうですね。その人物からどんな言葉をかけてもらいましたか?
なんでそんなことまで知っているの(笑)?。そう、Agency GroupのTobias Lorentzっていう奴が俺たちを担当してくれているんだ。彼は凄くやり手でさ、色々なフェスやツアーに俺たちをブッキングしてくれて凄く助かっているよ。特に何か言われたことはないかな。彼はあくまでもブッキング・エージェントだからね。
-今もTrosa(※海岸沿いにある人口5000人ぐらいの小さな町。夏になるとリゾート客が沢山来る)に住んでいるのですか?
俺たちは5人組で、うち3人はTrosaを離れて今はストックホルムに住んでいるよ。と言っても一時間ぐらいあれば車で行き来できるからね。残りの2人はまだTrosaに住んでいる。本当に美しい街だから、あの街から離れたくない気持ちも実はあるんだ。
-2年前のインタビューでRobert(Vo)は“ローカル・シーンを支えてくれるハコも増えているし、シーンがだいぶ良くなってきているとは思う。今はちょうど端境期に当たるんだろう”と話してくれましたが、その後のスウェーデンのローカル・シーンはどのように発展していますか?
この2年で、ローカル・シーンは急速に良くなってきているよ。大規模なフェスが開催されるようになったり、若いバンドのコンペティション・ライヴも凄く増えてきているし、若いバンドをオープニング・アクトに起用する先輩バンドも凄く増えているから、状態は本当に良くなってきていると思う。多くのラジオ局もシーンに注目し始めていて、新しい音楽や若いバンドの曲をオンエアーするようになっているんだ。
バンドの数が凄く増えているから、若手、中堅、大御所、全てがお互いに刺激しあって切磋琢磨している感じだね。スウェーデンのシーンにはちょっと注目していてよ。90年代にNO FUN AT ALL、REFUSED、MILLENCOLIN、59 TIMES THE PAIN、LAST DAYS OF APRILあたりが一世を風靡したけど、それと似たような状況が発生しようとしているんだ。
-ADEPTの将来の目標を教えてください。是非来日も実現して欲しいです。
もう来月にはCALIBAN、AS BLOOD RUNS BLACK、FOR TODAYとのヨーロッパ・ツアーが控えていて、夏にはいろいろなフェスやイベントへの参加が決まっているんだ。来年の初頭にはオーストラリアや日本に行きたいなって考えていて、今スケジュールを調整しようとしているところさ。俺たちの目標は……出来る限りのショーをやり続けて、かっこいい作品をリリースし続けること……今はそれ以外思いつくことはないな。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
まず、このインタビューを最後まで読んでくれてありがとう。興味を持ってくれたら、俺たちの音源もチェックしてみて!日本にも行きたいし、ツアーも実現させたいし、色々言いたいことはあるけど……それは日本に行った時までとっておくよ。とりあえず、俺たちのアルバムをチェックしてみて!
それと、今回の地震や津波で大変な思いをしている人たちが、今たくさんいると思う。俺たちスウェーデン人も、数年前に発生したスマトラ沖地震で、たくさんの同胞が犠牲になったことを経験した。だから、今回の一件はとても他人事とは思えないんだ。俺たちに出来ることがあればなんでもやるからさ。いつでも声をかけてよ。