INTERVIEW
WITHIN TEMPTATION
2011.03.08UPDATE
2011年03月号掲載
Member:Sharon den Adel(Vo)
Interviewer:ムラオカ Interpreter:ジンジャー国田
-WITHIN TEMPTATIONのサウンドですと、アメコミよりオペラやミュージカルなどの方が相性が良さそうですが、なぜアメコミだったのでしょうか?
そうね、コミックはストーリーを語る手段に過ぎない。80年代にコミックが流行ったし、コンセプト・アルバムも盛んだった。今の時代はダウンロードも youtubeもあって、一曲ずつ、気に入ったものだけ入手している人がいるけど、私たちは80年代の、アルバム一枚が作品で何かを伝えるものだったあの状況をもう一度再現したかった。もしかしたら不可能な試みだったかもしれないし、もしかしたら人はそれを理解して受け入れてくれるかもしれない。だけどいずれにしてもとても楽しみなの。
-アメコミとの連動というと最近ですとカナダのバンド、HAIL THE VILLAINが行っていましたが彼らのPVは見ましたか?
いや、私は知らないけど、Robertなら知っているかもしれない。これからこのようなバンドが沢山出て来るとは思っているけど。必ずチェックしてみるわ(笑)。
-あなたがたが考える理想的なコンセプト・アルバムがありましたら教えてください。
PINK FLOYDとDavid Bowieは多分一番いいコンセプト・アルバムを出していると思う。私たちは今回このコンセプト・アルバムでどれだけの予算がかかるか、どのように表現するべきか、どんな取り組み方をするべきか勉強になったから、もし次にいつかコンセプト・アルバムを出すとしたらこの経験を生かせると思うわ。
-『The Silent Force』ではヨーロッパ圏でビック・セールスを記録し、前作『The Heart Of Everything』ではヨーロッパのみならずアメリカ、日本などでもヒットしましたね。リリースごとにどんどん大きくなってくる自分達にプレッシャーを感じることはありませんでしたか?
私たちはプレッシャーを感じたことがないの。なぜなら音楽を始めた時から感じるプレッシャーはアート面のプレッシャーだけって決めているからなのよ。自分の心に従うことが音楽を作ることの大切さかもしれない。どんなに周りからプレッシャーを与えられても、私たちの中では何も変わらないと強く感じている。いい曲を作りたいというプレッシャーは常にあるけどね(笑)。人には様々な意見があるから、それはそれでいいことだと思うわ。
-話は逸れますが、SharonとRobertの間に三人目の子供が生まれるとのことですが、楽しみでしょうがないのではないでしょうか?
もちろんよ!
-予定日はいつ頃?
正式には5月よ。
-リリース後の予定はいかがですか?Sharonの出産が重なっているのでツアー開始はもう少し先になるのでしょうか?
ツアーは7月の終わり、8月の頭から始めるけれど、最初はフェスに出演する予定なの。ニューヨークで大きなライヴがそのあとあって、それが終わってからヨーロッパツアーが始める。ヨーロッパ各地と、海外での公演も考えているけれど、今はまだ調整中よ。
-母親、妻、そしてこれほど大きなバンドのフロント・ウーマンで、常に注目されていて、常にものを作り、いつも忙しいのってどんな気持ちでしょうか?
私にとって意外とスムーズに物事が進んでいると思うわ。既に2人の子供もいるし、とてもいいバランスだと思う。でも一つだけ私がすることは、何かを決める時は必ず他に選択肢がないか考えること。バランスが崩れないようにいつもいい決断をしなければならないと思っているわ。二つの世界をうまく回すにはバランスが崩れてしまうと無理だから、そこはしっかり考えているつもりなの(笑)。先程話したように、前回のツアーが少しヘヴィだったし、他のメンバーも家族ができ始めているから、ツアー・スケジュールを調整し燃え尽きないように、バランスが崩れないように考えて行きたいと思う。休憩を入れながらツアーをすると思うわ。もちろん時間がかかるけれど、みんながリラックスできればそれだけいい作品や演奏ができると思う。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
日本は私たちの一番好きな国なのでまた訪れることを楽しみしている。日本の文化、日本食、人々が大好きなのでまたすぐに会いましょう。ありがとう!!