INTERVIEW
THE GHOST SPARDAC
2011.03.08UPDATE
2011年03月号掲載
Member:Boxy(Vo&Ba) Chuck(Gt)
Interviewer:MAY-E
-あなた方のようなサウンドのバンドがいることにまず驚くのですが、中国にはどんなロック・カルチャーが根付いてますか?
Boxy(以下B):中国のロック文化は徐々に発展していると思うよ。80、90年代の発展が早すぎたかもしれないから、今の発展スピードは以前に比べるとやや下がっている気がするね。ロックは多くの人に受け入れられて、ロックに対する偏見や誤解もだんだんなくなってきているとは思うよ。中国のロック文化はますます繁栄すると信じているよ。
-英語で歌う曲と中国語で歌う曲がありますね。英語を用いているのは、世界での活動を視野に入れてのことなのでしょうか?
B:ロックはもともと欧米のものであり、やはり英語で歌う方が歌いやすいんだよね。中国語の歌詞を書くのは中国人のファンに俺らの表現したいものをもっと理解してもらうためなんだ。
-中国には英語で歌うミュージシャンも多いのですか?
B:そうだね。沢山いるよ。
-ヴォーカルを務めるのはベーシストのBoxyですが、リリックは全てBoxyが担当しているのですか?
B:そうだよ。全ての歌詞は俺が書いているよ。
-貴方はアメリカ人とのハーフだそうですが、アメリカのロックからの影響を感じさせるTHE GHOST SPARDACのサウンドは、貴方の影響が大きいのでしょうか?
B:そうだね。間違いなく原因の一つだね。
-オリジナルメンバーはBoxyとChuck(Gt)の二人ですが、結成時のエピソードを教えてください。
Chuck(以下C):バンドを作り始めたときに、ものすごくたくさんのヴォーカルを試したんだけど、ダメで…探せるヴォーカルは全て試したんだけど、ほぼ全滅だったんだよね。俺が97年からバンドを始めて、それで要求が厳しくて、うまくないのならヤメた方がいいと思っていたぐらいで…そんな2007年の年末に「豪運」という楽器屋でBoxyと知り合って、即決しバンドが始まったんだ。その後、沢山のドラマーを試して、友達の紹介で、今のドラムの劉忠と知り合って、すごくウマが合ったんで、現在の形に決まったって感じかな。やっぱりこのバンドを組むのは非常に苦労したよ。同じようなジャンルでバンドをやっている人たちをいろいろ試してみて、やっと今の三人で固定できて、結果的にはとても良かったと思っているよ。
-お二人は、どんな音楽を聴いて育ったのですか?
B:俺はグランジの影響も大きかったから、95年頃にはロックをよく聴いていたよ。テクノも好きだね。一番好きなバンドはCIRCA SURVIVEだよ。
C:俺は小さい頃からクラシックが好きで、6歳からピアノを学び始めて、12歳でギターを始めたときから、ギターに夢中なって当時はすごく練習していたよ。14歳でTANG DYNASTYというバンドのギタリストとしてキャリアをスタートさせて、その頃はメタルを聴くことが多かったかな。その後は、ふたりともEmoやパンクも聴いたりして… 一番すきなバンドはTHE USEDかな。
-『TGS ep』のリリースおめでとうございます。メタリックなサウンドに感情豊かなヴォーカルが合わさり、キャッチー且つアグレッシヴなサウンドに仕上がっていますね。どのようなサウンドを目指して制作したのですか?
B:ありがとう!全世界の人にTHE GHOST SPARDACの音楽を聴いてもらえることを意識して制作したよ。
-作品の最後には、ヒップ・ホップ界の重鎮Afrika Bambaataaが手掛けた「Super Me」のリミックスが収録されていますね。彼からリミックスを申し出たほど、THE GHOST SPARDACを気にいっているそうですね。リミックスを聴いた感想を教えてください。
C:Afrika Bambaataaに俺らの音楽を気に入ってもらい、「Super Me」のRemixバージョンを作ってもらって、すごく感謝しているよ。彼は「Super Me」にエレクトロの核で、俺らが聴いたらこの曲に違う解釈や理解を受けることが出来きるし… 俺らはRemixバージョンなどの手法で伝わる精神が好きで、違う人々が感じる同じ曲への理解と愛に敬意を表したいよ。
-ライヴはどのくらいのペースで行っているのですか?
B:大体毎月ライヴ・ハウスで3~4回はやるかな。夏休みなどの連休の時は中国の大きなロック・フェスなどにも参加しているよ。
-バンド名のSPARDACとは英語にはない言葉ですが、どんな意味があるのですか?バンド名の由来を教えてください。
C:もともと「SPARDAC」(中国語で「斯巴達」)と使いたかったんだ。「300」(中国名は「斯巴達300勇士」)という映画があって、その中の男たちみたいに強くなりたかったから、「斯巴達」と言う言葉を使いたいと思って、英語(アルファベット)では「SPARDA」になったんだ。発音の関係で、最後に「C」を付けた方がしっくりしていたんで、今の「SPARDAC」になったんだ。