INTERVIEW
VANILLA SKY
2011.01.04UPDATE
2011年02月号掲載
Member:Vinx (Vo&Gt)
Interviewer:MAY-E Translator : 有馬 健一郎
-先日の激ロックFES VOL.6への出演、ありがとうございました。久しぶりの日本ツアーは如何でしたか?
今回のラインナップで初めて『日出ずる国』へのツアーだったんだけど、激ロックのサポート無しにはあり得ない話だったね。凄く楽しませてもらったし、共演出来たバンドすべてが素晴らしかったよ。大阪から東京まで道中では相当疲れていて、みんなたった2分で眠りに落ちたけど(笑) BLOGにその動画をアップしているから見てよ!
-DONOTSのメンバーとは仲良くなりましたか?
彼らは素晴らしかったよ!僕らが1ファンの頃から好きだったし、共演出来たのは嬉しかった。夢が叶ったってことさ。
-その来日公演のアンコールでもプレイしていたRihannaのカヴァー曲「Umbrella」は、You Tubeなどでも桁違いの再生回数を叩きだすなど、あなた方の代表曲といっても過言ではない人気曲となりましたね。この曲が今回のカヴァー・アルバム『Punk Is Dead』制作のきっかけなのでしょうか?
僕らがバンドを始めた頃からカヴァーはちょくちょくやっていてさ。レコーディングしていた曲もあったし、1枚にまとめたらいいんじゃないかなと思ったんだよ。“PUNK”以外に影響を受けた音楽ってことで“PUNK IS DEAD”となったんだ。僕らが「Umbrella」を初めて披露した時はMySpaceでフリーでダウンロード出来たんだけど、その頃はここまでみんなが気に入ってくれるとは思わなかったよ!
-Avril Lavigneの「Girl Friend」をカヴァーしたZEBRAHEADはヴィデオ・クリップでハメを外しすぎて本人からお叱りを受けたそうですが、あなた方はRihannaからお叱りを受けることはなかったですか?(笑)
僕らは別に馬鹿にしている訳じゃないからね。まあ言うなれば“オカマ”バージョンを作ったってところだよ(笑)
-そのZEBRAHEADや、MXPXなどもカヴァー・アルバムを制作しているし、『PUNK GOES』シリーズも人気を集めているなどカヴァー人気はまだまだ続いていますが、あなた方がカヴァー・アルバムをリリースすることになった経緯は?
2009年は僕とBrianにとっては大変な年で忙しく、色々なトラブルがあったんだ。『Fragile』も制作していたし、新しいメンバーも探す必要があったし。ツアーもしなければいけなかったから、制作は捗らなくて。それでツアー中に何か音源があったら良いなと思い、『Punk Is Dead』を進めたんだ。結局は色々な理由から後にしたんだけどね。
-METALLICAやFOO FIGHTERSなどアメリカのアーティストが多く見受けられますが、あなた方のルーツなのでしょうか?
間違いないね!僕が子供の頃、ギターの弾き方を知らなかったんだけど、彼らを通して学んだんだよ。
-パンクに限らず幅広いジャンルのアーティストをカヴァーしていますが、曲選びの基準はなんだったんですか?
まず僕らのルーツであること。それから“PUNK”ではないってことかな。原曲となるべくかけ離れたようなサウンドにしたいと思っていたんだ。THE BEATLES「Help」が良い例で、レゲエやダブを取り込んだサウンドに出来て満足しているよ。
-GREEN DAYのカヴァー曲「Basket Case」のエレクトロ・ポップの仕上がりには驚きました。プログラミングやアレンジはどなたが手掛けているんですか?
Brianがああいうサウンドに才能があって、彼がほとんどスタジオで作り上げたんだ。それに僕がアコースティック・ギターを乗せてみたり。後はスプーンやプラスティックのボトルなんかで作った音も録音して、PROTOOLSで加工して使ったりもしたよ。
-8曲の中で、特に思い入れのある曲と、その理由を教えてください。
「Help」だね。練習をしている時に思いついたんだけど、なかなか新しい物が浮かばない中で今まで全くやったことのないことを取り入れようとなった。それがダブというアイデアにつながったんだよ。
-今作のタイトル『Punk Is Dead』や、それを掲げたアートワークは衝撃的ですが、これにはどのような意味が込められているのですか?
ありがとう!君が気に入ってくれて嬉しいよ。今回は僕がやってみたんだ。タイトルはとっても分かり易くていいかなと思ってさ。“PUNK”以外の音楽というのが今回のコンセプトだったしね。もちろん、GREEN DAYの「Basketcase」は“PUNK”だけど、僕らはあれをエレクトロ・サウンドに変えたしね。