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INTERVIEW

INSOLENCE

2010.10.28UPDATE

2010年11月号掲載

INSOLENCE

Interviewer:ムラオカ

-約3年ぶりのアルバムリリースですね?
前作リリースから3年間バンドとしてどのような活動を行っていたのですか?

今回のアルバム制作に向けて、じっくりと自分達の本質を見極めて、曲作りに十分な時間を割いた3年間だったよ。

-アルバム完成おめでとうございます。アルバムのタイトルですが『Project Konflict』と名付けた理由を教えてください。

ありがとう!!今の世の中を見ると、イラク戦争から米兵撤退までの混沌とした状況で、アフガニスタンでの米国軍とタリバン政権との武力衝突の長期化など、世界での戦争が蔓延していて、それに米国の不景気の長期化、政治政策の問題で、国民が福祉の恩恵を得られなくて、お金持ちと貧乏な人の差が広がって、依然として多くの人がいかに日々の生活を生き残るかといった気持ちでいる状況、更に法的には人権の平等が保障されているけど、現実としては、人種差別がまだアメリカの根底に流れている中で、色々な事(Project)が問題(Conflict)を起こしているという状況から、このアルバム『Project Konflict』(CをKに変えて)と名付けたんだ。

-完成した今の気持ちを教えてください。

まずはホッとしてるよ。早く新曲をライヴで披露したいと思ってるよ。

-プロデューサーはどなたですか?

俺たちINSOLENCE自身とプロデューサー兼エンジニアを努めたMichael Rosenだよ。

-またレコーディングはどこで行われたのですか?

カルフォルニア州の州都サクラメントにあるPAPA ROACHが所有しているRent Houseというレコーディングスタジオを利用したんだ。

-曲の制作はどのような過程で行われるのですか?

昔のジャムセッションによる時間を掛けて曲を作り上げていくスタイルとは多少違って、バンド全員で作曲して、そこからデモを作り、そこでバンド全体のコンセンサスを得られたら、MarkとMecha1で歌詞を書き上げるんだ。あとはそのままトラッキング、ミックスへと進めるんだ。

-1曲目の「Coup De Tat」はライヴのオープニングに似合いそうな期待を煽るインストから始まりますね?新作リリース後のライヴはこの曲から始めるのではないですか?

そうだね、米国では、「Coup De Tat」をオープニングに使うこともあるし、今後のツアーもこの曲から始める可能性は大いにあるね。

-2曲目の「Molotov」ですがこの曲はソ連の政治家のモロトフについて歌ったものなのでしょうか?

ソ連の政治家のモロトフではなく、モロトフ・カクテル(Molotov Cocktail)のことで、ビンにガソリンを入れた火炎瓶を指すんだ。モロトフ・カクテルは、政権や力に反抗するために、内戦などに使われた歴史があるんだよ。

-3曲目の「Ashita」は日本語の"明日"を意味しているのですか?

その通り!

-またこの「Ashita」は日本のUZUMAKIやTHE MAD CAPSULE MARKETSにも通じる非常にジャパニーズ・ロック的なメロディを感じたのですが、実際にそこら辺は意識しましたか?

俺たちは、UZUMAKIやTHE MAD CAPSULE MARKETSが大好きだ。この曲は、こういった日本のロックバンドのバイブを出そうと意識して作った曲なんだ。

-あなたがた自身このアルバムで最も伝えたいことを教えてください。

アルバムのタイトルのところで触れたけど、今の世界では、多くの戦争、環境破壊など、色々なコンフリクトを起こしているんだ。こういった問題は、全て人類自身が引き起こしてきたもので、人々は心を開いてこういった問題、起因に面と向きあい、自分達の責任を認識して世の中を良くしていって欲しいというメッセージを伝えたいって思っているよ。歌詞を見てもらえばよく分かるけど、INSOLENCEの今までのアルバムの中でもっとも政治的なメッセージが強いアルバムだと思うよ。

-アルバム・ジャケットはどのようなものになりそうですか?

ジャケットは、ダークで骸骨の絵が書かれているものなんだ。このイラストはアメリカでタトゥー・アーティストとして有名なAdrian Leeという人に描いてもらったんだ。