INTERVIEW
THE EYES OF A TRAITOR
2010.07.09UPDATE
2010年07月号掲載
Member:Steve Whitworth (Gt)
Interviewer:ムラオカ Translator : TSUKASA
-UKのハートフォードシャー出身ということですが、ハートフォードシャーのメタル、ハードコア・シーンはどのような状況でしょうか?
とても良い感じだと思うよ。ENTER SHIKARI, YOUR DEMISE, GALLOWS,SIKTH, LOWER THAN ALTANTISなどここ数年で様々なバンドが出てきているし、良い音楽を発信していると思うよ。音楽的な環境が整っているこの場所で俺達も音楽活動ができてとてもうれしく思っているよ。
-メンバーにはまだ10代の方もいるようですね?バンド結成はハイスクールだったとか?
そうだよ、俺達が皆15歳だった頃にこのバンドを始めたんだよ。そう思うと結構時間が経ったなぁって思うよ。俺達は皆同じ学校かあるいは同じ地域の他の学校に通っていてお互いのことを知っていたんだ。かなり若いバンドだけど、自分達が本当に好きな音楽を作ることができていると思っているよ。
-メンバーそれぞれが影響を受けてきたアーティストを教えてください。
俺達は幅広いジャンルの音楽にインスパイアされているんだ。MESHUGGAH, MISERY SIGNALS, DEFTONESなどのメタル・バンドにも影響を受けているけど、他にも言い尽くせないくらい多くの音楽を愛しているんだ。個人的にはLAMB OF GODにインスパイアされているんだけど、彼らは何年もの間一番大好きなバンドなんだ。
-バンドのネーミングですがTHE EYES OF A TRAITOR(反逆者の目の意味)とはまた興味深いネーミングですが、THE EYES OF A TRAITORにした理由を教えてください。
がっかりさせたら申し訳ないんだけど、特にこれといった名前の由来はないんだ。Samの家のキッチンで座って話していたときに自分達のバンドの名前をどうしようかって考えててそんなときにTHE EYES OF A TRAITORっていうのがクールな感じの言葉だと思ったからなんだ(笑)
-デスコア的なアプローチから思いっきりメロディアスなツイン・リード・ギターがあったり、叙情的なハードコア的アプローチとヘヴィ・ミュージックの括りの中ではありますが、幅広いサウンドですね?1つの音楽性に縛られないサウンドはあなたがたの特徴の1つだと思うのですが、自分たちではTHE EYES OF A TRAITORサウンドの特徴はどこにあると思いますか?
俺達のサウンドの特徴は、様々なジャンルの音楽の要素を融合させていることかな。君が言ってくれたように、俺達はいろんなタイプのメタル・ミュージックを兼ね備えているんだ。ハードコア・ミュージックの影響も受けているし、それにインスパイアされるところの方が多いかな。俺達は、気に入った音楽があったらそれを自分達の作品に取り入れるんだよ。何か特定のジャンルの音楽だけをチェックしているわけじゃないんだよ。
-また音楽性の幅広さゆえに損をしたことはありませんか?
特にはないね。全てがとても良い感じに調和していると思うしね。曲のパーツが途切れることなく流れていっているし。俺達が曲を作るときに約70%の時間を割くのはその“流れ”の部分で、ちょうど良くフィットするように考えているんだ。様々なジャンルの音楽の要素を取り入れても、それぞれをストレートにはめていくだけでは良い作品を作ることはできないと思うからね。
-ところどころにクリーン・ヴォーカルのパートが出てきますが、これはスクリーム同様Jackによるものですか?
クリーン・パートはベースのJack Moulsdaleが歌ってて、スクリーム・パートはヴォーカルのJack Delanyが歌ってるんだ。2人のJackがいるから混同されるかもしれないけど、実際のところはこういう担当の割り振りなんだ。
-Jackのスクリームは1stアルバムと比較すると大分成長しましたね。 1stは無理にスクリームを出しているように聴こえますが、今作はよりブルータルに発声できていますね?日ごろのツアーなどで鍛えられたのでしょうか?
ここ2年もの間数多くツアーをこなしてきたから彼はすごく成長したと思うよ。 このアルバムでのヴォーカル・パフォーマンスは今までレコーディングしてきた中で最高だと思うね。ヴォーカルが音楽にも良く合っていると思うしね。
-アルバム・ジャケットですが非常にインパクトのあるものに仕上がっていますね。 このデザインのアイデアはバンド自身が考えられたものなのでしょうか?
俺達と俺達のマネージャーが考えたんだ。このジャケットのアートワークが“過激”だって思っている人たちもいるみたいだけど、俺達は全くそういう意図を持って作ったわけじゃないんだ。非常に解剖学的で医学的な感じだとは思うけどね。そういう部分がアルバムのタイトルにも反映されているんだ。