－しかしながら、これは全編スラッシーなアルバムなのかと思いきや、Track.5「Night Comes Clean」のようなミドルテンポでフューチャリスティックなメロディが印象的なナンバーやTrack.7「Let This River Flow」のようなヘヴィでありながらもキャッチーで哀愁溢れるトラックまで幅広い楽曲を揃えているので最後まで飽きずに聴きとおすことのできるアルバムだと思いました。リスナーに対して曲単位ではなくアルバムを最初から最後まで通して楽しんでもらおうという思いを感じたのですが、実際はいかがですか？

そうさ、“アルバムの感覚”を取り戻す時期だったんだよ。リスナーが驚き続けられるようにね。アルバムを掛けて、2曲聴いて、アルバムの残りがどう響くか判りたくはないだろう。メタルには自己表現の方法が本当にいろいろあるのに、多くのバンドがそのやり方を忘れているように思える。だからそのことをこのアルバムで実現したかったんだ。それが驚きという要素だよ。

－シングルカットはTrack.2の「Two Lives Worth Of Reckoning」だそうですが、この曲をシングルに選んだ理由を教えてください。

この曲をファースト・シングルにするのは当然と思えた。リスナーがもっと聴きたいと思うようにね。アルバムを期待させるような曲かどうかははっきりとは言えないけど、SOILWORKを有名にしたすべての要素は確かに含まれているよ。

－PVを撮る予定はありますか？もしありましたらどのようなものになるか教えてください。

2本作る話をしているところで、1本はアニメ、もう1本はバンドのライヴを捉えたものになる。楽しみにしていてくれ！

－あなた自身一番思い入れのある曲を教えてください。

それはとても難しいな。「Epitome」はとても面白い曲で、いろいろな予想外の展開があり、録音もとても大変だった。これまでSOILWORKがやってきたこととはちょっと違うけど、バンドが創造することができる限界を超えた曲でもある。

－Peter Wichersはギタリストとして復帰しただけでなく、プロデュースもこなしているようですね？彼にプロデュースを任せた理由を教えてください。

プロデューサーとしての彼の実力を信じているし、新しいNEVERMOREのアルバムのプロデュースの出来を聞いて、凄いと思った。Peterはとても器用なプロデューサーで、バンドが望むものを与えてくれるし、とても有機的でありながら、とても効果的なプロデュースをしてくれるんだ。とても満足しているよ。

－また実際彼のプロデューサーとしてのSOILWORKとの相性はいかがでしたか？

もちろんPeterにとっては、すごくプレッシャーはあったと思うよ。とにかく彼のことを信頼していたし、一緒に録音をするとリラックスできるんだ。こっちはプレッシャーなしで、楽しかっただけだ！

－ジャケットを拝見したのですが、古代中国を思わせるものですね。
このアートワークに込められたメッセージがありましたら教えてください。

そうだな、Svenの友人がアートワークをデザインしたんだ。精神の幻想と誤解をとらえたかった。古代中国の感じと、神秘感がぴったりとはまっていると感じているよ！

－スウェーデンにはSONIC SYNDICATEやDEAD BY APRILなどのようなあなたがたやIN FLAMESなどの影響を受けただろうバンドが精力的に活動していますね？彼らのような下の世代とは交流はありますか？

俺たちはSONIC SYNDICATEと一緒にツアーをしたんだけど、言えるのは連中が本当にいい奴らだということだ。それからSOILWORKやIN FLAMESから、本当に多くの若手バンドが影響を受けているというのはとてもいいね。とてもいい気分だ。

－あなたがオススメするスウェーデンの新人バンドを紹介してください。

うーん、新人か…。俺は最近あまりスウェーデンにいないんだけど、俺の故郷からはいろいろ面白いバンドが出てきていて、またシーンが活気づいているんだ。とても刺激的だよ！

－アルバム・リリース後の予定を教えてください。
また来日の予定などはないのでしょうか？

7月にヘッドライナーとしてツアーを始める。それから日本とオーストラリアをできれば10月に回りたい。待ち遠しいよ。