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INTERVIEW

KENAI

2010.02.10UPDATE

2010年02月号掲載

KENAI

Member:Joe Rossi(Ba&Vo)

Interviewer:ムラオカ

-2006年に結成とのことですが、どのようにしてバンドは結成されたのでしょうか?
詳しく教えてください。

みんな同じ地元でそれぞれ別のバンドをやっていて、ライヴや共通の友達を通じて知り合って今の形になったんだ。

-“KENAI”という名前はアメリカ合衆国アラスカ州にある都市と同一ですが、そこから取ったのでしょうか?

君の言うとおりバンド名はその街の名前から取ったもので、前作EP『At Mercy’s Hand』は実際1964年にそこで起こった大地震をテーマにしている。コンセプトを持ったEPにしたくて、収録曲の歌詞もそれを題材にしていたりもするんだ。

-ファースト・アルバム完成、そして日本デビューおめでとうございます。
今の気持ちを教えてください。

やっと完成できて、しかも日本でもリリースされるっていうのはすごく嬉しいね。世界の反対側の、俺たちのことをまだ聞いたこともない人たちにこの作品を届けられるなんてエキサイティングなことだよ。新しいファンを獲得する絶好のチャンスだし、それでいつの日かジャパン・ツアーが出来たら最高だね。

-EPリリースの経験はありますが、フル・アルバムは初めての経験ですよね?
満足のいくものに仕上がりましたか?

仕上がりにはとても満足してる。EPからの曲を再度収録するよりも、アルバム全体の流れを重視してすべて新曲を収録したいと初めから思っていたからね。そうして出来上がった今回の作品にはすごくハッピーだよ。

-作成の上で苦労した点がありましたら教えてください。

アルバムを作るにあたっての作業をすべてセットアップして、最終的な全体像のアイディアを出し合った上でそれに沿った工程をひとつずつクリアしていくのがやっぱり大変だったね。それから、アルバムを通じてしっかりと作品としてのヴァラエティや深みを持たせるというのは大きなチャレンジだった。そのための予算も限られたものだったから、最終的にすべてを納得のいくものに近づけるには時間もかかったね。

-プロデューサーであるJohn Mitchellはビッグ・ネームを手がける敏腕プロデューサーとして知られていますが、実際に一緒に仕事をみていかがでしたか?

Johnはすごくナイスガイで、一緒に作業をしていてとても楽しみながら出来た。Johnが勤めるOuthouse StudiosのエンジニアであるBen HumphriesとMatt O’Gradyもすごくいい連中だった。俺たちの求める作品の方向性なども理解してくれていて、バンドのベストを引き出してくれたんだ。

-今回リリースされる『Hail The Escapist』はUKと日本以外の国ではリリースされるのでしょうか?

今回の作品は幸運なことにInya Faceのおかげで日本でリリースされることになって、他にもUKやその他のヨーロッパでもリリースされる。海外で自分たちの音楽が販売されるっていうのはすごく嬉しいよ。

-ヴォーカルに関してですが、クリーン・パートはDanがスクリーム・パートはTommyという分け方なのでしょうか?

Danが基本的にリード・ヴォーカルとスクリーム・パートをやっていて、Tomはバッキング・ヴォーカルで曲によってはリード・ヴォーカルを取るっていう感じかな。曲の中でいろいろな表情を出すために、二人のヴォーカルのコントラストを大事にしてるんだ。

-ヴォーカルのメロディ展開がFUNERAL FOR A FRIENDを感じさせる点を感じました。やはりUKで活動しているとFUNERAL FOR A FRIENDからの影響というものは大きいのでしょうか?

FUNERAL FOR A FRIENDをもちろん、その他いろいろなUKのバンドから大きな影響を受けているよ。彼らは後続のUKバンドの大きな指針となった存在だし、特にそのヴォーカル・メロディは大きな要因の一つだね。でも今作で目指していたサウンドを実現させるにはそれ以外にも様々な影響を取り入れなければ成り立たなかった。

-このアルバムには激しい曲もエモーショナルなものも幅広いタイプの曲が存在していますが、1つ言えることはどの曲にも非常にメロディ・ラインの完成度が美しくそして完成度が高いですね。あなた方にとってメロディとはどのような存在でしょうか?

ありがとう。俺たちは常になるべくたくさんのキャッチーなメロディやフックをサウンドに取り入れようとしているんだ。例えそれがヘヴィなパートだろうと、ライトなパートと同じようにメロディを盛り込むことでより多くの人にこの音楽がオープンになるんじゃないかと思う。