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INTERVIEW

THE RED CHORD

2010.01.13UPDATE

2010年01月号掲載

THE RED CHORD

Member:Greg Weeks(Ba)

Interviewer:ムラオカ

-『Fed Through The Teeth Machine』リリースおめでとうございます。
アメリカではリリースから1ヶ月以上経ちますが、周りからの評判はいかがですか?

ありがとう!幸運なことに各メディアのレビューはほとんど誉めてくれていたし、ライブで新しい曲を演奏すると凄くいい反応が返ってくるんだ。

-ファースト・アルバムは精神病患者、麻薬中毒者、路上生活者などの虐げられた人たちをテーマにしたコンセプト・アルバム、そしてセカンド・アルバムはすべての曲にストーリーになるバックボーンがあったとのことですが、今作はいかがですか?コンセプト・アルバムであったりと、なにかまた趣向を凝らしているのでしょうか?ぜひ詳しく教えてください。

曲を作る最初の過程でずっとみんなで歯科衛生の話をしてたんだよね。そしたら歯っていうコンセプトが曲になって、更にアルバム全体のテーマになったんだ。その他に現実と向き合えなくなってしまって、それを補うために自分自身の現実を作り出してしまう話とか、エンターテイメント業界の話、失うことにどうやって向き合うか、それからマニアックな屋敷で住む人の話とかがあるよ。

-あなたがたは非常に歌詞を重視しているのが見て取れますが、歌詞の世界に拘る理由を教えてください。

俺は本当に歌詞を重要視している人間なんだ。言いたいことの無いバンドの曲を聴いているのは辛いんだよね。Guy Kozowyk(Vo)の歌詞は俺たちのジャンルでは通常テーマにしないようなことを扱っていると思う。

-『Fed Through The Teeth Machine』というタイトルにはどのような意味がこめられているのでしょうか?またアルバム・ジャケットもその内容を暗示するようなものですが詳しく教えてください。

ある晩俺は「How It's Made」っていう番組を見ていたんだ。色んなものがどうやって作られるか紹介する番組なんだけどさ。俺が見たエピソードは、スウェットシャツがどうやって作られるか紹介していて、スウェットシャツのジッパーに関して説明する時に司会者が"歯の機械によって飲み込ませた時に"って言ったんだよね。ジャケットの絵はこの意味の通りのものにはなってないかもしれないだけど、1つの表現が色んなことを想像させるんだなってことを感じたんだよね。

-またこのジャケット・デザインはメンバーのアイデアから生まれたものですか?

Michael J. Windsorっていうデザイナーが素晴らしいレイアウトを考えてくれた。彼とGuyが一緒に考えて出したアイデアだよ。だから2人のコラボレーションだね。

-今回初のセルフ・プロデュース作品になりますが、外部のプロデューサーではなく自分たちでプロデュースした訳を教えてください。

俺たちは外部の人と一緒に仕事をするのは大変だなっていうのを感じていたんだ。俺たちがアイデアを出しだすときりが無くてどんどんトッ散らかっちゃうんだよね。でもそれをまとめられるのは自分たち自身だけで、俺たちも自分がどんなものを求めてるかハッキリしてるから、もう自分たちでやろうってことになったんだ。

-外部のプロデューサーを使うことと、セルフ・プロデュースのメリット、デメリットを教えてください。

自分たちでやることのメリットは、外部の人をイライラさせなくて済むってことかな。デメリットは自分以外のメンバーとレコーディング・エンジニアのJonny Fayをイライラさせたってことだね...。

-収録曲が12曲で35分というのは非常にコンパクトですね。 曲単位で見てもTrack.9「Mouthful Of Precious Stones」やTrack.12「Sleepless Nights In The Compound」は4分以上ありますが、基本的に3分程前後の曲が多いですね。曲やアルバムをコンパクトに凝縮させるのはなぜでしょうか?

俺たちは過去作ったアルバムで犯した間違いから学びたいと思っていて、その中で前回のアルバム『Pray For Eyes』が長すぎたっていうのがあったんだ。だからそこを修正した。後は、インストの曲を入れないっていうテーマもあったんだ。

-Track.2「Hour Of Rats」やM9「Mouthful Of Precious Stones」、Track.12「Sleepless Nights In The Compound」にはかなりメロディアスなMike "Gunface" McKenzieのギターソロが飛び込んできますが、THE RED CHORDとしてはかなりメロディアスだと思うのですが、今作のチャレンジの1つと捉えてもよろしいでしょうか?

魂のこもっていない長いソロとか「俺こんなこともできるんだぜ」みたいなソロを弾くギタリストが多い中、Mike "Gunface" McKenzie(Gt)は素晴らしいと思うんだ。彼は何でも弾けるんだけど、それをひけらかすことじゃなくて曲のムードにピッタリ合ってるソロを作曲するんだ。