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INTERVIEW

THE WILDHEARTS

2009.09.11UPDATE

2009年09月号掲載

THE WILDHEARTS

Member:Ginger(Vo&Gt)

Interviewer:KAORU

-まずはニューアルバム『Chutzpah』リリースおめでとうございます。ご自身ではこのアルバムの出来をどう思っていますか?

俺は本当にハッピーだよ、俺達がチームとして皆で一緒に作曲やアレンジを最初から話し合って作業して、アルバムを完成させたんだ。これからは俺達4人で何かを作業する事がもっと多くなると思う。今回のニューアルバムの様に。聴いた誰もが気に入る様なアルバムだと思うよ。

-日本盤では1曲目の「Chutzpah jnr」がボーナス・トラックとなっていますが、この曲は各国盤共通で収録され、アルバム・タイトルにもなっているラスト・トラックの「Chutzpah」と同じ曲ですよね。何故日本盤だけ「Chutzpah jnr」からスタートするということになったのでしょうか?親日家のあなたのことですから、日本だけ特別に曲順の構成を違うものにしてくれたのでしょうか?私個人的には「Chutzpah jnr」から始まる方が好きなのですが。

嬉しいね。俺個人としては、1曲目は「Chutzpah jnr」から始めたかったんだ。でもメンバーの皆は「The Jackson Whites」で始まった方が良いと言った。だから、じゃあ「日本盤のボーナス・トラックにしないか?日本盤がこの曲から始まるなら最高じゃないか?」って提案したんだ。だから、これは俺達からの日本のファンへのスペシャルな始まりさ。だって、俺達が日本の君達をどんなに特別な存在だと思ってるかって事が分かってるだろ?過去に何度も俺の人生を救ってくれたんだ。俺が日本の皆を愛してるって証拠さ。

-アルバム・タイトルの"Chutzpah(厚顔)"にはどういう意味が込められているのでしょうか?また、歌詞が手元にない状態なのですが、"厚顔"な人間に対して怒りを感じたような出来事があったから、このようなタイトルを思いついたのでしょうか?

そんなに決まった忠実な意味が有る訳じゃないんだ。これは偉大な信頼と音の可能性、アレンジを含むアルバムを意味してる。一種のジョークって言うのかな?アルバムは本当に素晴らしい出来だよ。今回のアルバムの音やパフォーマンスにぴったり合ったタイトルだと思うね。

-様々なメタル作品を手掛けているプロデューサーのJacob Hansenとの仕事はいかがでしたか?

彼は素晴らしい仕事をしてくれたよ。恐らく今迄のTHE WILDHEARTSの仕事の中でもベストワークだね。彼はプロフェッショナルなマナーの持ち主で、パーティーなんかでバカ騒ぎしたりしないんだ。これが彼と俺達にとって初めての仕事だったんだけど、大抵はバンドと一緒に夜更かしして飲んだりするもんだろ?でも、彼は夕方5時になると自分の車で家族が待ってる家に帰るんだ。彼にとってこれがプロフェッショナルな仕事で、俺はそんな彼をリスペクトしてる。

-『Chutzpah』は、THE WILDHEARTSファンの期待を裏切ることのない、メタリックで、ロックンロールで、パンクな作品ですが、相変わらず曲構成の巧みさや、どんなにハードなリフでも聴きやすく工夫しているところや、シンプルで覚えやすくポップなメロディなのに、皮肉たっぷり深い歌詞に敬意を感じずにいられません。激ロック読者には初めてTHE WILDHEARTSを聴く人もたくさんいると思うのですが、『Chutzpah』は若いリスナーのTHE WILDHEARTSへの入口としても最適なアルバムではないかと思います。

嬉しいね、そうなんだ。俺達はメタルバンドでも無いし、今迄そうだった事は一度も無い。ハードなロックンロール・エッジのパンクロックで、もちろんメロディやハーモニー、そしてオーディエンスの皆が一緒に歌える様なコーラスもある。もちろん、ラウドな部分もね。同時に俺達のサウンドは強烈で激しい要素も有るから、時々メタルバンドの様なカテゴライズをされる事も有るけど。特に俺に関して言うと、激しさを共有している部分、パンクの要素が大きいな。
ここ数年はバンドが活動していくにあたって、大きな変化をしてきたと思うんだ。これはTHE WILDHEARTSのライヴを観たオーディエンスの皆にも、何かしらの新たな快感や精神になるだろう。こういう感情は、メタル、その他どんな特定のジャンルをも超えた感覚だと思うよ。 初めてTHE WILDHEARTSを聴く人達へ「ようこそ、ワイルドハーツ・ファミリーへ!」って言いたいな。これは15年以上も存続する共同体みたいなもんなんだ。THE WILDHEARTSを聴いてくれた君は、どこか慣れ親しんだ感覚を味わえると思うよ。THE WILDHEARTSには、音楽を愛する誠実な仲間がいるんだ。だから、君達が俺等の、この大きなファミリーの仲間になってくれたらとても光栄だよ。お互いに愛をもって尊敬しあわなきゃ。行儀良くしてくれよ、おっと、便座の上に小便なんてするなよ(笑)!

-『Chutzpah』製作において、アルバムに一貫するテーマやコンセプトはありましたか?

そうだな。日曜日を除いて、毎日午前9時から午後5時までアルバムのレコーディングをしたんだ。 俺達が今迄こんな感じの作業倫理を持ったことは初めてだったけど、その状況を本当に楽しんだよ。 俺達は音楽だけに集中出来たんだ。