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INTERVIEW

BRIGADE

2009.05.18UPDATE

BRIGADE

Member:Nanato Hori(Ba)

Interviewer:MAY-E

-ナオト氏は岐阜県の出身だそうですね。UKに渡ったのはいつ頃ですか?

UKにはじめて来たのは1999年で、その時は1週間ほどの旅行でした。その時に気に入ったため1年間準備を整えて2000年に長期間滞在する目的で渡英しました。

-ベースはいつ頃から始めたのでしょうか?また、ベースを始めたきっかけは?

ベースを本格的に始めたのはイギリスに来てからです。それまではずっとギタリストだったのですが、きっかけはその時バイトしていたライヴハウスで演奏していたジャズやヒップホップ,R&Bベーシストたちの影響ですね。

-活動の拠点はロンドンだそうですね。ロンドンには、BRIGADEのようなスタイルのバンドが活動しやすい土地なのでしょうか?

日本で本格的に活動をしたことがないので比較はできないですが、ライヴ活動はしやすいと思います。ライブベニューはパブを含め無数にあり、どんなアマチュア・バンドであったとしても演奏するためにお金を払ったりチケットのノルマをこなしたりの必要がないので。
あとお客さんの年齢層が幅広いのでいろんな人に聞いてもらえるチャンスはあると思います。ロックのライヴであっても普段着の親子連れがきていることも珍しくないです。

-また、周辺にはどのようなロック・コミュニティはあるのでしょうか?ヘヴィなバンドが多く、バンド同士の結束が固いウェールズ地区とはリンクしているのでしょうか。

たしかにウェールズのバンドやスコットランドのバンドは結束が固いですね。それと比べるとロンドンのバンドはそこまでリンクしていないかもしれないですね。でも一緒にツアーに回ったバンドとはだいたいいつも仲良くなりその後連絡を取り合ったりしますよ。ツアーで近くに来ることがあれば見に行ったりします。
それに雑誌のアワードだとかパーティーだとかフェスで何かとミュージシャンと知り合ったりします。ロンドンの同じ日本人ももちろん。たとえばSLAVES TO BRAVITYというバンドのTOSHIくんというメンバーとは機材の貸し借りにはじまってテックがいないときにお願いしたり、料理対決までしています。

-バンドの結成から何度かメンバーチェンジをしていますが、メイン・ソングライターやソングライティングのプロセスは当時から変わらないのでしょうか?

以前からいつも誰かが持ってきたリフやアイデアをスタジオでみんなで一斉にジャムをして作り上げて、そこにWillが最終的に歌詞をつけるというやり方でやっています。基本的には今でもそういった感じで作っているのですが、最近はこまめにPCにレコーディングして、スタジオでは分かりにくい部分を客観的に聞きながら細かいところを修正していく、というやり方をしています。僕の場合、ギターも弾くので打ち込みのドラムをいれてボーカルの歌パート以外全部を一気に作り上げて宅録して、Willがそこにボーカルを入れた後また一人でバッキングボーカルを入れて一気に作りみんなに渡すこともあります。

-セカンド・アルバムとなる本作『Come Morning We Fight』は本国では約1年前にリリースされている作品ですが、本国での反応はいかがですか?

プレスからも友達や個人からもよい評価をもらっています。UKのKERRANG!誌では4Kをいただきました。現在2本TVCMでも曲を使っていただいています。CMをみた方から応援のメールをもらったりもします。ラジオや衛星放送やROCKクラブで曲を使っていただいたりもしますが、そういうところに出くわすのはうれしいです。

-『Come Morning We Fight』のテーマは?プロモーション写真やアルバムのアートワークに電子的な光が使用されていますが、どんな意味を含んでいるのでしょうか。

実は僕にもよくわかりません。アートワーク担当の気まぐれなのではないかと思います。任せっきりだったので製品ができるまでどんな感じになるのか知りませんでした。本当はちゃんとそういうところも気に掛けないといけないのでしょうが・・。

-プロデューサーに、FOO FIGHTERSやFEEDERを手掛けたChris Sheldonを起用していますが、彼との仕事はいかがでしたか?

とてもいい勉強になりました。すごく気さくで冗談も面白い人なのでリラックスしてレコーディングができました。とくにミックスに関しては僕もバンドのデモ・レコーディングやMIXをするのですが、クリスから学んだことはたくさんありました。また一緒にやりたいです。

-前作『Lights』も、とても気に入っていて当時よく聞いていました。そして、BRIGADEの持ち味である繊細且つダイナミックなサウンドはそのままに、本作『Come Morning We Fight』でドライヴ感が一層増したと感じました。あなた方が求めたサウンドは、具体的にどのようなものでしょうか?また、それは本作で達成出来たと感じますか?

ありがとうございます。1枚目同様、本作もヘヴィな曲のみとか、逆にポップな曲のみのアルバムは避けようと心掛けました。それがBRIGADEらしさの一つであると思っているので。 2枚目に求めていたサウンドは、ダークなものはよりダークに、ヘヴィなものはさらにヘヴィに、ポップなものはよりポップにということでしょうか。ドラマーがレコーディング直前に変わったためにベーシストとして僕個人的にはいろいろなベースラインを試しました。1つの曲に対して3つか4つ用意して、そのなかで一番合うものを取り入れました。正直を言うと自分たちが求めていたサウンドにたいして出来は100%とまでは言えないですが、限られた時間と予算を考えるとこの作品にはとても満足しています。