MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

BRIGADE

2009.05.18UPDATE

BRIGADE

Member:Nanato Hori(Ba)

Interviewer:MAY-E


-Will(Vo)は『Come Morning We Fight』に対して「このアルバムは僕達にとってすごく挑戦だった。限界まで自分達を推し進めた」とコメントしているのが興味深いです。これはサウンドに対しての意見でしょうか。それとも、精神的な意味合いでしょうか。

両方ですね。今回本当に時間が限られていたしメンバーがお互い遠いところに住んでいるので、曲作りのときは2、3週間単位の泊まり込みで朝から晩まで毎日10時間以上こもりっきりというのを何度か繰り返しました。作り上げてみると全然よくなかったり、演奏が曲のイメージに追いつかなかったり、疲れてアイデアがまったく出てこなくて行き詰ったり、自信を失ったり、暗いムードになったり、ということがよくありました。意見が割れて険悪になることもありました。だけど最終的にはみんな、妥協せず良いものを作ろうという目標があったから、何とか乗り越えられたんだと思います。今となってはそういった経緯があったおかげで良いものができたと思えます。

-ビデオ・クリップを拝見させて頂きましたが、いずれもストーリー性を感じさせるドラマのような仕上がりですね。ビデオ・クリップの制作には、バンドの意向も反映されているのでしょうか。

反映されていませんね。意向を伝えてない、というか意向がない、と言ったほうがいいのでしょうか。そっちのほうはみんな無頓着なのでいつも任せっきりです。撮影の前日にストーリーを読んでそれそのまま撮影っていった感じです。でもいつもスタッフを信用しているのでいいものになるだろう、って楽観的でいます。

-一番苦労したビデオ・クリップはどれでしょうか?また、撮影時のエピソードなどを教えて下さい。

「Stunning」の撮影が一番苦労しました。撮影のために朝の4時に起きて、帰ってきたのは夜中12時でした。その日は日差しがものすごく強くてひどい日焼けをしてしましました。汗のため何度も化粧を直さなくてはいけなかったり、犬のシーンで犬が言うことを聞かずずっと待ちだったり、太陽が雲で隠れたらずっと待ちだとか。休憩のときにエキストラたちとみんなで街に出たのですが、あの刑務所の格好のままででていったのでまわりから変な目でみられたりしました。でもこの撮影が一番楽しかったです。

-昨年11月に『BRITISH ANTHEMS』へ出演し、初来日を飾りましたね。他の出演アーティストはあなた方とスタイルの異なるバンドばかりでしたが、初の日本のステージはいかがでしたか?

ラインアップを見たとき他のバンドのスタイルが全然違うことに気づいて、メンバーみんな、自分たちの音楽を受け入れてもらえるかなーって心配していました。だから他のバンドをみんなが聞く前の、1番目でよかったのかもしれません。
実はライヴの前日にみんな初の日本に興奮して飲みに出たのですが、7軒目くらいまで覚えているのですが、その後記憶がなくなるまで飲んでいたみたいで当日ふらふらなまま会場に入りました。それでも相当緊張しました。ステージで緊張することなどずっとなかったのですが、ずっとやりたかった日本でのライヴだったので。

-また、『BRITISH ANTHEMS』でのショーがきっかけでロードランナー・ジャパンから声がかかったそうですね。ショーの後に声をかけられ、しかもそれがメタル・バンドを多く抱えているロードランナー・ジャパンだったことに、驚いたのではないでしょうか。

驚きました。ロードランナーと言えばもう、大好きなバンドがたくさん所属しているのでものすごくうれしかったです。契約が決まった後、とにかくみんなに自慢しました。

-ロードランナーに所属しているバンドにBIFFY CLYROやKIDS IN GLASS HOUSESなどがおりますが、彼らとは本国でも交流はあるのですか?

BRIGADEの初のUKツアーは5年ほど前になりますが、BIFFY CLYROのメインツアーだったんです。それ以降、何度かライヴで一緒になりました。BIFFY CLYROとはいまでも交流があります。KIDS IN GLASS HOUSESはフェスでは一緒になったことがありますが、交流は今のところないですね。同じロードランナー所属のKILL HANNAはアメリカのバンドですが、彼らとは何度も一緒にやったことがあり仲良くしています。

-最後に、日本のロック・リスナーへメッセージをお願いします。

日本のリスナーの音楽に対する姿勢が好きです。
遠いUKの自分たちのような小さなバンドですらチェックしてくれる、偏見のない音楽に対する受け入れの広さに感謝をしています。それと同時に音楽を聞く耳もすごく良いので全く油断できないなと感じています。本当に聞こうとしてくれているなって感じます。そのことは雑誌を読んでいても、インタビューの質問の質を見ていてもわかります。だからすごく挑戦しがいのある国だと思っています。 BRIGADEは現在3枚目に向けて曲つくりをしています。さらに進化しつづけているつもりです。自分たちは日本のリスナーにやるな!って思わせることができたら最高だと思っています。そのためにやり残しがないように、後悔のないように、少しずつであったとしても、確実に進んでいきたいと思っています。
僕個人はもちろんのことメンバー全員日本が大好きなのでまた日本に行きたいです。その時にはぜひ会いに来てください。 ちなみにドラムのAndyは最近結婚したのですがハネムーンでも日本に行きました。