INTERVIEW
BLESSED BY A BROKEN HEART
2009.05.20UPDATE
Member:Tony Gambino (Vo) / Shred Sean (Gt)
Interviewer:MAY-E
-03年のバンド結成からこれまでに、複雑なメンバー・チェンジを何度も繰り返していますね。09年に入ってからも元STILL REMAINSのBenjamin SchaulandがRex Kruegerと名乗り加入するなどしていますが、現在のバンドの雰囲気はいかがですか?
S:すごく良い雰囲気だよ!
T:BBABHは、結成から数えると38人もメンバーが入れ替わっているんだ。だけど、今のラインナップが一番結束力があると言えるね。
-38人とは多いですね・・・。これほどパート・チェンジやメンバー・チェンジの多いバンドもめずらしいと思うのですが、バンドの中に実は気難しいメンバーがいるとか?
T:ハハハ(笑)これには沢山の原因があるし、色んな裏話もある。だけど、これを話すにはお金がかかるぜ!(笑)
S:だけど、やっぱり一番の問題となるのはツアーに出ることが出来ない人がいることだよ。実際、そういうメンバーはこれまでにたくさんいた。1ヶ月や2ヵ月という長い期間、自宅から離れるのが嫌だという人は、やはりバンドに向いていないと思う。どんなに腕の立つプレイヤーであっても、ツアーに出て眠れない毎日を過ごしたりとか、そういう過酷な試練に耐えられない人はこのバンドには無理なのかもしれないね。
あとは、他のメンバーとの相性の問題もあるかな。まるで、ガールフレンドが5人もいるような感覚なんだ。5人それぞれの接し方が違うから、それは難しいところではある。その中に相性の良し悪しは出てきたりもするけれど、今のラインナップが一番団結していていると思うな。
-Tonyは過去にステージ上で奥さんにプロポーズしたという逸話もありますが、バンド活動が忙しくなって、奥さんと離れ離れになる時間も多くなったと思いますが、寂しくないですか?
T:ああ、確かに離れるのは辛いよ。それに今は3歳になる息子もいるんだ。だけど、彼女は俺のことを応援してくれるし、俺のやっていることを心から喜んでくれてもいる。だからこうしてうまくやっていけているんだと思う。もし、彼女が電話する度に悲しんでいるようなら、こんな風にうまくはいっていなかったと思うんだよね。
-Tonyとバンドの出会いは?BBABH加入前も、バンド活動はしていたのですか?
T:うん、遊びで他のバンドをやっていたことはあるよ。俺は1年間アラスカに住んでいたことがあってね。引越して、カリフォルニアに戻ってきたときにBBABHがオーディションをしようとしているのを知ったんだ。それですぐにモントリオールまで飛んだのさ。バンドが俺を採用してくれることになって、それから結婚する直前までは、そのままずっとモントリオールにいたよ。
-Seanが加入したきっかけはMySpaceだったそうですね。
S:うん。僕がマイスペースにアカウントを持ったのは4年前になる。そこには、インストゥメンタルのシュレッドだけの動画をアップしているんだ(http://www.myspace.com/guitarsfrommarz)。
昔の僕は地下室にこもってギターを弾いているような人だったよ。それまで、僕のギターを聴いていたのは自分の母親くらいなもんさ。その母親にはいつも「うるさいわよ!」なんて怒られていた(笑)
ところが、マイスペースでアカウントを持ったら、すぐに世界中の色んな場所から50人ほどのアクセスがあったんだ。すごく驚いたよ。そこで、マイスペースで一番多くプレイされているのはどんなバンドなのか興味が沸いてきて調べてみたんだ。それがSYSTEM OF A DOWNと、このBLESSED BY A BROKEN HEARTだった。SYSTEM OF A DOWNはもちろん知っていたし、たくさんプレイされる理由もすぐに理解出来たけれど、BLESSED BY A BROKEN HEARTはその時に初めて知った。で、彼らのページにアクセスしてみて、最初は「こいつら、なんてヘアスタイルをしているんだろう!」とか「なんて音を鳴らしているんだろう!」ってひどく驚いたことを覚えているよ(笑)偶然そのページにあった彼らのブログに目を通したら、シュレッド出来るギタリストを募集って書いてあるのが目に入ったんだよね。すぐに彼らにメッセージを送ってみたよ。そしたら、翌日にはTyler(Ba)とBird(Dr)から返信が来たんだ。「すぐに電話をくれ!」っていうメッセージがね。僕は彼らに電話をしたよ。そうしたら電話口の向こうで「君のあのシュレッドしているギターは、本当にやっているのか?今ぜひとも聞かせてくれ!」って言うんだ。だからその場でプレイして聞かせたよ。そしたら気に入ってくれてね、「今週、モントリオールでやるオーディションに来てくれないか?」と言われて、車を運転して向かったのさ。それがきっかけ。そして今は、こうやって日本にまで来ているのさ。