INTERVIEW
MINDLESS SELF INDULGENCE
2009.04.17UPDATE
Member:Jimmy Urine (singer/ programmer/ main writer)
Interviewer:MAY-E
-1997年の結成当初からエレクトロ・サウンドを取り入れたバンドだったのでしょうか。
そうだね。俺の頭がどんどんおかしくなって、真剣に音楽の解釈を気にしなくなるにつれて、より俺たちのサウンドが具体化したんだ。
-パンクやヘヴィロック、エレクトロニカと様々なテイストを感じさせますが、あなた方のバックグラウンドを教えて下さい。
俺は映画音楽のサウンドトラックだけを聴きながら育ったんだよ。それから約3年間、俺がしたのは中古レコード店でレコード買う事だけだった。その時に、全ての別ジャンルの音楽を教えてもらったんだ。
-型にはまらないサウンドなので、これまでに様々な呼ばれ方をしてきたでしょうけど、例えばどのようなユニークなコメントがありましたか?
プレスの連中はこの10年間ずっと俺たちの事を表現しようと努力し続けているみたいだね・・・。俺等が見い出した面白い公式がある。それは「MINDLESS SELF INDULGENCE=バンドを選ぶ+完全に反対側のバンド+ドラッグの常用+空想的なロケーション」だ。これは発展し続けてるんだ。
-特定のシーンに属さない分、逆に困ったことはなかったですか?
とてもユニークでポジティヴな面とネガティヴな面があるね。
ポジティヴな面は、目立つ様なふりする必要はない事。ネガティヴな面は、俺達にとってこんな退屈な世界に収まるのが難しいってことだね。
-メジャー・レーベルからたくさん声がかかっていると想像しますが、メジャー進出は考えていないのですか?
金があるところ、金を自由に使えるところならどこでも行くさ。
-MY CHEMICAL ROMANCEのジェラルド・ウェイとLyn-Zの結婚のニュースをはじめ音楽以外のニュースに注目が集まりがちでしたが、音楽面以外に世間の注目することにうんざりはしなかったですか?
うん、全部のプレスが良いプレスって訳じゃないからね。特にしつこく繰り返されると、たまにうっとうしく感じるよ。
-ですが、MINDLESS SELF INDULGENCE (以下MSI)は音楽以外のニュースを覆すほどインパクトのある楽曲をもってチャートインするなどの実績をしっかりと上げている点が素晴らしいと思います。10年以上も活動を続けてきたバンドの実力あってのことだと思うのですが、これほど長くバンドを続けてこれた秘訣って何でしょうか。
それは綱渡りみたいに危険な空中ブランコ的な行為なんだよ。下を見ると落ちてくだろうね。
-日本盤「If」のリリースおめでとうございます。本作は2枚組、ボーナス・ディスクには完全未発表曲も収録され、リミックスを合わせて全32曲と凄いヴォリュームですね。本国のファンは日本のファンに嫉妬しそうですね。
俺も日本盤の「If」にはジェラシーを感じるよ。まだ俺も手に入れてないんだぜ。俺たちは、日本盤のエクストラ・トラックに、新曲、リミックス、それに新しいジャケット・デザインまで、本気で満タンにしたんだ。マジで興奮してるよ!
-本国でも大ヒットした「Shut Me Up」は、私たちのクラブ・イベント「激ロック」でもキラー・チューンとなっていますが、「Shut Me Up」と同じくらいパンチのある楽曲が揃っていて中毒性が高く、何度も繰り返しきいています。特に「Issues」が気に入りました。アルバムを代表してこの曲のコンセプトを教えて下さい。
「Issues」は、俺とSteveとKittyが一緒に書いた曲だよ。俺たちはオールド・スクール・ヒップ・ホップが大好きだから、この曲をそんな方向に持っていきたかったんだ。
-本作「If」からビルボードチャートの初登場5位内にランクインした楽曲が5曲、1位にランクインした楽曲だけでも3曲と、素晴らしい記録ですね。一枚のアルバムでこれだけ多くシングルカットするバンドもめずらしいですが、ここまでのヒットを予想してシングル化したのでしょうか?
MSIでの最高な事は、そこにルールが無いって事なんだ。曲を書くにも、どんな風にショーでプレイするかも、曲の売り込み方もルールが無い。だから俺たちはやりたい事をやるし、もし失敗しても成功しても、決定を下したのは俺たちだからね。
-プログラミングから曲を作り始めるのでしょうか。ジャムって作っているとは思えないですし、楽曲制作のプロセスがとても気になるので、ぜひ教えて下さい。
このバンドの中でトラックを作るときの主題は、曲が王様だって事だよ。サウンドが良い部分があればそのままにしておくし、もし良くない部分があったら思い切って取り除くのさ。