－そうですね。あなた方のビルボード・チャートの５位にランクインするなどのヒットの理由に、少なからずあなた方のサウンドにポップの要素も盛り込まれていることも言えると思います。そんなこともあり、あなた方の比較対照としてMY CHEMICAL ROMANCEの名がよく挙がりますね。

C：うん。MY CHEMICAL ROMANCEと比較されるなんてすごく光栄なことだと僕は思っているよ。彼らは人としても、音楽としても、バンドとしても素晴らしいから。そんな彼らに比較されるなんてとても名誉なことだと思う。実は、僕はMY CHEMICAL ROMANCEの熱心なファンだった時期があるんだ。MY CHEMICAL ROMANCEが活動をはじめたばかりの頃の話しだけど、インスタント・メッセージ・システムを利用して、ファンとしてジェラルドとチャットをしていたこともあったんだよ。メッセージ・ボードにもよく行って、ジェラルドやバンドにコンタクトを取ったりしていたんだ。だからMY CHEMICAL ROMANCEに影響をうけた部分は確かにあるね。歌詞、アートワーク、音楽の全てに通じるダークな世界観も、僕らとMY CHEMICAL ROMANCEとで共通している部分なんだと思うな。彼らも自分自身を音楽に投影しているし、そんなところも僕らと似ていると思うしね。　あと、アメリカではラジオやテレビやビデオなどのプロモーションは一切無かったんだ。ビルボードの５位にランクインすることが出来たのは、ポップ・エレメントよりも僕らを長年にわたってずっとサポートしてくれたカルト的なファンのお陰だと思ってるよ。
B：うん。僕らのバンドが活動し始めたばかりのころは、‘人となり’を大切にしようと努めていたんだ。それって、MY CHEMICAL ROMANCEが成功を収め始めたころにやっていたことなんだよ。彼らは成功例の一つってこともあって、参考にしていたんだ。ファンからも僕らを近しい存在として捉えてもらえるように努力した。ファンがなぜ僕らをこれまでサポートしてくれたのか、それはきっと、僕ら自身がツアーやアルバムのプロモーションを頑張っている姿を見ていてくれたからなんだろうね。