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INTERVIEW

THE GETAWAY PLAN

2008.11.07UPDATE

THE GETAWAY PLAN

Member:Clint Splattering(Gt)

Interviewer:MAY-E

-日本デビューおめでとうございます。まずは日本のロック・リスナーへ自己紹介お願いします。

有難う!日本のプレスのインタビューは始めてだね。俺はTHE GETAWAY PLANでギターを弾いてるClint Splattering。日本でデビュー出来るなんて思ってもいなかったから、正直凄く嬉しいよ。

-結成は4年前だそうですが、バンド結成までの経緯を教えて下さい。

俺、Matt(Vocals)とDave(Bass)は高校の同級生で、当時からずっと面識があるんだ。当時はバンドをやっていない普通の学生だったけどね。卒業後にMattとDaveがバンドを始めたことを知ってスタジオに遊びに行ったら、『俺たちとバンドやらないか?』って誘われて、勢いでそのまま加入した。ただ、良いドラマーがなかなか見つからなくてね・・・あるパーティーで友達にAaronを紹介されて、一緒にジャムったらすぐにピンときて、彼をその場で加入させたよ。ラインナップはそんな感じで揃ったんだ。

-本作デビュー・アルバム「Other Voices, Other Rooms」がオーストラリアナショナルチャートの14位を獲得するなど大きな注目を集めましたが、本作がより幅広いファン層にアピール出来る作品であることもその一つの理由だったのではないかと想像するのですが、あなた方自身から見てこの結果はいかがですか?

素晴らしくハッピー!一言で表現するとそんな感じ。アルバムをリリースする前は、これほど成功するとは予想もしていなかったのが本音。だって、誰も未来を覗き見ることなんて出来ないだろ?予想していた以上に多くの人達からサポートされていることが分かって、物凄く嬉しい。本当に予想外の反響の大きさだったからさ。

-初期は「スクリーモ」にカテゴライズされたであろうサウンドでしたが、本作ではスクリームをほとんど取り入れなくなりましたね。確かに、本作はスクリームをしないことで楽曲の世界観を打ち壊さず、より深みを増すことに成功していると思います。この音楽性の変化はどこから生まれたものですか?

うーんと・・・そうだな~。最も大きな理由は、俺たちが年を取ったってことだと思うよ。最初のEPの曲を作ったのは、俺たちが活動を始めてすぐの頃だったし、何より当時はまだ若かった。バンドを初めてすぐの頃って、受けた影響がそのままストレートに出る曲を書くことが多いだろ?でも何年もバンドを続けていると、音楽的に面白いことや、新しくチャレンジしたくなることだって増えてくる。それって人生と同じだと思うんだよね。普段の生活でだって、年齢を重ねるごとに、色んなことにチャレンジしてみたくなるでしょ?結局はそれと同じなんだと思う。

-9曲目「Entr'acte」では賛美歌までも取り入れていますが、誰のアイデアですか?どんな意味を持っているのでしょうか。

一番初めにこのアイデアを持ってきたのは、シンガーのMattなんだ。アルバムの中に一曲こういうタイプの曲を入れたかったみたいでね。実は、もっと手を加えてみようと思って、色々試したけど、最初のアイデアが一番しっくりはまったから、そのままにしておいたんだ。 この曲自体には特に深い意味はない。単に入れてみたかっただけ(笑)それ以上でもそれ以下でもないよ。

-アグレッシヴなアルバム前半と、9曲目「Entr'acte」を境としたアルバム後半では表情が大きく異なりますね。アルバム全体にストーリー性も感じますが、本作のテーマやコンセプトを教えて下さい。

聴き込んでくれたのに、こう言うのは本当に申し訳ないけど、実は収録曲の順番まで深く考えずに作ったアルバムなんだ(笑)少なくとも楽器隊の3人は、いかにアルバムがスムーズに進むかって事しか考えずに曲順を決めていった。 もしかするとアルバム全体のコンセプトは、Mattが何か考えていたかもしれない。一つのテーマに沿って、歌詞を書いた可能性はあると思う。でも、彼は俺たちにも歌詞の深い意味を教えてくれないから、本当のところは誰にも分からないな。

-工夫したポイントなど教えて下さい。

工夫したポイントね・・・素晴らしい作品を作ることに全精力を注いだだけかな。ミュージシャンなら、誰もがアルバムデビューすることを夢見て活動すると思うけど、俺たちの場合はアメリカでレコーディングする素晴らしい機会を得られたから、出せる力は全部出そうと思ってレコーディングに臨んだ。 今、この作品を聴きなおしてみると、あそこはこうしておけば良かった・・・って思う部分も少しあるけど、デビュー・アルバムとしては大満足の内容に仕上がっている。

-ダークさの中にポップな面を併せ持つサウンドはフィンランドのバンド、HIMを彷彿させる節もありますが、その点はいかがですか?

本当に?俺たちってHIMに似ているんだ?全然知らなかったよ。彼らの名前は聞いたことあるけど、実は曲を聴いたことって今まで一度もない。HIMを比較対象にされたのは今回が初めてだな。褒め言葉として受け取って良いんだよね?(笑)

-バックグラウンドを教えて下さい。

個人的にはU2のThe EdgeとかAdam Jones(TOOL)から強く影響を受けている。好きなバンドはMISERY SIGNALSやNORMA JEAN。それ以外にもたくさん影響を受けているけど、書き出したらきりが無いからやめておくね。 バンドとしてのバックグラウンドは、正直分からない(笑)みんな様々な音楽を聴いて育ってきたからね。

-リリース後はライブ会場を全てソールド・アウトさせ、大きな手応えも感じていらっしゃるでしょう。あなた方自身、本作の満足度を教えて下さい。 このアルバムがもたらした結果については凄く満足してるよ。だって、このアルバムで成功していなかったら、今の状況はありえなかったからね。

小さかった頃に憧れた海外のバンドと同じ会場でライブをやれるのだって、アルバムを買ってくれたキッズがいるからだし、会場がソールド・アウトするのだって、このアルバムを気に入った人達がたくさん来てくれるからなんだ。でも、やるべきことはまだまだたくさんあるし、これからは今以上に努力しないといけないと思う。

-リリースからしばらく経ちましたが、地元のファンの反応はいかがですか?

凄く良いよ!ぶっちゃけ予想以上だね。一部のファンは、俺たちがあまりスクリームをしなくなったから、俺たちのことをディスって去っていった。でも、その代わりに今までとは比べようが無いぐらいたくさんのキッズがファンになってくれたから、ある意味結果オーライなのかな(笑)ファンあっての俺たちだし、サポートしてくれる人がたくさんいるのは、物凄く心強いよ。