INTERVIEW
THE GETAWAY PLAN
2008.11.07UPDATE
Member:Clint Splattering(Gt)
Interviewer:MAY-E
-本作のレコーディングはアメリカで行ったそうですね。同時にアメリカのプロデューサー、James Paul Wisnerを起用したりもしていますが、これはアメリカでの活動を視野に入れてのことですか?アメリカ進出などは考えていますか?
うーんと、バンドって、大きく2パターンに分けることが出来ると思う。一つは海外よりも母国を重視して活動するタイプ、もう一つは母国も大事にするけど、海外で大々的に活動することも視野に入れるタイプ。俺たちはどちらかと言うと前者に属すると思う。 将来的にはアメリカやヨーロッパ、日本をはじめとしたアジアでの活動も視野に入れたいけど、まずはオーストラリア国内で完璧に地盤を固めないとね。急いで海外での活動に目を向ける必要性は無いと思うんだ。まずは自分達の足元をしっかりと見つめたい。別にCLOSURE IN MOSCOWの悪口を言ってるわけじゃないんだぜ、そこは誤解しないでほしいんだけどさ(笑)彼らには彼らなりの考えがあるんだろうし。
-また、James Paul Wisnerとの仕事はいかがでしたか?
レコーディング自体は凄くスムーズに進んだよ。彼が素晴らしいプロデューサーだってことを承知の上で仕事を頼んだから凄く楽しかったし、色々と貴重なアドバイスを貰うことも出来た。あれだけ色々なバンドと仕事をして、凄い実績を残しているだけあって、彼のスキルは素晴らしかったよ。 レコーディングは彼のスタジオがあるフロリダで行なったんだけど、想像していた以上に暑いところでね・・・熱帯にいるみたいだった。俺たちは暑いのが嫌いだから、それだけは閉口したよ。凄く汗をかいたから、ビール漬けにもなっちまった(笑) オフの日には下らない事をしたり、観光したりして過ごした。半分休暇みたいな感じだったね。
-MY CHEMICAL ROMANCEやTHE USED、TAKING BACK SUNDAYらのオーストラリアのツアー・サポートについたそうですね。アメリカのビッグ・バンドとツアーをしてみていかがでしたか?
彼らはビックリするほど、音楽に対して真面目に取り組んでいる人達だった。凄く真摯な姿勢を持つ人達でね。だから、バカ騒ぎをしてあれが楽しかった、これが楽しかった・・・みたいな笑えるエピソードは無いんだ。ライブの前後やオフの日も、酒を飲みながら音楽について語り合ってばかりだった。あれだけ成功している人達だから、いろいろためになることも教えてくれたよ。
-中でもTHE USEDやTAKING BACK SUNDAYは直々にあなた方をオープニング・アクトに指名したとか。それ以前から彼らと交流はあったのですか?
いや、実は全く知り合いじゃなかったんだ。エージェントが、いくつかオーストラリアのバンドを彼らに紹介して、その中に俺たちがいたって感じ。マネージメントを通じて、彼らが俺たちのCDを聴きたがってるのを知った時はビックリしたよ。オープニング・アクトに指名してくれたのも、それがきっかけだったんだろうね。
-この夏のCLOSURE IN MOSCOWとのツアーはいかがでしたか?
最高だった!彼らのことは昔から知っているし、お互い気心も知れている。ツアーメイトとしては最高のバンドだな。素晴らしい才能を持つバンドだし、彼らならアメリカでも絶対成功するよ。ツアー中毎晩彼らのパフォーマンスを見たけど、不思議なことに全然飽きないバンドなんだよね。彼らはそろそろアメリカに拠点を移すから、暫くライブを見れなくなっちゃうのが残念だな・・・でも、彼らはさらに成長してオーストラリアに帰ってくると思う。凄く楽しみだね。
-THE GETAWAY PLANやCLOSURE IN MOSCOWをはじめ素晴らしいバンドがたくさんいることで、今オーストラリアのインディー・ロック・シーンに注目が集まってきています。オーストラリアには素晴らしいバンドを育む、何か良い環境があるのでしょうか?
オーストラリアには昔から素晴らしいバンドがたくさんいたんだぜ。ただ、情報が国外にはあまり出なかったのかもしれない。それでもシーンは間違いなく盛り上がっていた。最近になって急に勢いづいてきたわけじゃないよ。国外にいる人たちはそれに気付かなかったんだと思う。 ここ数年、海外のバンドがたくさんオーストラリア国内をツアーするようになって、オーストラリアのバンドが彼らのオープニング・アクトをつとめるようになった。それがきっかけになって、情報が国外にも広まるようになったのかもしれないし、マイスペースがきっかけになっているのかもしれないね。 バンド活動をするには凄く良い環境が整っている国だと思う。バンドをサポートするキッズはそれぞれの街にたくさんいるし、インディーロックコミュニティだって凄く活気がある。素晴らしいライブ会場やレーベルもたくさんあるしね。
-ぜひCLOSURE IN MOSCOWと一緒に日本に来て欲しいです。来日したいお気持ちはありますか?
もちろん日本には行ってみたいよ。実を言うとこの間のツアー中に、CLOSURE IN MOSCOWの連中と日本に行ってみたいよなーなんて話をしていたんだ。日本じゃ俺たちはレーベルメイトなんだろ?一緒に行けたら最高だよね。実現することを祈っているよ。