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INTERVIEW

FUCKED UP

2008.10.01UPDATE

FUCKED UP

Member:10,000 MARBLES(Gu)

Interviewer:ムラオカ

-Young Governorにお聞きしたいのですが、以前私たちもNO WARNING時代にインタビューさせていただいたことがあるのですが、NO WARNINGが解散してしまった理由はなんだったのでしょうか?

あのバンドの最終的なゴールは、日本に行くことで、海外で流行って語り草になるってことだった。そしてそれを成し遂げることができたし、それ以上やる価値がないと思ったから解散した。あとは単純につまらなくなったから。

-またFUCKED UP加入までの経緯を教えてください。

FUCKED UPはバンドのサッカートーナメントでいつも弱くて負けていて悔しい思いをしていたみたいで、俺はかなりサッカーが上手いから、参加しないかって誘われたんだ。

-作曲はYoung Governorが行っているとのことですが、彼一人が作曲に関わっているのですか?他のメンバーも携わっているのですか?

前にも言ったとおり、FUCKED UPのメンバーのほとんどが音楽というコンセプト自体に飽き飽きしていたから、Young Governorに入ってもらったもう一つの理由は曲を書いてもらうことだった。TVやライヴでミュージシャンを観るとそうは見えないかもしれないけど、俺たちはみんな音楽が嫌いなんだ。だってつまんないし、意味がないものだから。ジャーナリストやファンにとって音楽は人生に不可欠なものかもしれないけど、もう俺達にとっては終わっていて、今はもっと大切な芸術の表現の世界に興味があるんだ。Young Governorは一人だけ変わり者で、ステージでサングラスをかけていてもさまになっているってだけじゃなく、独りだけまだ音楽に興味があるみたいなので、俺達がスタジオでキャンバスに画を描いたり呼吸法を一緒に練習したりしている間に、彼は曲を書いている。

-歌詞はどのような内容のものが多いのですか? メッセージ性が強いものなのでしょうか?

歌詞は、今の世代の人たちが理解するには複雑すぎるだろうね。50年後に同じ質問をしてくれたら、そのころには世界も俺達の言っていることに包み込まれるぐらい変わっているかもしれないけど。まあでもその時はもう君は俺とは話したくないだろうけど(笑)

-MY SPACEを嫌っているということを聞き、MY SPACEでFUCKED UPを調べてみたのですが、確かにドイツのALL FUCKED UPというバンドしか検索にかかりませんでした。最近では結構有名なバンドでもMY SPACEをオフィシャル・ホームページ代わりに使っているバンドも珍しくない中、なぜあなたがたはアンチ、MY SPACEなのでしょうか?

法律上の理由から、もうMySpaceに関してはコメントできないんだ。

-日本では英語が公用語ではないのでFUCKED UPというバンド名は問題なく出せますが、アメリカなどでは放送禁止用語ですよね?カナダでは放送禁止用語ではないのですか?自分たちのバンド名が掲載できない、放送できないというのは相当のネックになると思うのですが、FUCKED UPというネーミングにしたことを後悔したことはないですか?またバンド名を変える予定はないのでしょうか?

逆に(このバンド名だから)得している。だってこの社会はルールを破る性衝動で成り立っているから。オフィスのビルや警察署には、不満を抱いていてルールを破りたくて仕方ない欲求不満の人たちでいっぱいだ。ちょっとしたタブーなことや社会のルールに反することは、性的な痛みの後にくるエンドルフィン(幸福ホルモン)みたいなもの。言葉にはパワーがあって、俺たちは強い言葉を使って立法者やTVのコンゴロマリットを屈服させることができる。毎週土曜日の同じ時間に芝刈りをする善良な市民が、ケチャップを床にこぼした子供をパンチして虐待している。テレビ宣教師は、自分たちが犯している罪を説いている。日中、下品は言葉を使わないお堅い人達も、実は俺達のバンド名が大好きで、服を着たままシャワーを浴びて、卑猥な言葉を叫んでいるような変態だったりする。

-夜中の4時に橋の上でライヴをして警察騒動になったり、MTVカナダのイベントではメンバーと客が暴れて会場がめちゃめちゃになったりとまさに本能の赴くままといった感じでまさにパンクを感じさせる暴れっぷりですね?私自身インタビューをたくさんこなしていて感じるのですが、パンクロックバンドでもハードコアバンドでも、実際にはパンクなキャラクターを演じているだけで本当は生真面目だったり良い子だったりするケースがほとんどなのですが、あなたがたはそれには全く当てはまらないようですね?

その逆だよ。他のバンドはパンクだけど、FUCKED UPは生真面目なんだ。いろんなところで話題になったりしているハプニングなどは長い間計画した結果なんだ。あんな熱狂的な事件を掘り返すには、いろんなミーティングに出席して、マインドコントロールや客を操るテクニックなどについていろんなリサーチをしなければいけないんだ。これ以上詳しく話すのはばかげているけど、あえて言うならファックト・アップはみんなが思っているより冷淡で計算高い。