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INTERVIEW

THE HUMAN ABSTRACT

2008.09.26UPDATE

THE HUMAN ABSTRACT

Member:Dean Herrera (Gu)

Interviewer:ムラオカ  通訳:George Seki

-「Midheaven」の曲作りの上で目標とするものはありましたか?

あったね、それぞれの曲はアルバムのコンセプトの中で流れるストーリーの一部を描いてる。中にはすごく憂鬱で孤独な部分もあれば、意気揚々として力に満ちた部分もある。基本的に楽曲はそのストーリーのサウンドトラック的な役割に仕立て上げている感じかな。

-「Nocturne」はとても素晴らしい作品でしたが、プログレッシヴ・メタル風味のメタルコアというあくまでもメタルコアの範疇内の作品であると感じていました。それに比べ「Midheaven」はプログレッシヴ・メタルを現代的アグレッションでネクスト・レベルに進化させた作品であると感じましたが、これはあなたがたの考え方と一致しますか?

間違いなくね。「Midheaven 」を通じて、70年代のプログレ・ムーヴメントにタイムスリップしたような感覚を与えつつも、すごく新しいフィーリングを感じさせるものがある。でも「Nocturne 」の特徴が充分に残っていて、ファンももっと聴きたいと思わせるような作品に仕上がってると思う。このアルバムみたいなサウンドの作品は他にないんじゃないかなと思う。そんな作品を作れた自分を誇れる、そんなアルバムになったよ。

-今作は前作と比較すると、あなた方のルーツであるDREAM THEATERなどのプログレッシヴ・メタルの影響がさらに色濃くなった作品であると感じたのですが、今でも彼らはあなたがたのフェイバリット・バンドですか?

もちろんDREAM THEATERからは未だに影響を受けるけど、キー・ライターのSean Leonardが俺達のサウンドに新しい影響を与えてるんだ。彼の曲作りにはJETHRO TULL、THE BEATLES、LED ZEPPELIN、PINK FLOYDなんかが大きく影響してる。

-Nathan Ellsのヴォーカリストとしての成長度合いにも目を見張るものがありますね。 「Midheaven」は非常にハイレベルなボーカルの表現力を必要とする楽曲ばかりですので、彼の成長なくしてこのアルバムは完成しなかったのではないでしょうか?

まったくその通りだよ。楽曲にはヴォーカルが引き立つように、意図的に“すき間”を残しておいたんだ。Nathanはすごく頑張ってくれたと思うけど、それなりに時間もかけた。「Nocturne 」の時は、彼はまだバンドに入りたてで、アルバムの楽曲を書き上げるのに1ヶ月しかなかった。今回は、彼は何が好きか、何が嫌いか、何がこのバンドに適してるのか、ちゃんと解ってた。それに2年も続けたツアーで声帯もかなり訓練されたんだよね。

-前作以上に独創的でテクニカルなギターソロがアルバム中で炸裂していますが、A.J. Minetteが脱退した今、ソロパートの中心はAndrew Tapleyになるのでしょうか?

「MIDHEAVEN」のリードのほとんどは俺が弾いてる。"Breathing Life Into Devices"、"Counting Down the Days"、"Metanoia"なんかではTapleyがちょっと弾いてるけど、ほとんどのリードは俺が弾いてるんだ。

-キーボードやピアノも多く取り入れられていますが、これはメンバーの誰かが弾いているのでしょうか?あるいはゲスト・ミュージシャンを呼んだのでしょうか?

全てのキーボード、シンセ、バックの空間的なエフェクトは新しいキーボーディストのSean Leonardが弾いてるよ。彼は正式なメンバーで、今年の初めからライヴでプレイしだしてる。

-「Midheaven」の歌詞は主にどのようなことをテーマにしているのでしょうか?

歌詞は人間のサイクルを描いてるんだ。人間はいつも社会の先端を目指し、そして自分の手で落ちていくもの。「Midheaven 」のストーリーは、人間の上昇から、欲望と残忍性によって自己破滅していくまでのサイクルを描いてるんだ。

-日本盤にはボーナストラックが入るとのことですが、そちらのみ試聴できなかったのですが、ボーナストラックはオリジナルトラックでしょうか?それともカバーソングか何かですか?

日本盤ボーナストラックについてはまったく知らなかったよ、そんな話は初めて聞いた。でも少なくとも、他のバンドのカヴァーをした事がないから、カヴァー曲じゃない事は確かだよ。

-アルバムジャケットは暗示的な雰囲気を醸し出していますが、なにを意味しているのでしょうか?

アルバムのアートワークはアルバムのコンセプトと一致してるんだ。電球に覆われた大地に男がいる絵は"Breathing Life Into Devices"っていう曲と関連してる。この曲では電気の再発明がコンセプト。人間はこれ以外の方法を思いつかないんだ。これと同じように、ほかの絵も楽曲とリンクしているんだ。どれも楽曲のシューレアルな見解を描いてるんだ。