INTERVIEW
STUCK MOJO
2008.07.21UPDATE
Member:Rich Ward(Gu/Vo)
Interviewer:ムラオカ
-なぜ今回このタイミングで活動を再開しようと考えたのでしょうか?
STUCK MOJOが活動していなかった間は、FOZZY、SICK SPEED、それにTHE DUKEが関心の中心だったんだ。この3つのグループで、俺は5枚のアルバムをリリースし、ずいぶんツアーを行ったよ。自分が行ったどこででも、みんながSTUCK MOJOのことをたずねて、バンドを再結成してくれと頼み込むんだ。ファンからのこの情熱やサポート、俺のSTUCK MOJOの歌をまたやりたいという欲求、それに自分が世界最高のライヴ・バンドのひとつであると考えているバンドともう一度ロードに出たいという気持ちから、そうすることにしたんだ。
-2006年3月にレコーディングに入ったようですが、この時点ではまだレコード契約をされていなかったということですが、これは大きなリスクを背負ってでもSTUCK MOJOとしてアルバムをリリースしたかったという気持ちの表れなのでしょか?
長年の間に、俺たちは音楽業界の上も下も見てきたんだ。過去に一緒に仕事をしたレコード・レーベルの中には素晴らしいものもあったし、他は泥棒そのものだと分かったこともある。あのころは、完全に独立した立場を保つより、従来のレコード契約をする方がリスクが大きいと感じていたんだよ。
-またNaparm Recordsと契約する前には、アルバム全体を無料ダウンロード可能にしたということですが、STUCK MOJOは数年間ブランクがあったとはいえ、どのような形でのリリースであれ作品としてリリースすれば売れることは確実だったと思うのですが、なぜこのような策に打って出たのでしょうか?
アルバムを無償でダウンロードできるようにしたばかりでなく、"Southern Born Killers"のCDをバンドの公式ウェブサイトを通じて、バンドから買えるようにしたんだ。俺たちの考えは、ファンに決めてもらおうというものだった。バンドのウェブサイトからアルバムを直接ダウンロードしてもらって、気に入って、バンドをサポートしたければ、直接俺たちからコピーを注文できたんだ。また、音はダウンロードだけでいいけど、CDを注文せずにバンドのサポートはしたいという人には、寄付という選択肢を用意したんだよ。
-復活前はCentury Mediaからリリースし続けてきましたが、復活後もまたCentury Mediaからリリースしようとは考えませんでしたか?
そういう話はしたんだが、今回は新しいホームを見つける方が良かったんだ。
-どのような経緯でNaparm Recordsからリリースすることになったのでしょうか?
完全なインディー・バンドであるということは、本当に自由なんだが、俺たちにとってはいろいろな障害が生じることにもなった。「契約していない」バンドをブッキングするプロモーターを見つけるのは難しかったし、大きな欧州のフェスティヴァルに登場することは、レーベルなしでは実質上不可能だと分かった。それから、世界のいろいろな地域でプロモーションやマーケティングの調整を行うという問題があった。これは俺やバンドのマネージメントにとってフルタイムの仕事になってしまって、新曲を書くことも含めて、他のことをする時間がなくなってしまったんだ。適切なレコード会社と新たな関係を結ぶことが必要になり、Napalm Recordsはこのような関係を結ぶことについて話をした数少ないレーベルの一つだったんだ。
数カ月に渡って話し合いや交渉を行い、Napalm Recordsこそが一緒にやっていくべきレーベルだということになった。メタル・レーベルであること、そしてあまり大きくないので、他のバンドの中に埋没しないということが重要だった。Napalm Recordsと一緒にやっていくことに決めた大きな要素として、俺たちが出版権と商品権を100%維持することができるというのがあったんだ。