INTERVIEW
36 CRAZYFISTS
2008.05.24UPDATE
Member:Brock Lindow(Vo)
Interviewer:ムラオカ
-まずは簡単な自己紹介をお願いします。
Brock Lindow(以下B):俺はBrock Lindow、36 CRAZYFISTSのヴォーカルを担当してる。
?米国アラスカ出身とのことですが、アラスカのロックシーンとはどのようなものなのでしょうか?
B:すごく忠実でユニティー意識が強いファンに支えられていて、オリジナルでクールなバンドが沢山いるよ。
-アメリカとはいえ本土とはカナダを挟んでの位置にありますよね?ツアーをするにも大変だったのではないでしょうか?
B:すごく大変だよ。合衆国で一番近い大都市はシアトルなんだけど、それでも車で3?5日はかかっちゃうんだ。
-現在はオレゴン州に活動拠点を移したとのことですが、オレゴン州も比較的北に位置していますね?自然も豊富なようですし、あえてアラスカに近い雰囲気の州を選んだのですか?
B:俺はそれからアラスカへ戻ったんだけど、オレゴンのある北西での生活は楽しかったよ。アラスカに似てるけど、アラスカの山々をなくした感じかな。
-36 CRAZYFISTSというバンド名がジャッキー・チェン主演の映画のタイトルから来ているということをレーベルの資料で知りました。あなたがたはカンフー映画なども見ることがあるのですか?
B:昔のカンフー映画は大好きなんだよね。ジャッキー・チェンは俺達のヒーローさ。
-最近見て面白かった映画はありますか?
B:ここしばらくはツアーとかで映画を見れてないんだけど、HELL'S ANGELSのドキュメンタリー映画は見たな。けっこうブッ飛んでたよ。
?1stアルバム「Bitterness The Star」から私はあなたがたの作品をリアルタイムで聴いてきておりますが、1stアルバムは当時のロックシーンを反映してかDEFTONES、MACHINE HEADなどのNU METALの影響が非常に強いサウンドでしたね?今でも1stアルバムの曲をライブでやることはあるのですか?
B:正直言うと最近はあんまり。あのレコードに関しては複雑な思いがあるよ。歌詞の面では、あんまり振り返りたくない頃の時期に書いたものだしね。楽曲は1997?2001年の間に書いたものをかき集めたから、あんまり焦点の定まらないアルバムだけど、それはそれで事実だし、まだあのアルバムには納得してるよ。
?1stアルバムリリース後にはKILLSWITCH ENGAGE、GOD FORBID、DIECASTなどのハードコアバンドとのツアーも多かったようですが当時のあなた方のサウンドだと少し浮いてしまったりはしませんでしたか?
B:浮きまくりだよ(笑)。でもそれは良くもあるし、悪くもある。今挙げたバンドはみんな良い友達だし、みんなすげえイイ奴らだから、奴らと一緒にツアーをするのはマジで楽しいよ。でもそうだね、ツアーに出るとだいたいは突き指した親指みたいに目立っちゃうね。それはそれで俺はいいけど。
?2ndアルバム「A Snow Capped Romance」は楽曲能力も飛躍的にアップしたように感じます。特にThe Heart And The Shapeは個人的にあなたがたの曲の中でもベストな一曲だと思います。1stアルバムのミドルテンポ主体のグルーヴィーなサウンドから一転、疾走感のあるメタリックでエモーショナルな曲が多くなりましたが楽曲をそのような方向に変化させた理由を教えてください。
B:そうだな、あのアルバムにはすごく満足してるよ。曲作りに関してはずっと焦点が定まったものだと思うし、2004年の頃の、俺達の技量を忠実に反映してるアルバムだと思う。
-3rdアルバム「Rest Inside The Flames」はUKチャートでかなり良い反応を得られたようですね?特にUKで素晴らしいチャートアクションを起こしたのはなぜでしょうか? ツアーやフェスでUKを重点的に回ったりしていたのですか?
B:もうここ数年UKでツアーしていて、UKのファンからは絶大な支持を受けてるよ。ツアーにおいては間違いなく一番好きな場所だよ。
?そしてこのたび4thアルバム「The Tide And Its Takers」のリリースが日本先行で5.24に決定したわけですが、このアルバムのぜひここを聴いて欲しいというポイントを教えてください。
B:アルバムがもうじき出るんで凄く嬉しいよ。俺の中ではアルバム「SNOW CAPPED ROMANCE」みたいなロウなフィーリングがあると思ってる。いろんな経験をした上で作られたアルバムだし、メロウでムーディーな面も、ヘヴィーでアグレッシヴな面も両方あって、凄く満足してるよ。
-私見ですが今までのアルバムの中で最もハードコア、メタルコア色が強いアグレッシヴなものになったと感じたのですが、このようなアグレッシヴ感が前面に出た作品に仕上がった背景を教えてください。
B:音楽キャリア的に、今俺達は俺達のやりたいようにやっていられてるからすごく気持ちが楽だよ。歌詞的には、"苦しみの後に見えてくる光"的なヴァイブを提示してる感じで、それがサウンドとよく合致してるアルバムになったと思う。こういうアルバムを昔から作ってみたかったんだ。