INTERVIEW
SONIC SYNDICATE
2007.05.11UPDATE
Interviewer:ムラオカ
-彼とはどのようにボーカルパートを分け合っているのですか? クリーンパートはローランド、スクリームパートはあなたが主に担当しているといったパート分けでしょうか?
Rogerが俺に新しい曲のMIDIファイルを送ってくれると、俺がそれにリズムラインとボーカルラインを付け加えたものをリハーサルの現場に持っていくんだ。 Rolandに俺が作ったものを聴かせると、Rolandが自分の歌うスタイルに合わせてクリーンパートを付け加えるんだ。それでその曲の最終形を仕上げるって感じだね。 クリーンパートはRolandが担当してスクリームパートはほとんど俺が担当するっていうのはその通りだよ。
-彼の加入によってクリーンパート、スクリームパートともに充実しただけでなく、ボーカルの表現力の幅が大きく広がったように感じます。 前作の音楽性を踏襲しつつもさらにメロディックに、さらにアグレッシヴになりましたね。 ボーカルが2人体制になったことでチャレンジしたこと、プラスに働いている点を教えてください。
俺達はもっとダイナミックなサウンドにしたいと思ったんだ。そのためには2人のシンガーがいるというのが重要だったんだ。様々なハーモニーを作り出すのに2人の異なる個性のボーカルが欲しかったんだよ。それによって音楽に対して幅広い見方をもたらしたしね。
あと、ライブパフォーマンスをやるときにも2人のシンガーがいることで2人同時にオーディエンスとやりとりできるのが本当に良いなって思うよ。
-ライブでは激しいツインボーカルの応酬が見られるのでしょうね?
もちろんだよ!!ボーカルでも激しいライブパフォーマンスを魅せるようにしているんだ!!
-5曲目の「ENCLAVE」ではメロディックデスメタル、エクストリームメタルバンドとしては非常に珍しいメロディックで美しいバラードですね。この試みは誰のアイデアなのでしょうか?
こんな感じのバラードをやりたいと思って作ってみたんだ。 やってみたらとても良いものに仕上がったし、これから先もこんな感じのバラードをやっていきたいと思っているよ。 "ENCLAVE"みたいな曲に対してファンがどのような反応を示してくれるかがとても楽しみだよ。
-ギターパートに関してですが、リズムパートに重点を置いておりメロディパートはほとんどすべてキーボードに任せているようにみえるのですが、今後大々的にギターソロを取り入れていく予定はありますか?
初期のデモ音源ではギターソロを取り入れようとしたこともあるんだけど、正直言って俺達皆がギターソロは要らないんじゃないかって思ったので入れないことにしたんだよ。 でも、将来はどうなるかは分からないけど。 Steve VaiやYngwie Malmsteenなどの偉大なギタープレイヤーは大好きだしね。 それでも、自分達の音楽ではちょっと要らないかな。
-また前作よりギターサウンドが若干奥に引っ込んでしまっているような印象を受けたのですが故意にそうしたのでしょうか?
実はもっとギターサウンドを前に出してキーボードサウンドを抑え目にするようにしたかったんだけどね。 ギターサウンドがあまり前に出ていないのはその通りだと思うよ。それはスタジオでのミキシングの問題だと思うよ。
-前作「EDEN FIRE」でメンバーであったキーボードのアンドレアスは脱退してしまったようですが彼はどんな理由でバンドを離れたのでしょうか?
Andreasはとても素晴らしいキーボードプレイヤーだったしそれは問題ではなかったんだ。ただ、彼は四六時中酒に溺れていてリハーサルなんかにも顔を出さないような状況になってたんだ。 でも、彼のプレイはとても信頼できるものだったよ。 俺達は彼とは今でも良い友達だし、彼にはこれから先も音楽活動を続けていってほしいと願っているよ。
-脱退してもなおキーボードがサウンドの軸となっている曲も多いようですが、ライブではキーボードパートはテープで流すのですか?それともサポートメンバーを入れているのでしょうか?
キーボードでサポートメンバーは入れてなくて、今のところはバックトラックで流すことにしているよ。一番初めのデモ音源から一貫してキーボードパートは全てRogerの手で作曲されてレコーディングされたものだからあまり問題にはなってないね。
それでもステージでキーボードプレイヤーを入れた方が良いだろうと思うけど。Andreasと一緒にライブをやっていたときは彼がステージ上でとてもクレイジーなパフォーマンスをやってくれてとても楽しかったし。
新しいキーボードプレイヤーを入れることになったら、Andreasと同じようにステージに新たなエナジーをもたらしてくれることになるだろうね。
-ベースのカリンはバンドの中で紅一点の存在ですね!? 写真を見る限りカリンはボンテージファッションを身にまとっていることもありBLEEDING THROUGHのキーボードプレーヤーのマルタ嬢を彷彿とさせますね? カリンはライブではひときわ存在感を放っていそうですね?
カリンはバンドの他のメンバーが着ているようなスケートスタイルのファッションを多少アレンジして着こなしているね。 でも、最近はもっと俺達と同じような格好に近づいてきていて新しいプロモーション用の写真を見てくれたら完全に俺達と同じ感じになってきているのが分かるよ(笑)