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FEATURE

KREWELLA

2014.03.12UPDATE

2014年03月号掲載

SKRILLEX好きには激マスト!2014年のEDMの決定盤!

Writer KAORU

早くも今年のSONICMANIAにも出演が決定している、JahanとYasmineのYousaf姉妹とKris"Rain Man"による3人組のエレクトロ・ユニットKREWELLA。輸入盤は既にリリースされており、EDM界隈では話題沸騰中の彼らだが、今年3月19日に国内盤がリリースされることとなった。そのタイミングで初来日も予定されている。

2012年にリリースされた『Play Hard』に収録されているシングル「Alive」は、ビルボードのダンス・ラジオ・エアプレイ・チャートで1位を獲得。そのライヴ・パフォーマンスも注目され、アメリカやオーストラリアの名だたるフェスティバルにも出演を果たした。そして同年、インターナショナル・ダンス・ミュージック・アワードのベスト・ブレイクスルー・アーティストを受賞。EDM本場のアメリカを中心に、KREWELLAの名はどんどん広がっている。

彼らの構成は女性ヴォーカル2人とトラックメイカーという構成だが、音楽的にはSKRILLEXを髣髴させる、ノイジーでブリブリの、メタリックともいえるアグレッシヴなトラックが特徴だ。アーティスト写真ではRain ManはSUICIDE SILENCEのTシャツを着ているし、メンバー全員の音楽ルーツがメタルであるということも共通している。

2013年はDAFT PUNKの「Get Lucky」がスーパー・アンセムとなり、グラミー賞も軒並み獲得。オーガニックなサウンドを取り入れたディスコ/ファンク的なダンス・ミュージックのムードが世界中を包み込み、更には"EDMのその先"を示したAviciiも大ヒットした。しかし、どこまでもパーティー・ハードで享楽的なEDMの人気は衰えることを知らず、独自進化を続けている。KREWELLAもその中のアーティストのひとつだ。

アルバムの幕開けに相応しい四つ打ちのリズムとド派手なシンセの中にピアノも取り入れ、ファルセット・ヴォイスが心地よい「Live For The Night」、ジャングルとドラムステップの「We Go Down」からドラムンベースの「Come & Get It」への怒涛の展開でテンションが一気に上がる。そしてエモーショナルな歌のメロディが際立つ「Enjoy The Ride」、FALL OUT BOYのPatrick StumpとBLINK182のTravis Barkerが参加し、アルバムの中でも特にアンセミックで完成度も高い「Dancing With The Devil」、KREWELLAの名を世に知らしめるきっかけとなった情熱的なナンバー「Alive」、浮遊感のあるシンセのメロディが印象に残る「Pass The Love Around」、ダブステップと四つ打ちが絶妙に交錯し、思わずヘッドバンギングしたくなる「Ring Of Fire」、アコースティック・ギターとピアノを静かに奏でる感動的なバラード「Human」から、最後のアゲにかかるレゲエ的な「Killin'It」、新進気鋭のダブステップ・プロデューサーPegboard Nerdsとの共作で一際個性的なトラックの「This Is Not The End」。

以上の12曲に加え、日本盤のボーナス・トラックには、HARDWELL、Pegboard Nerds、CASH CASH & Kalkuttaによる「Alive」のリミックス3曲に加え、「Play Hard」、「Life Of The Party」、「Strobolights」と、合計6曲のボーナス・トラックが収録されている。

KREWELLAはEDMのド真ん中にいるアーティストではあるが、彼らの個性を際立たせているのは、やはりYousaf姉妹の歌メロの強さだ。あくまでダンス・ミュージックではあるが、まるでロック・バンドの曲を聴いているように、全曲一緒に歌える一体感を味わうことができる。SKRILLEX、PENDULUM、KNIFE PARTY、HADOUKEN!、DEADMAU5などが好きな人にはたまらない、ラウド耳で聴くことができるダンス・ミュージックの決定盤といえるだろう。

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