DISC REVIEW
-
-
昨年2024年にDANCE GAVIN DANCEを脱退したTilian Pearson(Vo)が、バンドを離れて初のソロ作『Vertigo』をリリース。とはいえこれまでにもTilian名義でのソロ活動は続けており、彼にとっては5枚目のソロ・アルバムとなるわけで、DANCE GAVIN DANCEの延長上というよりは、それらソロ作の延長上にある作品と考えたほうがいい。DGDの音楽性にあった、攻撃性とポップネスのギャップとそこから生まれる緊張感といった魅力とは違い、ギター・ミュージックではありつつエレクトロ・ポップの色が強い音楽性は、Tilianの天使のようなハイトーンとも相性が良く、素直に心地よく聴ける。Tilianの歌声の存在感と歌唱力を100パーセント引き出したアルバム。 山本 真由