DISC REVIEW
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2017年の初来日も記憶に新しい、USミネソタ州出身のAFTER THE BURIALによる約3年ぶり6作目。オリジナル・メンバーの死を乗り越え制作された前作『Dig Deep』は好評を得たが、今作も同様にダークでタフなサウンドを貫いた作品に。思わず"こんなのアリ!?"と唸ってしまう斬新なピッキング・ハーモニクス使いのTrack.1を筆頭に、ポリリズミックな要素とメロデス/メタルコア由来のメロディアスなフレーズが融合したリフはバンド独自の色を放っている。クリーンを排したゴリゴリのヴォーカルや、モッシュ必至のブレイクダウン・パートも、このバンドがジャンルを超えて支持される理由だろう。故郷の常緑樹に由来するタイトルのように、色褪せない魅力が詰まった1枚だ。 菅谷 透