DISC REVIEW
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都内を中心に活動中のシンフォニック・メタル・バンド GRAND FINALEの初のフル・アルバム! チャールズ・ダーウィンの著作"種の起源"の一節から引用された本タイトル。映画音楽を彷彿させるオーケストラ・サウンドをフィーチャーした劇的メタル・サウンドが終始展開されている。随所に過去の先人たちへのリスペクトを感じつつ、モダンでハイブリッドな印象を受けるのは、AZRAELやELENDIRAでも活躍してきたYASU(Ba)のコンポーザー力の賜物だろうか。約50分があっという間に過ぎ去ってしまうと共に、まるまる1本の映画を観終わったような充足感が感じられる味わい深いマスターピースだ! バンド名どおりの大団円とは言わずに、早くも彼らの物語の続きを知りたくなってしまった。 宮久保 仁貴