DISC REVIEW
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過去にドイツ最大のメタル・フェス"Wacken Open Air"の出場をかけた"METAL BATTLE JAPAN 2015"決勝まで進出した、都内を中心に活動する5人組。紅一点・NANAのヴォーカルと、ヘヴィ・ロック/ニューメタルを音楽的背景に持つ激重サウンドとの対比がこのバンドの魅力だ。この2ndミニ・アルバムは、闇感のあるバンド・カラーを突きつけながら、全5曲異なる曲調が揃っている。雨音をSEに配したバラード風の「Rain」は、NANAの歌心溢れるメロディ・ラインが胸に沁み、情景が脳裏に浮かぶ物語性の高い楽曲。また、シャウト/クリーンを巧みに使い分けた疾走ナンバー「Topper」は、ライヴで抜群に映えそう。そして、表題曲はポエトリー風の語りを含めて、ディープな世界観を築き上げている。 荒金 良介