DISC REVIEW
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実力派メロディ・メイカーとして人気を博した国産エモ・パンク・バンド、WRONG SCALEの大西俊也(Vo/Gt)を中心に結成されたIVORY7 CHORD。これまで、どうしても元WRONG SCALEのメンバーによる……というイメージが強かった彼らが、活動3年を経て放った本作は、そういった全てのしがらみから自由になったような、彼らの創造性が凝縮されたミニ・アルバムとなった。きらびやかで透明感ある旋律がエモーショナルでありつつ、しっかりとしたテクニックに基づいたグルーヴとスケール感が強く押し出されている。これまで以上に、芯のしっかりとしたロック・サウンドを手に入れた印象だ。緩急のしっかりとした楽曲構成もドラマティックな、じっくりと聴き込みたい作品に仕上がっている。 山本 真由