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INTERVIEW

Sick.

2017.03.09UPDATE

2017年03月号掲載

Sick.

メンバー:詩季(Vo) 風輝(Gt) 吏(Pf) Avel(Ba) 豪(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

-そういうことでしたか。それだけ明確なヴィジョンがあるということは、"Sick."というこのバンド名にも強い思い入れを込めていそうですね。

詩季:個人的には、まずはアルファベットの"S"から始まるバンド名にこだわりました。というのも、以前やっていたバンドが"S"始まりだったんですよ。ところが、そのバンドは途中でギタリストがヴォーカルに転向したいということで、彼の意思を尊重して解散することになったんですね。ただ、僕としてはそこからも自分の夢の続きを描いていきたかったので、他に"S"から始まる言葉を探していったときに"Sick"という言葉に行き着いたんです。

-なお、1stミニ・アルバムのタイトルは"Screaming inside can kill."でした。Sick.とは単語というよりも、省略文としての意味合いの方が強いのでしょうか?

詩季:"Sick"だけだと、(インターネットの)検索で他のがめっちゃ引っ掛かるんですよ(苦笑)。というのも承知のうえでつけたバンド名ではあるんですが、そこに少し別の意味も持たせたいなと思って、"自分の内なる叫びで相手を殺す!"みたいなニュアンスを後づけしました。

-実際のところ、Sick.の音には鬼気迫るような殺気がこもっているケースが多々あるように感じます。2ndミニ・アルバム『II i I vii』でも、その切れ味は秀逸ですね。

詩季:そもそも、今回のアルバムは闘いがテーマになっていて、収録曲のうち、MVを公開している「Lux.」(Track.6)にしてもミリタリー系な要素が入っていますし、歌詞もそれに伴うメッセージ性を持ったものになっているんです。

Avel:"II i I vii"というアルバム・タイトルは、ちょうど100年後の戦争とかによって荒廃した世界をイメージしてつけたものだったんですよ。ただ、仕上がりとしては別にそこばっかりに寄ったかたちではなくなったところもあって、もう少しいろいろな捉え方ができる作品になったんじゃないかと思います。

詩季:結局のところ、100年後とか言っても"行ったことないし、ようわからへんわ"となっちゃったんですよ(苦笑)。だから、そういう時代設定どうこうよりは闘いの場に置かれた人間の心理とか内面の方に重点を置くかたちになりました。

豪:それやったら、時代性とかはそんなに関係あらへんですもんね(苦笑)。

-狂気、怒り、葛藤。人間が持つ負の感情や暗部が、音と詞というかたちで表されているのは間違いありません。

詩季:オープニングの「E.V.E.」(Track.1)というSEのあとに入っている「Dawn.」(Track.2)でも、ミリタリー的なことを連想させる言葉はいくつか使いつつ、トータルでは今の自分自身が一番言いたいことを歌っている、という感じになりましたね。

-なお、「Dawn.」についてはバンド全体の発するドラマチックなサウンドと、詩季さんの発する鮮烈なハイトーン・ヴォーカリゼーションに圧倒されました。

風輝:Sick.の音楽的な特徴としては、詩季のあのヴォーカリゼーションは大きな武器のひとつなんですよ。

-いわゆるシャウトともまた違う、クリアで鋭利なハイトーンですものね。

詩季:人と同じことはしたくない、他と似たようなことはしたくない、というのがSick.としての基本姿勢なので、歌に関してもそこは誰にも歌えないようなことをしたいな、という気持ちでやっているんです。このアルバムでも、そこは自分なりに徹底してこだわりました。

-かと思えば、『II i I vii』には過激にしてシニカルな「Infantry?.」(Track.3)や、メロディの存在がことさら際立っている「Voice.」(Track.5)など、興味深い楽曲たちがあれこれ収録されています。Sick.側としては、今作をどんなふうにしてリスナーに受け止めてもらえたらより理想的ですか。

詩季:おっ。ナイス・クエスチョンですねぇ~。吏、どうよ?

吏:じゃあ、ここは真面目にいってもいいですか。僕は、あらゆる人たちに聴いてほしいです。ヴィジュアル系が好きな人、激ロックをよく読んでいるような人たち、いずれバンドをやりたいと思っているようなキッズ層、海外の人たち、老若男女に聴いてほしいですね。そのくらい、できたものに対しては自信があります。

詩季:老若男女ってことは、おかんとかの層もっていうこと?

吏:おかん層は、もうちょっと先でもいいかもしれない。いずれ海外とかでも火が着いて、"日本にすごいバンドがおる!"って話題になって、それがニュースになったときに"あら、こんなバンドがいたの"って知ってもらうのでもいいと思います(笑)。

-必然的に、やがては海外ツアーなどの需要も出てきそうですね。

詩季:もちろん、そういう機会があればぜひやってみたいです。いろんなところに行ってライヴをやりたいし、僕はSick.で成功して世界を股に掛けるダークヒーローになりたいです。

豪:でも、海外ってちょっと怖くない?

詩季:大丈夫でしょ。でも、まずメンバーによってはパスポートを取るところから始めないとね(笑)。

-と同時に、このバンドのこれからの発展を願うにあたっては、いろいろなことを予言してくださった占い師さんにも感謝した方が良さそうです。

詩季:あぁ、そうですよね! 今度、時間ができたらお礼しに行こうと思います(笑)。