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INTERVIEW

DREAMSHADE

2014.08.12UPDATE

2014年08月号掲載

DREAMSHADE

Member:Kevin Cali (Vo) Fernando "Fella" Di Cicco (Gt/Vo)

Interviewer:米沢 彰

昨年、"バナナマン日村が海外バンドのPVに謎の出演をしてると話題に"というNAVERまとめが20万View以上とその他各種まとめ系サイトと合わせて一気にバズっていたのを目にしたネット・ユーザーも多いかもしれない。その海外バンドこそがヨーロッパのど真ん中、スイスのメロデス~メタルコア・バンド、DREAMSHADEだった。予期せぬ方法で更にその認知を広める結果となった彼らだが、そのサウンドのクオリティは1stアルバムより日本の一部のリスナーにはしっかりと届いており、そのクオリティは非常に評価されていた。今回は日本盤もリリースされ、より広く深く知られるであろう彼らの高いサウンド・クオリティを1日でも早く聴いていただきたい。

-2ndアルバム『The Gift Of Life』の日本盤リリースおめでとうございます。遠く離れた日本でリリースされることが決まった時の率直な気持ちを教えて下さい。

Fella(以下F):俺たちのアルバムがやっと日本でリリースされることになって本当に嬉しいよ。前のアルバムも日本からは良い反応をもらっていたから、こうして正式に日本でリリースされて本当に良かったよ。これがきっかけでアジア・ツアーができる日がくれば最高なんだけどね。

-あなたがたのサウンドからはアメリカや他の北欧のメタル・バンドとはまた異なった雰囲気が色濃く感じられます。メンバーそれぞれの音楽的なバックグラウンドを教えていただけますか?

F:俺たちの曲は欧米のメタル・バンドとは違うと思うよ。その理由はきっとメンバー全員がメタル畑の人間じゃないからだと思う。平均的なメタルやハードコア・バンドにならないように、いつも新鮮で発展性のある音楽を作ることを心がけてるんだ。パンクロック、ヒップホップ、エレクトロ、レゲエ、インディー・ロック、アンビエント等々、挙げだしたらきりがないけど、色々な音楽を聴いて俺たちは育ってきた。俺たちが目指しているのは、あくまでへヴィなフィールドで全てのジャンルの要素を取り入れて最高な音楽をつくること。それがDREAMSHADEの存在意義なんだ。

-前作も個人的にかなり好きでしたが、今作ではよりモダンに、エモーショナルに発展を遂げていて、より広く受け入れられそうだな、と感じました。今作の制作にあたって意識したことや表現したかったことを教えていただけますか?

F:俺たちの音楽はずっとエモーショナルでメロディアスにしてきたつもりさ。それが俺たちのスタイルだからね。でもあなたが言う通り、『The Gift Of Life』のメロディからバンドの新たなエッセンスを感じることができるだろうし、歌詞もパーソナルな内容だから必然的に感情もこもっている。俺たちは自分たちが人生で経験してきた良いことも悪いこともみんなと共感したいんだ。歌でみんなに何かを教えたいとか、伝えたいというよりは、俺たちの感情をみんなと共有して、世界には自分と同じように感じている人が他にもいるということを共感したくて俺たちは曲を書いている。俺たちは音楽に対して常に誠実で正直でいたいんだ。

-今作もギター・リフが素晴らしく、"もっと多くの曲を聴きたい!"と率直に思いました。エモーショナルな部分とザクザクしたリフとが上手いバランスで絡み合い、絶妙なサウンド・ポジションがリスナーを惹きつける魅力の源泉のように感じましたが、リフのアイディアやメロディ、曲の構成などはどのようにして作り上げているのでしょうか?

F:それは自分でも上手く説明できないんだ(笑)。DREAMSHADE独自の作曲方法なんだと思う。1つ言えるのは、俺たちは"世界一のブルータルなバンド"になりたいとも思わないし、"最もヘヴィなリフ"を書こうと思ったことは無い。それに誰かの真似をしようとか、既存のシーンに属したいとも思わない。そんなことはどうでもいいんだ。単純に自分たちのつくる音楽が好きでやってるだけさ。それがDREAMSHADEと他の今の若いバンドとの大きな違いだと思うよ。

-今作にも収録されている「Consumed Future」のミュージック・ビデオで"日本のコメディアンが映ってる!?"とネット上でかなりの話題になりました。そのことはご存知ですか?

Kevin(以下K):それが俺たちも最初は全然知らなかったんだ(笑)。びっくりしたけど、"日村サン"がPVの中に映っていたことはとっても光栄なことさ。彼が素晴らしい人間で、たくさんの人に愛されているキャラクターだということを読んで知り、俺たちはとても嬉しかったよ。

-あのミュージック・ビデオは偶然だったのでしょうか?

K:狙ってはいなかったよ。数ヶ月前からYouTubeで俺たちの動画に日本語でコメントが増え始めたんだ。俺たちはもちろん何が書かれているか分かる訳もなく、不思議に思っていた。あまりにもコメントが増えるから翻訳してみたら"ビデオに日村さんが出ている"ということがたくさん書かれていて、ようやくことの発端を知った。そして更に調べたら彼が有名な芸人だと知ったんだ。彼には感謝の気持ちでいっぱいさ。

-今作ではプロデューサーにVOLBEAT、HEAVEN SHALL BURN、MAROONなどのプロデュースで知られるJacob Hansenを起用したそうですが、彼を選んだ理由を教えて下さい。

K:第1に俺たちはJacob Hansenの大ファンだったということ。彼の手がけたアルバムは全部とても好きなアルバムだったんだ。彼に仕事を依頼したのはそれが理由だよ。それに彼も俺たちのことに興味をもってくれていた。彼は素晴らしい仕事してくれたし、俺たちの曲を更に良くする為にとても良い仕事をしてくれたんだ。

-Jacob Hansenとの制作はいかがでしたか?

K:彼と仕事できたのは最高な経験だったよ。素晴らしい人間だし、プロでとても頼りがいもあって、一緒に素晴らしい時間を過ごすことができた。『The Gift Of Life』が更にハイ・レベルな作品になったのは彼のおかげだよ。また将来一緒に仕事をしたいと心から思うよ。