FUCKED UP | 激ロック インタビュー 


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FUCKED UP | 激ロック インタビュー

FUCKED UP:10,000 MARBLES(Gu)

インタビュアー : ムラオカ

FUCKED UP Official-Site

FUCKED UP

-学生時代の友達つながりでバンド結成に至ったと大まかには聞いていますが、バンド結成への経緯、今に至るまでの道のりを詳しく教えてください。

実はこれはでたらめなんだ。だって学校に行かなかったメンバーもいるしね。 初代ヴォーカルがまだ14歳のときにこのバンドは結成された。彼が非行に走らないようにこのバンドをはじめたんだ。というのもバンドを始めた前の年の夏休みに、俺が彼を各地の反対運動などに連れて行ったんだけど、ヤツが結構はまっちゃってヤバかったので、心配した両親から、彼が犯罪を犯さないように他に夢中になれる事を考えてくれって頼まれたんだ。どっかで読んだことあるかもしれないけど、警官のランチをパクって逮捕されたことがあったりね。結成当時のショーは大変だったよ。バイオレンス(暴力沙汰)好きな彼がその感情を音楽に転化することをまだできてなかったからね。まあーでも今では結構それも落ち着いているって感じさ。

-メンバーみんなは現在何歳なのでしょうか?

27,28,22,19,29,25,38

-何度も聞かれた質問かもしれませんが、NME誌の特集「音楽の未来を担う音楽人TOP50 」でDAVID SITEK、M.I.A、RADIOHEADに続く4位にランクインしましたが、ランク インした感想を教えてください。

ぶっちゃけとっても残念。だって1位のプロデューサーだっけ?なんて聞いたことないし、あのチャートにVAMPIRE WEEKENDが載ってなかったから・・・入っていたとしても順位が上位の方じゃなかった。RADIOHEADとかCrystal Castlesは結構上位のほうだと思うけど、彼らは革新的だからね。でも俺たちはもう音楽を作ることに興味がなくなってしまったんだ。音楽という芸術形式は、やった後に盛り過ぎていくものなんだ。最近スタジオ入りしてもほとんど画を描いて過ごしてる。あと自分たちの日常生活の中に芸術を見出している。

-あなたがたの音楽性は「だれだれに似ている」などと簡単に言葉やジャンルで表すのが非常に難しいですね?あなたがたが自分たちの音楽性を聞かれた際にはどういう風に答えますか?

俺達がいろいろと影響を受けたものの頂点に立っていると考えたい。 ブルドーザー、ウィルシム・パブロジー、コーナーキック、エボニー・レイクなど。

-学生時代の音楽の先生も参加していると聞いたのですが、それは正式メンバーの中にいるのでしょうか?あるいはゲストで参加したのでしょうか?

ドラムがトロントの王立音楽院でインターン(実習生)をやっているんで、音楽的な才能を持っている同僚がまわりにたくさんいるんだ。前作はいまひとつ方向性が欠けていたから、外部の人に曲作りなどを手伝ってもらったほうがいいと思った。トム・ウェイド・ウェスト(先生)がすごい助けてくれて、ホーンのセクションを足してくれただけでなく、歌詞とかアートワークのアイデア、そして曲の構成やソングライティングなどについて手助けしてくれた。

-メンバーそれぞれふざけたネーミングですが、このネーミングはどうやって決めたのですか?

Mustard Gus(Ba)は、4回名前を変えてやっとしっくりきたベーシストのパンク・ネーム。10,000 Marblesは映画の「アニマル・ハウス」からとったもの。インスピレーションを受けたものを名前にすることによってそれに敬意を表しているんだ。

-たくさんのパンクバンド、ロックバンドがいますが、アルバム冒頭からフルートの音色で始まるバンドはFUCKED UPが初めてなのではないでしょうか?最初に聞いたときCDを間違えたかと思って一度CDプレーヤーから出してしまいましたよ(笑)

まーね。俺達は70年代のGil Scott HeronやStevie Wonderみたいなアーバンサウンドにすごい影響を受けているんだ。フルートって知的な感じがするし、Pied Piper、Marvin Gayeとかを想像してもらえるといいんだけど。

-フルート、オルガン、ブラス隊などのサウンドを取り入れたのは、パンクロックはこうあるべきだという固定観念を壊したかったという考えもあったのでしょうか?

前作は音的にちょっと薄かったというか、ちょっと繰り返しが多かったりしたんで、今回いろんな要素を入れ込むことによって、いい音楽が作れたと思う。もっとたくさんいろんなものを追加したかったんだけど、それを具体的にやってくれる適任者が見つからなかっただけ。将来的にはサックスやオーボエとかでもっと力強い管楽器のセクションを取り入れたり、中世や中国の楽器なども使ってみたいと思ってる。

-またライヴではフルート、オルガン、ブラス隊のサウンドはどうやって再現しているのですか?

その曲はあえてプレイしないんだ。どうせみんなも好きじゃないみたいだしね(笑)

-Young Governorにお聞きしたいのですが、以前私たちもNO WARNING時代にインタビューさせていただいたことがあるのですが、NO WARNINGが解散してしまった理由はなんだったのでしょうか?

あのバンドの最終的なゴールは、日本に行くことで、海外で流行って語り草になるってことだった。そしてそれを成し遂げることができたし、それ以上やる価値がないと思ったから解散した。あとは単純につまらなくなったから。

-またFUCKED UP加入までの経緯を教えてください。

FUCKED UPはバンドのサッカートーナメントでいつも弱くて負けていて悔しい思いをしていたみたいで、俺はかなりサッカーが上手いから、参加しないかって誘われたんだ。

-作曲はYoung Governorが行っているとのことですが、彼一人が作曲に関わっているのですか?他のメンバーも携わっているのですか?

前にも言ったとおり、FUCKED UPのメンバーのほとんどが音楽というコンセプト自体に飽き飽きしていたから、Young Governorに入ってもらったもう一つの理由は曲を書いてもらうことだった。TVやライヴでミュージシャンを観るとそうは見えないかもしれないけど、俺たちはみんな音楽が嫌いなんだ。だってつまんないし、意味がないものだから。ジャーナリストやファンにとって音楽は人生に不可欠なものかもしれないけど、もう俺達にとっては終わっていて、今はもっと大切な芸術の表現の世界に興味があるんだ。Young Governorは一人だけ変わり者で、ステージでサングラスをかけていてもさまになっているってだけじゃなく、独りだけまだ音楽に興味があるみたいなので、俺達がスタジオでキャンバスに画を描いたり呼吸法を一緒に練習したりしている間に、彼は曲を書いている。

-歌詞はどのような内容のものが多いのですか? メッセージ性が強いものなのでしょうか?

歌詞は、今の世代の人たちが理解するには複雑すぎるだろうね。50年後に同じ質問をしてくれたら、そのころには世界も俺達の言っていることに包み込まれるぐらい変わっているかもしれないけど。まあでもその時はもう君は俺とは話したくないだろうけど(笑)

-MY SPACEを嫌っているということを聞き、MY SPACEでFUCKED UPを調べてみたのですが、確かにドイツのALL FUCKED UPというバンドしか検索にかかりませんでした。最近では結構有名なバンドでもMY SPACEをオフィシャル・ホームページ代わりに使っているバンドも珍しくない中、なぜあなたがたはアンチ、MY SPACEなのでしょうか?

法律上の理由から、もうMySpaceに関してはコメントできないんだ。

-日本では英語が公用語ではないのでFUCKED UPというバンド名は問題なく出せますが、アメリカなどでは放送禁止用語ですよね?カナダでは放送禁止用語ではないのですか?自分たちのバンド名が掲載できない、放送できないというのは相当のネックになると思うのですが、FUCKED UPというネーミングにしたことを後悔したことはないですか?またバンド名を変える予定はないのでしょうか?

逆に(このバンド名だから)得している。だってこの社会はルールを破る性衝動で成り立っているから。オフィスのビルや警察署には、不満を抱いていてルールを破りたくて仕方ない欲求不満の人たちでいっぱいだ。ちょっとしたタブーなことや社会のルールに反することは、性的な痛みの後にくるエンドルフィン(幸福ホルモン)みたいなもの。言葉にはパワーがあって、俺たちは強い言葉を使って立法者やTVのコンゴロマリットを屈服させることができる。毎週土曜日の同じ時間に芝刈りをする善良な市民が、ケチャップを床にこぼした子供をパンチして虐待している。テレビ宣教師は、自分たちが犯している罪を説いている。日中、下品は言葉を使わないお堅い人達も、実は俺達のバンド名が大好きで、服を着たままシャワーを浴びて、卑猥な言葉を叫んでいるような変態だったりする。

-夜中の4時に橋の上でライヴをして警察騒動になったり、MTVカナダのイベントではメンバーと客が暴れて会場がめちゃめちゃになったりとまさに本能の赴くままといった感じでまさにパンクを感じさせる暴れっぷりですね?私自身インタビューをたくさんこなしていて感じるのですが、パンクロックバンドでもハードコアバンドでも、実際にはパンクなキャラクターを演じているだけで本当は生真面目だったり良い子だったりするケースがほとんどなのですが、あなたがたはそれには全く当てはまらないようですね?

その逆だよ。他のバンドはパンクだけど、FUCKED UPは生真面目なんだ。いろんなところで話題になったりしているハプニングなどは長い間計画した結果なんだ。あんな熱狂的な事件を掘り返すには、いろんなミーティングに出席して、マインドコントロールや客を操るテクニックなどについていろんなリサーチをしなければいけないんだ。これ以上詳しく話すのはばかげているけど、あえて言うならファックト・アップはみんなが思っているより冷淡で計算高い。

-MATADOR RECORDSというとBelle & SebastianやMogwaiなどあなたがたとは程遠いイメージのバンドばかりですが、なぜMATADORと契約しようと考えたのでしょうか?

マタドールは昨今の若者たちをよく理解している。45歳の独身男性に受けるアーティストがいるレーベルもありだけど、マクドナルドのストローからゆっくり零れるような・・・ナイトクラブのトイレでクラック・パイプからうねり出る煙のような、若者文化に受けるようなアーティストも必要だ。規律正しく、鋭くつきささる音、目がくらむほどまぶしいイメージを持って揃ったFUCKED UPがいい例だ。俺達は、失業者やひきこもり(ニート)の若者集団に対する鬼軍曹なのだ。音楽の目的について既に語ったけど、俺達のバンドの音とアティチュードが最近の子供たちに与える影響は衝撃的だ。人間は服従しなければいけないことがあるから反抗する。働かなければいけないから、怠惰したくなるものなのだ。ファックト・アップが今の若者を代表している。

-パンクレーベルからは程遠いNINJA TUINEに所属しているパンクバンドTHE DEATH SETとあなたがたは通じるものがあるように感じます。THE DEATH SETのことは知っていますか?

すごい偶然なんだけど、いま俺はロンドンのULUクラブの楽屋でこのインタビューに答えているんだけど、この楽屋をThe Death Setと一緒にシェアしているんだ。今ロンドン時間の午後9時前なんで、まだバンドはプレイしてないから彼らのセットは聴いてないけど。というわけで、彼らのことは知っているよ。

-現在のミュージック・シーンにあなたがたが共感できるバンドがいたら教えてください。

The Three Tenors, Andrew WK, Lack of Interest, Vampire Weekend, Type O Negative, Hulk Hogan, MIchael Phelps, Ussain Bolt

-それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

俺たちの汚い言葉遣いと(輸出している)果物の価格が高騰していて、日本の みんなに迷惑をかけているが、許してくれ!

-学生時代の友達つながりでバンド結成に至ったと大まかには聞いていますが、バンド結成への経緯、今に至るまでの道のりを詳しく教えてください。

実はこれはでたらめなんだ。だって学校に行かなかったメンバーもいるしね。 初代ヴォーカルがまだ14歳のときにこのバンドは結成された。彼が非行に走らないようにこのバンドをはじめたんだ。というのもバンドを始めた前の年の夏休みに、俺が彼を各地の反対運動などに連れて行ったんだけど、ヤツが結構はまっちゃってヤバかったので、心配した両親から、彼が犯罪を犯さないように他に夢中になれる事を考えてくれって頼まれたんだ。どっかで読んだことあるかもしれないけど、警官のランチをパクって逮捕されたことがあったりね。結成当時のショーは大変だったよ。バイオレンス(暴力沙汰)好きな彼がその感情を音楽に転化することをまだできてなかったからね。まあーでも今では結構それも落ち着いているって感じさ。

-メンバーみんなは現在何歳なのでしょうか?

27,28,22,19,29,25,38

-何度も聞かれた質問かもしれませんが、NME誌の特集「音楽の未来を担う音楽人TOP50 」でDAVID SITEK、M.I.A、RADIOHEADに続く4位にランクインしましたが、ランク インした感想を教えてください。

ぶっちゃけとっても残念。だって1位のプロデューサーだっけ?なんて聞いたことないし、あのチャートにVAMPIRE WEEKENDが載ってなかったから・・・入っていたとしても順位が上位の方じゃなかった。RADIOHEADとかCrystal Castlesは結構上位のほうだと思うけど、彼らは革新的だからね。でも俺たちはもう音楽を作ることに興味がなくなってしまったんだ。音楽という芸術形式は、やった後に盛り過ぎていくものなんだ。最近スタジオ入りしてもほとんど画を描いて過ごしてる。あと自分たちの日常生活の中に芸術を見出している。

-あなたがたの音楽性は「だれだれに似ている」などと簡単に言葉やジャンルで表すのが非常に難しいですね?あなたがたが自分たちの音楽性を聞かれた際にはどういう風に答えますか?

俺達がいろいろと影響を受けたものの頂点に立っていると考えたい。 ブルドーザー、ウィルシム・パブロジー、コーナーキック、エボニー・レイクなど。

-学生時代の音楽の先生も参加していると聞いたのですが、それは正式メンバーの中にいるのでしょうか?あるいはゲストで参加したのでしょうか?

ドラムがトロントの王立音楽院でインターン(実習生)をやっているんで、音楽的な才能を持っている同僚がまわりにたくさんいるんだ。前作はいまひとつ方向性が欠けていたから、外部の人に曲作りなどを手伝ってもらったほうがいいと思った。トム・ウェイド・ウェスト(先生)がすごい助けてくれて、ホーンのセクションを足してくれただけでなく、歌詞とかアートワークのアイデア、そして曲の構成やソングライティングなどについて手助けしてくれた。

-メンバーそれぞれふざけたネーミングですが、このネーミングはどうやって決めたのですか?

Mustard Gus(Ba)は、4回名前を変えてやっとしっくりきたベーシストのパンク・ネーム。10,000 Marblesは映画の「アニマル・ハウス」からとったもの。インスピレーションを受けたものを名前にすることによってそれに敬意を表しているんだ。

-たくさんのパンクバンド、ロックバンドがいますが、アルバム冒頭からフルートの音色で始まるバンドはFUCKED UPが初めてなのではないでしょうか?最初に聞いたときCDを間違えたかと思って一度CDプレーヤーから出してしまいましたよ(笑)

まーね。俺達は70年代のGil Scott HeronやStevie Wonderみたいなアーバンサウンドにすごい影響を受けているんだ。フルートって知的な感じがするし、Pied Piper、Marvin Gayeとかを想像してもらえるといいんだけど。

-フルート、オルガン、ブラス隊などのサウンドを取り入れたのは、パンクロックはこうあるべきだという固定観念を壊したかったという考えもあったのでしょうか?

前作は音的にちょっと薄かったというか、ちょっと繰り返しが多かったりしたんで、今回いろんな要素を入れ込むことによって、いい音楽が作れたと思う。もっとたくさんいろんなものを追加したかったんだけど、それを具体的にやってくれる適任者が見つからなかっただけ。将来的にはサックスやオーボエとかでもっと力強い管楽器のセクションを取り入れたり、中世や中国の楽器なども使ってみたいと思ってる。

-またライヴではフルート、オルガン、ブラス隊のサウンドはどうやって再現しているのですか?

その曲はあえてプレイしないんだ。どうせみんなも好きじゃないみたいだしね(笑)

-Young Governorにお聞きしたいのですが、以前私たちもNO WARNING時代にインタビューさせていただいたことがあるのですが、NO WARNINGが解散してしまった理由はなんだったのでしょうか?

あのバンドの最終的なゴールは、日本に行くことで、海外で流行って語り草になるってことだった。そしてそれを成し遂げることができたし、それ以上やる価値がないと思ったから解散した。あとは単純につまらなくなったから。

-またFUCKED UP加入までの経緯を教えてください。

FUCKED UPはバンドのサッカートーナメントでいつも弱くて負けていて悔しい思いをしていたみたいで、俺はかなりサッカーが上手いから、参加しないかって誘われたんだ。

-作曲はYoung Governorが行っているとのことですが、彼一人が作曲に関わっているのですか?他のメンバーも携わっているのですか?

前にも言ったとおり、FUCKED UPのメンバーのほとんどが音楽というコンセプト自体に飽き飽きしていたから、Young Governorに入ってもらったもう一つの理由は曲を書いてもらうことだった。TVやライヴでミュージシャンを観るとそうは見えないかもしれないけど、俺たちはみんな音楽が嫌いなんだ。だってつまんないし、意味がないものだから。ジャーナリストやファンにとって音楽は人生に不可欠なものかもしれないけど、もう俺達にとっては終わっていて、今はもっと大切な芸術の表現の世界に興味があるんだ。Young Governorは一人だけ変わり者で、ステージでサングラスをかけていてもさまになっているってだけじゃなく、独りだけまだ音楽に興味があるみたいなので、俺達がスタジオでキャンバスに画を描いたり呼吸法を一緒に練習したりしている間に、彼は曲を書いている。

-歌詞はどのような内容のものが多いのですか? メッセージ性が強いものなのでしょうか?

歌詞は、今の世代の人たちが理解するには複雑すぎるだろうね。50年後に同じ質問をしてくれたら、そのころには世界も俺達の言っていることに包み込まれるぐらい変わっているかもしれないけど。まあでもその時はもう君は俺とは話したくないだろうけど(笑)

-MY SPACEを嫌っているということを聞き、MY SPACEでFUCKED UPを調べてみたのですが、確かにドイツのALL FUCKED UPというバンドしか検索にかかりませんでした。最近では結構有名なバンドでもMY SPACEをオフィシャル・ホームページ代わりに使っているバンドも珍しくない中、なぜあなたがたはアンチ、MY SPACEなのでしょうか?

法律上の理由から、もうMySpaceに関してはコメントできないんだ。

-日本では英語が公用語ではないのでFUCKED UPというバンド名は問題なく出せますが、アメリカなどでは放送禁止用語ですよね?カナダでは放送禁止用語ではないのですか?自分たちのバンド名が掲載できない、放送できないというのは相当のネックになると思うのですが、FUCKED UPというネーミングにしたことを後悔したことはないですか?またバンド名を変える予定はないのでしょうか?

逆に(このバンド名だから)得している。だってこの社会はルールを破る性衝動で成り立っているから。オフィスのビルや警察署には、不満を抱いていてルールを破りたくて仕方ない欲求不満の人たちでいっぱいだ。ちょっとしたタブーなことや社会のルールに反することは、性的な痛みの後にくるエンドルフィン(幸福ホルモン)みたいなもの。言葉にはパワーがあって、俺たちは強い言葉を使って立法者やTVのコンゴロマリットを屈服させることができる。毎週土曜日の同じ時間に芝刈りをする善良な市民が、ケチャップを床にこぼした子供をパンチして虐待している。テレビ宣教師は、自分たちが犯している罪を説いている。日中、下品は言葉を使わないお堅い人達も、実は俺達のバンド名が大好きで、服を着たままシャワーを浴びて、卑猥な言葉を叫んでいるような変態だったりする。

-夜中の4時に橋の上でライヴをして警察騒動になったり、MTVカナダのイベントではメンバーと客が暴れて会場がめちゃめちゃになったりとまさに本能の赴くままといった感じでまさにパンクを感じさせる暴れっぷりですね?私自身インタビューをたくさんこなしていて感じるのですが、パンクロックバンドでもハードコアバンドでも、実際にはパンクなキャラクターを演じているだけで本当は生真面目だったり良い子だったりするケースがほとんどなのですが、あなたがたはそれには全く当てはまらないようですね?

その逆だよ。他のバンドはパンクだけど、FUCKED UPは生真面目なんだ。いろんなところで話題になったりしているハプニングなどは長い間計画した結果なんだ。あんな熱狂的な事件を掘り返すには、いろんなミーティングに出席して、マインドコントロールや客を操るテクニックなどについていろんなリサーチをしなければいけないんだ。これ以上詳しく話すのはばかげているけど、あえて言うならファックト・アップはみんなが思っているより冷淡で計算高い。

-MATADOR RECORDSというとBelle & SebastianやMogwaiなどあなたがたとは程遠いイメージのバンドばかりですが、なぜMATADORと契約しようと考えたのでしょうか?

マタドールは昨今の若者たちをよく理解している。45歳の独身男性に受けるアーティストがいるレーベルもありだけど、マクドナルドのストローからゆっくり零れるような・・・ナイトクラブのトイレでクラック・パイプからうねり出る煙のような、若者文化に受けるようなアーティストも必要だ。規律正しく、鋭くつきささる音、目がくらむほどまぶしいイメージを持って揃ったFUCKED UPがいい例だ。俺達は、失業者やひきこもり(ニート)の若者集団に対する鬼軍曹なのだ。音楽の目的について既に語ったけど、俺達のバンドの音とアティチュードが最近の子供たちに与える影響は衝撃的だ。人間は服従しなければいけないことがあるから反抗する。働かなければいけないから、怠惰したくなるものなのだ。ファックト・アップが今の若者を代表している。

-パンクレーベルからは程遠いNINJA TUINEに所属しているパンクバンドTHE DEATH SETとあなたがたは通じるものがあるように感じます。THE DEATH SETのことは知っていますか?

すごい偶然なんだけど、いま俺はロンドンのULUクラブの楽屋でこのインタビューに答えているんだけど、この楽屋をThe Death Setと一緒にシェアしているんだ。今ロンドン時間の午後9時前なんで、まだバンドはプレイしてないから彼らのセットは聴いてないけど。というわけで、彼らのことは知っているよ。

-現在のミュージック・シーンにあなたがたが共感できるバンドがいたら教えてください。

The Three Tenors, Andrew WK, Lack of Interest, Vampire Weekend, Type O Negative, Hulk Hogan, MIchael Phelps, Ussain Bolt

-それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

俺たちの汚い言葉遣いと(輸出している)果物の価格が高騰していて、日本の みんなに迷惑をかけているが、許してくれ!


The Chemistry Of Common Life

カナダ発のハードコアパンクバンド、FUCKED UPのMATADOR移籍第一弾のセカンドアルバム。巨漢のフロントマンPink Eyesはもはやファッションアイコンとか!?それはさておき、爽やかなフルートの音色から幕を開けるこのアルバムは、ハードコア・パンク、オルタナティブを主体としながら、CANやFRANK ZAPPAなどのエキスペリメンタル・ロックの精神性を継承し、多彩な音を重ね、美しくも混沌とした音像を創り上げている。バックの演奏だけなら新種のシューゲイザーかと思ってしまうようなサウンドだが、Vo.のPink Eyesの激しい咆哮がこのサウンドをハードコアパンクへと昇華させている。ちなみに、ギターのYoung Governor=ex,NO WARNINGのVo.のBen Cookであることが発覚!聴き応えたっぷりの面白いサウンドだ。要チェック!(KAORU)

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