MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

2017年音楽シーン総括、2018年展望を改めて読み返したが、1年経った今現在、世界のロック・シーンを見渡しても、案の定、時代を動かし得る新世代バンドの出現も、他ジャンルを圧倒するビッグ・ヒットも生まれてきていない。そんなドラスティックな変化があったとは言いがたい1年であったが、2019年への種蒔きと言える注目すべき動きが、シーンの最重要バンドであるSLIPKNOTとBRING ME THE HORIZONから発信されたことは特筆しておくべきことだ。SLIPKNOTは約4年ぶりの新曲「All Out Life」をYouTubeにアップし、BRING ME THE HORIZONは前作から約3年ぶりのアルバム『Amo』に先駆けて、「Mantra」、「Wonderful Life (Feat. Dani Filth)」をYouTubeにアップ。すでに両バンドの新作へのものすごい期待感がSNS上でも渦巻いているのが見て取れる。US/UKトップ・バンドが揃ってアルバム・リリースする2019年、ぜひ彼らにはロック・シーン活性化の起爆剤になってほしい。
また激ロックがメインで扱うタイプのバンドでもなく、リアルタイムの話でもないが、QUEENの伝記的映画"ボヘミアン・ラプソディ"の盛り上がりは大方の予想を上回るビッグ・ヒットとなった。50~60代だけでなく、10〜20代からも熱狂的に支持されたのは素直に喜ばしい。若い子がロック・バンドに憧れ、楽器をやる、バンドを組むきっかけになってくれていたらと思う。
邦楽ラウドロック・シーンはあまり良くない意味で大きな変化のない年だったと言える。Survive Said The Prophetとオメでたい頭でなによりがメジャー・デビューを果たし、順当にキャパを上げてくれているくらいだろうか。2019年こそはシーンの薄さが常態化してしまっているラウドロック、ポスト・ハードコア系の若手バンドの躍進をぜひとも期待したい。 激ロック代表 村岡 俊介(DJムラオカ)