LIVE REPORT
ビバラッシュ
2022.10.13 @下北沢LIVEHOLIC
Writer : 杉江 由紀 Photographer:堺柊人
陽キャV系軍団、下北沢に襲来。自称"アゲみ集団"のビバラッシュが、このたび"LIVEHOLIC 7th Anniversary series ~ビバラッシュ ワンマン パチパチパニック~"と題したワンマンを開催し、下北沢LIVEHOLICの舞台上を席捲してみせた。
"LIVEHOLICさん、7周年おめでとうございます! っていうかさ、俺たち今まで1回もここには出てなかったのになんで突然7周年をお祝いしに来ることになったの? とみんな思ってるでしょ? たしかに、LIVEHOLICさんはいわゆるロック箱で僕らが普段出てるV系箱とはちょっと違うもんね。でも、実は夏にO-WEST(Spotify O-WEST)でワンマンをやったときのゲネリハをLIVEHOLICさんでしたんですよ。そのときにすごくお世話になったので、今回は7周年イベントに出演させていただいております。ありがとうございます!"(るいまる/Vo)
ちなみに、この日の彼らはビバラッシュ流の"下北沢コーデ"で登壇したそうで、フロントマンのるいまるは髪型をもこふわなスタイリングにしていたほか、上手ギターのベルは普段掛けていないという銀縁ダテメガネを掛けるなど、各メンバーがいつもとはひと味違う出で立ちでのパフォーマンスをしていくことに。
なお、下北沢=古着のイメージを少しばかり誤解していたのか、下手ギターの幸村はMC中に下北沢について"あと1回着たらもう捨てるやろ! っていう服の人たちが歩いている街"との毒舌コメントをするひと幕があったものの、るいまるは"それは幸村ちゃんの偏見でしょー(笑)。下北沢は映画「デトロイト・メタル・シティ」のロケ地にもなってたし、音楽の聖地だしロックの聖地だと思う"とすかさず補足。
そうした話の流れもあり、この夜のライヴでは、本来セトリにはエントリーされていなかったビバラッシュ随一のロック・チューンである「VIVAROCK」が急遽フロアへとドロップされたりもしたのだが、それでいて彼らの持ち曲には「タピってチマチョゴリ」、「荒ぶれ!!祭囃子」といったタイトルからしてウェイ感の強いものもいろいろと多く、サウンド面でも、EDMやポップなアプローチを全開にしたアゲみ満載なものが大半を占める。ただ、音の根底を支えるドラマー パーミーとベーシスト 冬也が展開するプレイそのものは地に足が着いており、ギター隊ふたりの織り成すアンサンブルは、色鮮やかなだけでなくダイナミックさも併せ持っているため、チャラさはあってもペラさのようなものをそこから感じることは決してない。また、そうした音像の上でエンターテイナー精神をフルに発揮しながら、るいまるが嬉々としながら派手に歌い踊る様はまさに"アゲみ集団"の名に相応しいもので、この日の公演は声出しがOKだったということもあり(むろんガイドラインは遵守したマスクありの状態ではあったが)、下北沢LIVEHOLICの場内はそれこそアゲまくりの状態へと突入したのである。
"いやー、なんか今日は熱気がすごかったね! 楽しかったー。やっぱり、下北沢は音楽の聖地なんだなって改めて感じちゃいました。みなさん、ビバラッシュの音楽を楽しんでくれて本当にありがとうございました!"(るいまる)
今宵、その場に居合わせた者たちの心を完全にアゲてハッピーにしてくれた"アゲみ集団"のビバラッシュは、1月11日のLIQUIDROOM ebisu公演まで続く"WINTER ONEMAN TOUR 2022 [CLIMAX]"(全公演とも当日券無料とのこと)を実施中だが、ここは陽キャV系軍団だからこその快進撃に期待しよう!
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