そもそもスカ・アイドルというのが珍しいから――"みんなの常識変えちゃうよ！？"って。革命を起こしたい

－そして、ミニ・アルバム『OPERATiON iDOL』について。まずは、今作を1つ象徴する曲となった、「REVOLUTION (with GELUGUGU HORN)」について聞かせてください。

心安：この曲は"ゴールなんて概念は突き破れ。他人と同じになる必要はない"ってことを歌ってて。誰もが"あり得ない！"と思うような革命を起こしていくぞ！ って気持ちを込めた曲になりました。"世の中、勉強ができるだけが偉いわけじゃない"って思いが常にあって、歌詞にも"毎度0点大注目の的"という歌詞があるんですけど、完璧にできるだけがすごいわけじゃないし、魅力は人それぞれにあると思うし。そもそもスカ・アイドルというのが珍しいし、スカ・ダンスよりツーステップのほうが流行ってるとかあると思うんですけど、"他の人と同じになる必要はないよ"ってことを一番伝えたくて、"みんなの常識を私たちが変えちゃうよ！？"みたいな気持ちで歌っています。あと、メンバーがスカ・ダンスをいっぱい踊ってるので、そこもこの曲の魅力だと思いますね。

－メンバーがスカ・ダンスを踊りまくるMVもカッコいいですが、MVはどんな仕上がりになりましたか？

心安：MVはスカ・ダンスがめっちゃいっぱい映ってて、いろんな人に"カッコいい"って言ってもらえて、すごく嬉しいです。4人が円になって内側を向いてスカ・ダンスを踊るシーンとか異様だと思うんですけど、面白いんで、たくさんの人に観てほしいですね。

－4人でストイックにスカ・ダンスを踊るシーン、めちゃくちゃカッコ良かったですよ。

心安：たぶん、スカ・ダンスを知らない人からすると"何これ！？"みたいに感じると思うんですよ（笑）。私が最初にスカを聴いたときのような、新しい感覚があるんじゃないかなと。

虹乃：すごくカッコ良く撮ってもらって、後ろの映像も迫力がすごくて、映像と相まって普段よりカッコ良く見えてるんじゃないか？ と思います。"MVめっちゃ観てます"とか"カッコいいね"とかよく言われるので、私たちを知らなかった人にもぜひ観てほしいです。

黒坂：私は初めてのMVだったので、"アイドルになったんだ！"って改めて思って、気合が入りました。

－では、それぞれ好きな曲や印象に残ってる曲を1曲挙げていただけますか？

心安：GELUGUGUさんの「ONE TWO」のカバーもお気に入りで、みんなが振り真似できる曲なので、スカ・ダンスができなくてもみんなで楽しめると思います。

虹乃：私はまだライヴで披露してないんですけど（※取材は7月上旬）、「恋々ドリーマー」がお気に入りで。NO❤︎AFっぽくなくて、めっちゃかわいいんですよ！ 初めて聴いたときに"え、これNO❤︎AFの曲！？"って衝撃を受けて、印象に残ってて。かわいい曲が好きなんで、とっても嬉しかったんです。振付も王道アイドル寄りでかわいいし、真似しやすいし、普段と違う感じになるんじゃないかな？ と思って、ライヴでやるのもファンの反応も楽しみですね。

黒坂：私はカッコいい系の曲が得意なので、やっぱり「REVOLUTION (with GELUGUGU HORN)」が好きです。最後の"革命"ってところを歌えるのもすごく嬉しくて、めっちゃ好きですね。この曲はライヴでやってるんですけど、"せいらの曲じゃん"って言われることもあって、カッコいい担当だと思われてるのも、めっちゃ嬉しかったです。

雫姫：私は6月の定期で初披露したばかりなんですが、「あのね。」が大好きです。トーンが高めで歌いやすいし、強い女の子のイメージの歌詞も気持ちを込めやすくて。"私、普段はこんなんだけど、ちゃんと意思を持ってるんだよ"っていうのを届けられたらいいなと思っています。

－僕は「Sign (with GELUGUGU HORN)」も好きで、ホーン隊のカッコ良さと女性ヴォーカルのキュートさの両方が際立ってて、掛け声もすごくかわいくて。スカ×アイドルの意味や定義がすごく分かりやすくて、"こういうグループなんだ"って感じられる曲です。

雫姫：「Sign (with GELUGUGU HORN)」はまさにスカ×アイドルが一番分かる曲だと思うし、私もめっちゃ好きな曲です。歌いやすいというのもあるし、女の子らしい曲で"そうそう、そう思ってるんだよ。私をもっと見て！"って共感できるし。アルバム・バージョンはGELUGUGUさんが演奏を入れてくれて、めっちゃパワーアップしてて、鳥肌が立つくらいカッコ良かったです。誇りですね。

－どうします？ 8月13日のワンマンでは、GELUGUGUの生演奏での歌唱ですよ！？

雫姫：そうですね。わ～、どうしましょう？ 去年演奏してもらったときは、後ろを向いたら、めっちゃ近くにバンド・セットが広がっていて、すごい迫力の音に包まれてライヴをして、"なんだこれは夢か！？"みたいな気分で歌わせていただいて。目の前にお客さんがいっぱいいて"え、幸せじゃない？"ってめっちゃ思ったんで、8月13日もすごく楽しみです。

－では、その他メンバーも8月13日のワンマンについての意気込みを聞かせてください。

心安：去年初めてバンド・セットでライヴをして、"GELUGUGUさんがメインじゃん！"くらいすごかったんですけど、もちろん私たちがメインなので、バンドに負けないようにパフォーマンスしたいと思ってて。今、ファイナルに向けてツアーをしてるので、まずはそこを頑張って、力をつけて、お客さんをたくさん呼べるように頑張りたいです。

虹乃：去年も大きい会場でやらせてもらったんですけど、今年はもっと大きい会場なので、NO❤︎AFにとって挑戦だし、このワンマンまでの期間をどう過ごすかが勝負だし、このワンマンを成功させたら、もう一個上に行けるだろうなと思います。今は本当に、頑張ろう！ という気持ちです。去年ステージからの景色がとても良かったのですが、今年はもっといい景色が見たいですね。

－では最後に、ワンマン以降に見えている夢や目標を聞かせてください。

心安：私は、スカ・バンドのお客さんたちにも受け入れてもらえるようなスカ・アイドルになりたいです。そのためにも最近、苦手なTikTokを始めて。かわいく踊るとかできないので、スカ・ダンスばかりするTikTokをやっているんですが（笑）、SNSも頑張ってみんなに知ってもらえたらいいなと思ってます。

－「REVOLUTION (with GELUGUGU HORN)」の切り抜きとか見た、全くスカにもアイドルにも興味のない女子高生が、"何これ、カッコいい！"ってスカ・ダンスを真似してバズる可能性もありますよね？

心安：そうか！ スカやアイドル好きの人に広めようと思ってたけど、そういう視点もありますね。ありがとうございます（笑）。

－万国共通で曲を知らなくても踊れるのがスカの魅力だったりしますからね。東京スカパラダイスオーケストラなんて、言葉も通じない世界の人を踊らせてるわけですから。そこに日本の女の子のかわいさを加えたら、世界を夢中にさせるのも夢じゃないですよ。

心安：めっちゃいいですね。海外でライヴしたいです！ 海外でライヴできるように、今のうちに英語の勉強をしておきます（笑）。