笑顔でも歌えるし、大泣きしながらも歌えるシングル「GENESIS」

－ライヴの話が出ましたが、この「GENESIS」はすでに盛り上がる曲にもなっているんですね。

如月愛海：実はまだ1回しかやってないんですけど（※取材は6月中旬）、すごい盛り上がっているんですよ。

楪おうひ：なかなかないことだよね。

－初披露となると、観る側もどんな曲だろうってちょっと構える感じもありますしね。

メイユイメイ：イントロの時点で両拳が上がってました（笑）。

－7月11日からリリース・ツアー"Not Secured,Loose Ends 1st Single「GENESIS」Release Tour"がスタートしますが、このツアーでさらに磨かれてNSLEの大きな曲になっていきそうです。

如月愛海：3年後くらいにはすごいエモい曲になっているかもしれない。

メイユイメイ：そう。笑顔でも歌えるし、大泣きしながらでも歌えるんですよね。

－今ライヴに来ている方は新旧入り交じっている感じですか。

メイユイメイ：半々くらいなのかな、新しい人も増えていて、海外の人も来てくれるようになっているので。だいぶお客さんの層はバラけてます。

－新しい人はどこでキャッチしてくれているんですかね。

如月愛海：昔からいる群青さんが誘ってくれた人もいると思いますし、あとはコロナ禍に曲で出会って、こうしてNSLEとなってライヴに来てくれる方もいます。前回ツアー（[Not Secured,Loose Ends "OUROARBOROZ TOUR"]）やコドモメンタルのレーベル・ツアー（[コドモメンタル presents split tour "天惹鬼"]）も回ってますし、あとは対バン・ライヴですかね。対バンでも、例えば毎回トリなわけじゃないけど、大トリの気持ち、ワンマンの気持ちでやっているので。それが新しい方にも伝わっているのかなと思います。

メイユイメイ：一回ライヴに来て、やっぱりライヴが楽しいっていうので来てくれる方が多いです。

如月愛海：大人になるとなかなか感情を爆発させて思い切り叫ぶとか、絶対に敵わないような体格のいい人にぶつかってもみくちゃになったりすることってないじゃないですか。そういう、怖いものに立ち向かう勇気みたいなのをいっぱい見るから（笑）。

－ライヴハウスならではの盛り上がりですね。

如月愛海：それを見ていると楽しいのも伝わるし、逆にそれだけみんな日々頑張ってるんだなっていうか。我慢しているわけじゃないでしょうけど、自分の中でいろんなことを守ったりしながら頑張ってるんだろうなって。その姿を見ているだけでめっちゃ社会で戦ってるお父さんみたいなというか──みんなお父さんってわけじゃないですけど（笑）。

メイユイメイ：わかる。だからライヴ中もやれやれーって思いながら見てる。

秘我未也ゆちおみ：もっと出せってね。

－ツアーも始まりますが、ここからはライヴも積極的にやっていこうという感じですか。

如月愛海：NSLEは、対バンも含めてライヴは随時受付中ですって感じですね。名刺を作って渡したり、とにかくNSLEは自分たち主動でガンガン動いているので、面白そうだなと思うものには全部出たいっていう意欲の塊です。

－例えば対バン相手はバンドでもなんでもOKっていう？

楪おうひ：ジャンルは問わず、音楽に限らず面白ければなんでも。

－そこはゆくえしれずつれづれ時代とは大きな変化かもしれないですね。

メイユイメイ：だいぶ違いますね。こんなふうになんでもやろうっていうのはなかったので。ゆくえしれずつれづれではかなり表現したいことの世界観を作り上げていくことを大事にもしていましたし。

如月愛海：この4人が歌っていたら、どこに行ってもその世界観は生まれると思うので。ゆくえしれずつれづれとは違う世界観だけど、4人が作った世界観はこれから生まれるので──たとえ、どんなジャンルの表現の人たちと対バンをしてもね。

秘我未也ゆちおみ：え、私たちもお笑いできるの？

楪おうひ：お笑いは私たちじゃやれないよ（笑）！？

如月愛海：まぁでも異種格闘技っていう感じでね（笑）。まずはNSLEを知ってもらうためになんでも努力したいです。

メイユイメイ：面白いことは常に募集してます！