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INTERVIEW

i.D.A

2024.03.14UPDATE

2024年03月号掲載

i.D.A

Member:Xeno(Vo) リゼ(Gt) カナメ(Ba) レン(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

-そんな「SIRIUS」についてはYouTube公式チャンネルにMVも上がっておりますので、そちらもみなさんにご覧いただきたいところです。なお、今回の衣装制作においては楽曲イメージも尊重したうえで生地デザインは統一しつつ、メンバー個々の意見もしっかりと反映されたそうなので、各人がこだわったポイントについても教えてください。

レン:ヘソ出しでお腹を出したところですね。細いところを強調したかったんですよ。MV撮影のときは野外だったんで寒かったですけど、そこはどうでも良かったです(笑)。

Xeno:僕は普段から古着とかストリート系の服が好きなんで、Barbourっていうイギリスのブランドのロングコートのイメージをこの衣装の中に取り入れてもらいました。あと、差し色のオレンジは「SIRIUS」に繋がってます。

リゼ:シリウスって冬の大三角の星のひとつなんですけど、(同じく冬の大三角を構成する)オリオン座のベテルギウスはオレンジ色に光ってる星なんだよね?

Xeno:そう。で、実はカナメの靴下もオレンジです(笑)。

-見えにくいところまでこだわるとは、相当なお洒落上級者ですねぇ。

カナメ:ベテルギウスがオレンジっていう話を知ってたわけではないんですけど、この衣装の色だったらオレンジの靴下合うかな? と思ってなんとなく選んで履いてみたんです。そうしたら、たまたま意味合い的にもハマったっていう(笑)。

リゼ:この衣装の撮影のときは、僕もインナーカラーでオレンジ入れてました。

-えっ。レンさんだけハミ子だったのですか??

リゼ:いや、彼はおヘソ出すのに必死だったんで(笑)。

レン:たしかに(笑)。

-いずれにしても、音と視覚の両面で「SIRIUS」の世界を味わうと、よりi.D.Aの持つ魅力を味わうことができるのは間違いなさそうです。それから、今回のシングルでは「不香の花」と「泡のワルツ」という2曲もカップリングとして聴くことができますので、こちらについてもそれぞれ解説をいただけますでしょうか。

リゼ:「不香の花」は楽器隊としての遊びを入れた曲を作りたいな、というところから今回のカップリング用に作った曲です。

-ベースも鬼プレイの連続ですものね。

カナメ:ライヴのことを考えるとイヤなんですよ(苦笑)。

リゼ:でも、僕としては楽器隊に存分に目立ってほしかったんで。

カナメ:各々、ちょっとしたプチ・ソロみたいなのも入ってますからね。

リゼ:ドラムもレンが得意そうな、小賢しいパターンをあえて詰め込んでます!

レン:小賢しいって(笑)。

Xeno:おかげで、この曲には歌う側として大変困らされました(苦笑)。

-そうおっしゃりながらも、しっかりと歌いこなされていらっしゃいますよね。ところで、この曲の詞のテーマはなんだったのでしょう。

リゼ:"不香の花"って雪のことなんです。

Xeno:「SIRIUS」が冬の曲なので、この曲も季節感を合わせました。不香の花って雪を花に見立てた言葉だから、花じゃないっていうことは花言葉がないんだなと思って、詞はそこから拡げていった感じですね。

-一方、タイトル通りに「泡のワルツ」は3拍子で進行していく展開になっておりますが、これはいかにして生まれた楽曲だったのでしょう。

Xeno:i.D.Aにはこれまでも"赤ずきん"、"ピノキオ"、"裸の王様"、"いばら姫"と童話をテーマにした曲がいくつかあったんですが、これはそのシリーズの5曲目ですね。

リゼ:3拍子のロック・バラードって、i.D.Aとしては初挑戦でした。

-泡という文字がタイトルに入っているということは、"人魚姫"がモチーフなのですね?

Xeno:その通りです。ぶっちゃけ、内容的には自分の過去の恋愛経験とかも反映されてしまったところがあって、"あのときは散々振り回されたあげく、フラれちゃったなぁ"とか、そういうことも交えながら書いてますけど(苦笑)。

-そうした場合、Xenoさんは"信じてた私が悪い。"となられるのですか。

Xeno:そう......ですねぇ。バッド・エンドとして受け止めてしまうというか。自分の中にどこか劣等感みたいなものがあるからなのかもしれません。ただ、歌っているときの視点は自分自身というよりもストーリーテラーとしての視点で歌ってます。そこはほかの楽曲と違うところで、最終的には聴き手側が共感できるようにということを心掛けていますね。

-さて。4月からは今回の『ATLĀS』に収録されている3曲を実演していくことになるであろう6都市7公演ワンマン・ツアーが始まり、5月30日には渋谷REXでのツアー・ファイナルも控えているとのことですので、そこに向けたヴィジョンも最後にみなさんそれぞれから語っていただけますでしょうか。

リゼ:今回はいつもより本数を増やしたんですよ。普段いろんなところから遠征してきてくれるファンのみんなのもとに、できるだけ僕らのほうから行きたいなということでね。ファイナルを東京でやるのも初めてです。

カナメ:初めてという点では、金沢には初めて行くんですよ。これまでも北陸方面のお客さんが増えてきてた感覚はあって、いろんな方から"来てください"という声もいただいてたので、やっと行けることになったのが嬉しいです。

-いろいろな意味で、北陸地域のことは応援したいところですよね。

リゼ:そうなんですよ。僕らとしても盛り上げに行きたいなと思ってるんです。

レン:せっかくなんで、今回は北陸もそうだし、いろんなところで美味しいものを食べてきたいと思います!

-"食べて応援"も実践されるということですね(笑)。

リゼ:すいません、ドラムに全振りしてるせいかコメントがあまり上手じゃなくて(笑)。とにかく、今回のツアーでは『ATLĀS』の曲たちをお客さんたちと育てていきたいなと思ってます。ワンマンだからこそやれる曲っていうのも、結構あったりしますしね。i.D.Aの持っているいろいろな面を各地で見せていきたいです。

Xeno:我が強いって思われるかもしれないですけど、バンドでライヴをやる以上はみんなに感情とか気持ちを音や歌で届けたい、なんなら押しつけたいくらいの気持ちもあるので(笑)、今度のツアーではみんなにi.D.Aの世界を思いっきり味わってもらいます。

リゼ:i.D.Aのライヴって、ほんと熱いんですよ。ノリとしては、クールにカッコつけるヴィジュアル系というよりはたぶん邦ロックに近いんです。

Xeno:そうそう、メンバーみんなライヴ後半になるとアイメイク取れてきちゃったりしてるもんね(笑)。そのくらい感情的で等身大なパフォーマンスしている姿を、ライヴではリアルに感じてもらえると思います。