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INTERVIEW

Bounce out innocence

2024.03.29UPDATE

2024年04月号掲載

Bounce out innocence

Member:Yuto(Vo) WATAL(Gt) K(Ba) die(Dr)

Interviewer:フジジュン

-では、アルバム完成してのそれぞれの感想はいかがですか?

Yuto:僕はまず"ひとつ夢が叶ったな"と。バンドやってる人にとって、アルバムを作るっていうのは夢のひとつだと思うんで。とにかくたくさんの人に聴いてほしいですし、今は"どうだった?"って感想を聞くのがすごく楽しいです。

WATAL:僕らのバンドって結構幅広くいろんな曲があるので、いろんな人に聴いてほしいし、届けたいし。聴いた人が1曲でも気に入る曲があればいいなと思います。

K:僕はどこの誰に届くか? がすごく大事だと思ってて。こういうジャンルが好きな人に新鮮さを感じてもらったり、訴え掛けるものがあればいいなと。自分たちで"叙情派ハードコア"と言ってるので、そういうのが好きな人に届くかどうか? というのはひとつ課題ですね。今の感じだと届いてると思うんですが、届いてない人にもっと届けたいし、ツアーでわからせにいきたいです。

die:僕はYutoと高校生の頃からバンドをやってるんですが、当時の自分たちはアルバムを出せるなんて夢にも思っていなかっただろうし、そもそも叙情派ハードコアなんて知らなかったから、こういうバンドをやるとも思ってなかったし。そう考えたら、ここまで長かったけど夢が叶ったのがすごく嬉しいですし、個人的な話だと技術的にもようやく自分のやりたいドラムができるようになって。ひとつ目標を達成した感じがあるので、次は自分にどういう課題を課していこうか? というのも考えています。

-アルバムを完成させたことで、4人の結束やチームワークがより固まったみたいなところもありました?

K:実は1年前くらいに5人から4人に体制が変わっていて、1本ギターがなくなることで"どうしよう?"という感じになって。

Yuto:そう。僕らの持ち味としてギターのリフとかメロが特徴だと思うので、それがわかりやすく半減するから、KとWATALはすごく悩んでたよね?

WATAL:"4人でもやっていこう"っていうのは僕から提案したんですけど、あのときは"どうしよう、大丈夫かなぁ......?"って夜も寝れなかったです。それが今こういう形でできてるので、"なんとかなって良かったな"という感じなんですけど。

-4人で作り上げたアルバムも完成して、楽曲も出揃って。新体制がしっかり形になった感はありますよね。曲の話だと、リード曲「torch」はMVも公開されていて、再生回数も多くて注目を集めてますが、「torch」ができた経緯や、この曲をリード曲に選んだ理由を聞かせてください。

WATAL:「torch」は今作の中ではラストに収録された「epilogue」の次に古い曲で、3年くらい前に作った曲で、その次に「Orion」ができたんですけど。過去の自分たちを超えなきゃいけないっていうのが常に課題としてあって、「torch」ができたとき、"これなら次の作品の象徴的な曲になるな"というのは思いました。"降ってきた"という感じで作った曲だったんですけど、めちゃくちゃいいなと思ってメンバーに投げたら、Yutoが曲調に合ったすごいいい歌詞をつけてくれて、楽曲がさらに良くなって。

-それからライヴでも披露していて、実際にまとまった作品を作ろうとなったときにリード曲になったわけですね。今作は「torch」が作品の導入としてあって、ラストは「epilogue」が作品を締めくくってますが、今作では怒りや絶望、後悔の中にある仄かな光、それを"灯火"や"月明かり"と表現していて。最初の曲と最後の曲が"灯火"ってワードで繋がっていたりするから、狙いなのかな? と思っていたんですが......。

K:結果論ですね(笑)。僕も歌詞を100パーセント把握してないんですけど、アルバム・タイトルを付けたのは僕で。"「月」というワードを使いたいよね"と言ってて、みんなで持ち寄って決まって。ある程度、みんなが向いてる方向が近いなかで、それぞれの持つ感性がきれいに合致したという感じでした。

-ひとつひとつの星が偶然繋がって星座になるみたいな話で、狙ってあったものではないというのが美しいですね。

Yuto:いいですね、その例え。歌詞にします(笑)。