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INTERVIEW

BANYAROZ

2021.07.26UPDATE

2021年08月号掲載

BANYAROZ

メンバー:BENE(Vo/Ba) POIPOI(MPC) DOCTOR-HASEGAWA(Tp/Sax) KenKen(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

ライヴ叩き上げの現場主義を貫いてきたルード・ロック・バンド、BANYAROZ(バンヤローズ)が結成10年(!)の歳月を経て、1stアルバム『HAJIKORO』をリリースした。BENEとPOIPOIのふたりにKenKenとDOCTOR-HASEGAWAという強力メンバーを加え、4人編成で初になる今作はロック、レゲエ、ラテン、ヒップホップ、ブレイクビーツなど多彩なジャンルを乗りこなす唯一無二のサウンドが詰まっている。今回は初登場ということもあり、メンバー4人に待望のフル・アルバムについて、たっぷりと語ってもらった。


全ジャンルの中にレゲエを求めてしまうんですよね


-結成10年目を過ぎて、ついにバンド初のアルバムが完成しましたね。

BENE:今まで知ってくれてる人たちが聴いてくれると思うけど、まだ反応はわからないですね(※取材は7月上旬)。

POIPOI:まったく実感はないです。今でもほんまに出るんかな? って。

KenKen:レコーディングするときに楽曲がすでに完成しきった状態って、昨今なかなかないと思うけど、アルバムはそういうものだと思うんですよ。ライヴで曲をやりまくって、一番いい状態で録音する。それがバンドのあるべき形だと思うから。

DOCTOR:僕はライヴが大好きで、作品に関してはあまり興味なかったんですよ。ただ、できあがった作品を見ると、いつか死ぬわけですから、生きた証拠が残るなと。

BENE:真面目か?

DOCTOR:真面目じゃ(笑)!

-そもそもバンドの成り立ちは?

BENE:BANYAROZをやる前にバンドをやっていて、9人ぐらいいたんかな。そのバンドが解散して、その中で残った僕とPOIPOIとドラムの3人で新しいバンドを作ろうと。それがBANYAROZです。

-9人の大所帯バンドの頃はどんな音楽性で?

BENE:レゲエですね。で、このバンドでは音源を出さずに、ライヴだけでどこまでやれるかなと。呼ばれへんかったら、そういうことやろうなと。かっこ良かったら、いろいろと声を掛けられるやろうし。だから、一度も音源を出そうと思ったことがないんです。

-それも珍しいですよね。90年代はそういうバンドがちらほらいましたけど。

BENE:音源を作って、それを売るための活動したほうが音源は売れるわけじゃないですか。でもそれはバンドマンがやることかなと。

POIPOI:時間が無駄な感じがしたんですよね。

BENE:だから、曲を作って、ひたすらライヴをやろうと。ただ、音楽的には10年前にこういうふうにやれたらいいな、というものに近づいている感覚はあります。

KenKen:ストレートに言うと、純粋にアホなんすよ。

一同:はははは(笑)。

KenKen:昔はYouTubeもなかったし、ステージだけが表現の場でしたからね。本当はやりたいことをやって、それを人がどう判断するのか、それだけでいいんですよ。一部の人だけが聴いて楽しかった時代があり、そういう空気が好きなのかもしれない。

BENE:街にいないと、出会えない音楽ってありましたからね。その感覚を持っていたいから。

-DOCTORさんはいかがですか?

DOCTOR:全部KenKenの言う通りやと僕も思うんですよね。

一同:ははははは(笑)。

DOCTOR:(BENE、POIPOIは)ライヴが好きやし、クラブでよく会っていたんでね。音楽をやる前によく乾杯してたし、酒を飲める奴じゃないと、一緒にやりたくないんですよね。僕にとってはお酒を飲むのも、ライヴをやるのも一緒なんですよ。

-では、BANYAROZとしてやりたかった音楽とは?

KenKen:それは今作じゃないの?

BENE:それはKenKen、DOCTORと一緒にやり始めたことも大きいし......ブレイクビーツとか最初のヴィジョンにはまったくなかったから。70年代のレゲエを今の音で、しかも日本語でやろうと思ったんですよ。それを追い掛けるうちにKenKenとDOCTORに出会ったから。口ではなかなか説明できないけど、曲作りしてもこのふたり(本人とPOIPOI)で気になるところが同じなんですよ。

POIPOI:そうそう(笑)。

-聴いてきた音楽のバックボーンは近いんですか?

BENE:かっこいいと思うものは同じやし、その中で俺が好きなところ、POIPOIが好きなところがあるんですよ。

-音楽的なルーツというと?

BENE:レゲエかな。

POIPOI:結局レゲエが好きやな。でも、なんでも聴くし、テクノや辺境音楽も好きなんで。だけど、テクノの中にもレゲエを求めてしまう。

BENE:そうね。ファンクでもそうだし......。

POIPOI:全ジャンルの中にレゲエを求めてしまうんですよね。

BENE:僕はJoe Strummer(THE CLASH)が歌うレゲエが好きなんですよ。めちゃくちゃかっこいいなと。

POIPOI:トラックメーカーが好きですね。レゲエで言うたら、90年代のダンス・ホールが好きで。"Pot Of Gold"というレーベルがあり、その時代のLenky(Steven "Lenky" Marsden)が好きですね。

-ベタかもしれませんが、Bob Marleyは?

BENE:僕はBobを好きになったきっかけはLee Perryやったんですよ。20代後半にLee Perryにハマって、Bobをミックスした音に触れて好きになりました。僕はBANYAROZからベースを始めたんですけど、BOB MARLEY & THE WAILERSとか完コピしてみる? という話にもなったけど、そこまで影響は受けてないかもしれない。

-BANYAROZが3ピースで活動していた時期はいつ頃まで?

BENE:今から4~5前ですね。で、ドラムが抜けて、ふたりでイチから作らなあかんとなって......やり始めてすぐにKenKenとDOCTORに出会ったんですよ。

KenKen:僕とDOCTORは京都METROで"ランチキンスキン"というイベントをやっていたんですよ。で、友達からライヴ動画を見せてもらい、超カッコイイ! と思い、"次のイベントに出てください"とお願いしました。俺とDOCTORはライヴのリハを観ているときに我慢できなくて、2曲目でステージに上がってたから(笑)。

BENE:"俺にドラムを叩かせてくれない?"と言われました。

-KenKenさんがBANYAROZに惹かれる理由は?

KenKen:まずPOIPOIちゃんのトラックのグルーヴのすごさ。要はふたりで完結しているんですよ。俺らはそれを増強する存在でいいと思っているんです。BENEちゃんは歌が前のめりなのに、ベースだけルードに後ろにいるんですよ。それを何も考えずにやれるド天才だから。

BENE:はははは。音楽は遊びやもんね。ベース・ヒーロー(KenKen)から、そんなに褒められるとは思わなかった。

KenKen:音楽は楽しい仲間とやれるかどうかだし、それをこの4人でやれるのが嬉しくて。

BENE:俺らからすると、KenKenもガキやった! みたいな感じですね(笑)。

-KenKenさんはベースではなく、このバンドではドラム担当ですよね。

KenKen:俺がドラムを叩くのはファンの人ほどよく知っているし、やっとドラムの作品が出るんだと思う人もいるから。あと、モッシュ/ダイブなんてここ数年できないだろうし、ここからみんなどんな音楽を観に来るのかと言ったら、絶対にこういうサウンドだと思うんですよ。その場で踊れる音楽だから。