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INTERVIEW

誰もシラナイ。

2021.05.11UPDATE

2021年05月号掲載

誰もシラナイ。

Member:こはく 猫守 梦 湊 桃瀬シオン 愛狩ノア

Interviewer:山口 哲生

-性格もみなさん結構違うんですか?

猫守:不思議なことに、そこは全員マイペースで一致してるんですよ。

桃瀬:マイペースか(笑)?

湊:マイペースっていうか、自由(笑)?

愛狩:全員、己の道を行くみたいな感じかも。

-あぁ、そういう意味ではマイペース。

桃瀬:この5人で話しているときって、他の人たちとなんかちょっと時空が違うというか、不思議な時間が流れてるんですよ。気づいたら30分ぐらい経ってることとかあって。

こはく:気づいたら遅刻しそうになってたりして(笑)。

桃瀬:そうそう、やばいやばい! って。

湊:最初に5人でしゃべっていると、いつのまにか2人と3人に分かれてたりするんですよ。だから結構自由で。

愛狩:あと、みんなで話しているときも、しばらくしたらその話が返ってくるとか。だからなんていうか......時差? 時差が多いグループな気がします。

猫守:それってノアちゃんのことじゃない(笑)?

愛狩:いや、私だけじゃないよ(笑)。

-とりあえず、みんな仲がいいんだろうなっていうのはよくわかりました(笑)。

一同:(笑)

-愛狩さんが思う新感覚だなというところは?

愛狩:ぼうちゃんとこはたんが言ったところもあるんですけど、私としてはこれまでとは全然違うんですよ。なんか、180°違う......?

猫守:なんで"?"なの(笑)。

桃瀬:何度かわからなくなった?

愛狩:うん。360°だとまたもとに戻っちゃうと思って(笑)。でも、本当に別の世界なんじゃないかなっていうぐらい違うので、自分からしたらそこがもう新感覚ですね。大変だけどすごく楽しいです。

湊:私が新感覚だなと思うのは、やっぱり楽曲かなと思います。ロック・アイドルっていうだけあって、曲がかっこいいし、私はずっとかっこいい曲を歌ってみたいと思っていたので、そういう曲が歌えていて嬉しくて。曲も、「バランスブレイカー」みたいなはっちゃけたものがあったり、「策士、サクにド嵌り」みたいなちょっとセクシーな曲があったり、「僕らが生きた証」みたいな、どちらかというとアイドルらしくてキラキラとした感じのものもあって。なので、聴いてくださる方、ライヴに来てくださる方も、好きな曲がみなさん結構バラバラで、いろんな面を楽しんでいただけるのかなって思います。

-桃瀬さんの場合はどう思います? 自分たちの新感覚なところ。

桃瀬:他のアイドルさんと違うのは、バラエティ力があるところですね。みんな結構しゃべれるし、なんか面白いというか。あと、アイドルがこれやる? っていうのもあって。この前、(自分の)生誕祭があったんですけど、顔面ケーキをやるってことになったりして。

-たしかにそこはバラエティ力ですね(笑)。

桃瀬:あと、ライヴに命をめちゃめちゃ懸けてます。SNSも頑張ってますけど、やっぱり一番はライヴだと思ってるし、自分たちのことが一番伝わる場所だと自信を持って言えるグループですね。

-実際に、1stミニ・アルバム『KäMPFER』には、ライヴで威力を発揮する曲が多いですよね。楽曲としては、先ほどお話にもあった通り、バンド・サウンドが軸にありつつ、様々な方向の楽曲を収録されています。

桃瀬:誰もシラナイ。の一部をしっかり詰め込んだというか。まだまだ魅力はいっぱいあるんですけど、今最大限に出せる魅力を詰め込んだ8曲になっているなと思います。

-まだこんなもんじゃねぇぞと。

桃瀬:そうですね。まだこんなもんじゃないです。

愛狩:成長途中みたいなね。

桃瀬:そうそう。だけど、今できる精一杯みたいな感じ。

湊:今の自分たちを絞り出した8曲です。

-例えば、"新しい曲をやります"となったときに、プロデューサーや作詞/作曲家の方から、"これはこういう曲で"みたいな話ってあったりするんですか?

猫守:特に詳しい説明とかはないんですよ。

愛狩:でも、この曲ってどんな曲だろうね? っていう話はメンバー内でしますね。こういう感じじゃない? じゃあこの方向でいこうみたいな。

湊:うん。メンバーの中でひとつの解釈を作ることが多いです。

-収録曲の方向性がそれぞれ異なっているのもあって、ご自身が好みだと思う曲をお聞きできればと思うんですが。

一同:難しい......!

-ですよね(苦笑)。そう思います。

湊:私は一貫して「ESCAPE」が好きって言い続けてますね。曲調も好きなんですけど、歌詞も良くて。「ESCAPE」って"逃げる"という意味ですけど、歌詞としては、本当は逃げたいんだけど、立ち向かっていく感じなんですよね。そこに共感したというか。初めて曲を聴いたときって、これからのことが不安でいっぱいだったんですけど、前に進んでいかなきゃいけなかったときで。その当時の自分と重なったのかもしれないです。だからこそ、ずっと好きって言い続けていたのかもしれないなって、今話してて思いました。

-どの曲もエモさはあるけど、「ESCAPE」はその部分が特に際立ってますね。愛狩さんはいかがです?

愛狩:私は「マゼンタ-MAGENTA-」かなぁ。曲の雰囲気的には「掴メ」と同じような感じがあるんですけど、またそれとは違ったものになっているんじゃないかなと思います。

-「掴メ」も「マゼンタ-MAGENTA-」も、ラウドでずっしりとした雰囲気がありますよね。

愛狩:活動が始まってからヴォイス・トレーニングをし始めたんですけど、「掴メ」を録ったのは、ボイトレが始まってちょっとしたぐらいの頃だったんですよ。そこから徐々にいろんなことを教えてもらって、「マゼンタ-MAGENTA-」のときには声の張り方とか出し方も全然違っているので、そこがしっかり録れていると思います。

-スタート地点と、そこから学んできた成長も、この1枚には入っているんですね。

こはく:私は「ハナイチモンメ」が一番好きです。もともと、ダンス・ミュージックとかエレクトロが好きというところもありますし、童謡の「はないちもんめ」が入っているのもキャッチーだし、ライヴでやったらお客さんも絶対に楽しいだろうなって、最初に聴いたときから思って。実際にライヴで最初にやることも多いし、"はないちもんめをやってるアイドルだ"って覚えてもらっているところもありますね。

-たしかに耳に残るし、この曲で始めるのはインパクトもあっていいですね。あと、「ハナイチモンメ」はミュージック・ビデオも撮影されていて。メインの衣装とは違って、みなさんバラバラのコーディネートをしているのも、見せ方として面白いなと思いました。

一同:ありがとうございます!

こはく:あの衣装は、自分が着たいものをひとりひとり選んでいったんですよ。

猫守:各々が好きなキャラクターとか、こういうシルエットが好きっていうのでピックアップしていったんですけど、ひとりが良くても、5人で並べてみるとバランスがダメっていうので、実は衣装選びがめっちゃくちゃ大変だったんですよ(笑)。

湊:何回も"もう無理だ......"って(笑)。

猫守:みんな顔が死んでましたね(笑)。そうやって選んだ衣装たちなので、曲を褒めていただけるのも嬉しいんですけど、ミュージック・ビデオの衣装を褒めていただけると、きっと衣装も嬉しがると思います(笑)。

こはく:時間かけて良かったね(笑)。