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INTERVIEW

GUMX

2020.01.04UPDATE

2020年01月号掲載

GUMX

Member:Yongwon(Gt/Lead Vo) Yoshi(Ba/Vo) Yuto(Dr/Vo)

Interviewer:荒金 良介

-改めてYongwonさんの音楽的ルーツはどのへんになるんですか?

Yongwon:バンドを始めたきっかけはGUNS N' ROSESです。今のGUMXのスタイルになったのはHi-STANDARDで本当にリスペクトしてます。彼らの全部の作品が好きですね。Hi-STANDARDはよく聴いたし、影響を受けました。趣味としてはいろんなジャンルが好きですね、メタルだとSLAYER、PANTERAも大好きです。

-リード曲「PINK LIPS」はNO USE FOR A NAMEを彷彿させる哀愁のメロディが印象的ですね。

Yongwon:それはHAWAIIAN6のコピーです!

一同:ははははは(笑)。

Yongwon:YUTA(HAWAIIAN6/Gt/Vo)に聴かせたときにも同じ言葉を言いました。YUTAは今作の中で「PINK LIPS」が一番いいと言ってくれたんですよ。彼は好きな作曲家のひとりですからね。まぁ、HAWAIIAN6のコピーというのはジョークですよ(笑)。

Yuto:「PINK LIPS」の哀愁感とか、これまでのGUMXにそこまで強く感じなかった部分だし、「BIG PIZZA」にもそういうテイストを感じたので、またひとつ武器が増えたなという印象です。「BIG PIZZA」はタイトルがポップなのに曲は哀愁感がありますからね。僕もNO USE FOR A NAME、HAWAIIAN6は大好きなので。

Yongwon:ははははは(笑)。

-「THE ANSWER」は今作の中でもタイプの違う曲調に仕上がってますよね。

Yongwon:3年前に作ったものなんですけど、この曲はGUMXとして発表したいと思ったんです。歌詞の内容も再び始めなきゃいけないという、ポジティヴなメッセージを込めてますからね。歌詞、メロディ、どちらにも自分の正直な気持ちを込めてます。完成度も高いし、自分にとって大切な1曲ですね。

-イントロからギター、ベース、ドラムと楽器の音色が聴こえ、曲調自体にもストーリー性がありますよね。

Yuto:そうですね。イントロは半分にしてもいいのかなと思ったけど、曲全体の流れを考えると、これはこれでいいんだなと思いました。

Yoshi:「THE ANSWER」は好きな曲ですね。Yongwonにもよく言うんですけど、どのベース・ラインにしようかと悩むくらいなので、曲自体がいいから自分のアイディアも刺激されるのかなと。

-パンク好きではない人にも刺さりそうな楽曲だと思います。

Yongwon:ありがとうございます(笑)。

-「KOMM SUSSER TOD」は("新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に"劇中挿入歌)カバー・ソングですよね。

Yongwon:昔からGUMXとしてカバーしたいと思っていたんですよ。海外のいろんな人たちがカバーしているんですけど、この曲をパンク・バージョンにしたら合うだろうなと思いました。

-原曲を知らない人はオリジナルだと勘違いするくらい、バンドの色に染まってますよね。

Yongwon:嬉しいですね。

Yuto:あとで聞かされましたからね。僕もカバーとは知らなかったんですよ。

Yoshi:曲名もどう読むかわからなかったですからね(笑)。

-「FUCK LEE」は曲名や歌詞がユニークですね。

Yongwon:自分に対する悪口みたいな歌詞です。

Yuto:その自虐的な内容が好きですね。

Yongwon:歌詞もシンプルだし、面白い曲だと思います。

-そう言えば、横山 健さんが"FUCK KEN"と書いたTシャツを作っていたので、それを思い出しました。

Yongwon:そう! まさにそれに影響されたんですよ。

-やはりそうでしたか(笑)。

Yuto:そのド直球さがいいですよね。気持ちいいです。

-ラスト曲「APERICAN CHIC」は再録ですけど、改めて取り上げようと思った理由は?

Yongwon:当時、アルバム(2004年リリースの『Green Freakzilla?』)に収録していたけど、いい曲にもかかわらず、あまり目立たなかったんですよ。でも個人的にはこの曲が一番好きだったので、今回再録しようと思いました。シンプルなメロディだけど、曲の構成がとても気に入っていたんです。今作に爽やかさを足してくれる楽曲だと思ったので。

-最後にこの曲が収録されていることで、またここから行くぞ! という気持ちも伝わってきますね。では、今後のバンドの展望に関しては?

Yongwon:国際的に活動できればいいなと考えてます。韓国、日本のメンバーがいるので、アジアのパンク・バンドとして全世界にパワーを見せつけたいと思ってます。韓国のフェスティバルにも出演したいし、韓国に来る世界の有名バンドのオープニング・アクトを務められるように頑張りたいと思います。2009年のGUNS N' ROSESの韓国公演でGUMXはオープニング・アクトをやっているんですよ。

-それはすごいですね。

Yongwon:当時、GUNS N' ROSESのAxl Rose(Vo)がTwitterに"GUMX、ありがとう!"というコメントも上げてくれましたからね。

Yoshi:俺はニューヨークにいたときに今のGUNS N' ROSESのドラム(Frank Ferrer)と一緒にバンドをやっていたんですよ。FrankのことをYongwonも知っていたから、それを共有できる仲間がいることもGUMXをやろうと思ったきっかけとして大きかったですね。まぁ、これから楽しいこともつらいこともたくさんあると思うけど、全部ひっくるめて楽しめたらいいですね。自分もニューヨークに10年ぐらい住んでて、日本に帰ってきたんですけど、日本限定という活動だと物足りなさを感じてしまうから。このメンバーと会って、また世界に出られたらいいなと思ってます。

Yuto:海外も視野に入れてライヴをしたいというYongwonの展望を聞いて、僕も望むところではあるんですけど。韓国人のYongwonが日本のレーベルから作品をリリースして、メンバーに日本人を選んだのは日本を大事にしたいという気持ちも強いからだと思うんですよ。ツアーは日本からスタートするので、どこでもライヴができる自信をつけられたらいいなと。まずは日本で成功したいし、今後も日本でもたくさんライヴはやるつもりですからね。日本で新生GUMXの基盤を作って、Yoshiさんが住んでいたニューヨークでライヴをしたりして、少しずつ活動の幅を広げていければいいなと思います。