INTERVIEW
Circle Joint
2018.11.09UPDATE
2018年11月号掲載
Member:HOWIE(Vo) 壱(Vo/Rap) NoB(Gt) Taka(Ba) U(Dr)
Interviewer:高橋 美穂
-80'sっていう隠し味も効いていると。
Taka:NoBとHOWIEさん、Uは、80's、ハード・ロック系のバックグラウンドが濃いので。僕がNICOTINEでやったことがない歌を歌ってほしいって思って出すと、ルーツも出しやすいみたいで、それがレゲエやパンクに被さってきて、レコーディングしていても楽しいですね。追いつめられるとルーツを出すんだなって(笑)。
HOWIE:Takaは、作った曲をアレンジするパターンと、電話してきて、ふたりで書くパターンがあります。ある程度できたらみんなに振るっていう。
U:振ったら振りっぱなしですけどね(笑)!
HOWIE:最終的に壱のヴォーカルが入って完成するんです。壱は一番4人を客観的に見れている人なんです。だから、ライヴは得意だよね。
壱:"は"とかやめろ(笑)!
HOWIE:わかりやすい役割分担は、ギター、ベース、ドラムは職人、こっち(HOWIE、壱)はエンターテイナーみたいな。
-もうひとつ、このバンドにおいて気になるところで、HOWIEさんが日本語詞も歌っているじゃないですか。
HOWIE:HAKAIの日本語の曲が好きで、こういうのやりたいなって。
-NICOTINE以外なら、日本語詞も歌ってみたかったっていう感じですか?
HOWIE:いや、今のNICOTINEなら日本語詞OKなんですよ。最初は英詞以外がダメっていうルールがあったんで。これから、日本語を崩すっていうことにもトライしようと思っていて。LOVE PSYCHEDELICOやサザン(サザンオールスターズ)、ゴダイゴも、日本語なんだけど英語っぽく歌っているじゃない?
Taka:そういう遊びも、どんどんやっていってほしいですね。
-遊び心は今作からも垣間見えますが、1曲目の「花天酒地」は、どストレートなメロコアですよね。
HOWIE:これは、まだTakaとNoBが入る前に、Uと"THE OFFSPRINGっぽい曲を書こうか"って言ってできたんです。曲順を決めたのはNoBなんですけどね。
NoB:イントロが一番いいツカミになるし、「Nightsong」も、より良く聴こえるっていう。で、作品を聴いていくとだんだん明るい曲になっていっています。
HOWIE:普通バンドだと、キャラクターが濃い、主張が強い人がいて、それに従う大人しい人がいたりしますけど、このバンドは、譲れないところがあるとグワーっと来るんですよね。曲順を決めるときは、NoBから作文みたいなメールが来て、これは強いこだわりがあるんだろうなって。
-だんだん明るくなってくるっていう話もありましたけど、5曲目の「Matador」はメロディがいいですね。
HOWIE:これはTakaが作っていたんだけど、最初は違う感じだったよね。
Taka:"レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)をラテンにしよう"ってUと話していたら、できる前にHOWIEさんが曲名決まったって(笑)。
HOWIE:ドラム・パターンは、Uが"これは絶対に入れたい"って言っていたやつが、すげぇハマったんだよね。
U:2年くらい前から、いつかやりたいなって言っていたんですよ。
-で、ここで終わらずにラストは「I just wanna sleep with you tonight」っていうショート・チューンなところもいいですね。
HOWIE:これはALLとDESCENDENTSですね。1分縛りのオムニバスのために作ったんです。
-なるほど(笑)! パンクとひと口に言っても幅広いし、そこにレゲエや様々なジャンルが加わってくるわけで、本当に自由な音楽性ですね。
HOWIE:節操なく見えるのが危ないんだけど、どの曲も酒飲みながら聴きたいよね! っていう(笑)。
U:節操なく見せないためのアルバム・タイトルでしょ(笑)?
HOWIE:そうそう(笑)。
-最後に、"Circle Joint"というバンド名も気になるところなんですが。
HOWIE:"Circle"っていう言葉は入れたかったんです。で、土木現場で働いていたんですけど、単管と単管を繋ぐ"ジョイント"っていうのがあるんです。
-まさかの由来(笑)!
HOWIE:まぁ、人と人との繋がりで、輪になればいいなって。
壱:あとづけでね(笑)。結論はノリなんでしょうね。