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INTERVIEW

ASURA

2018.08.06UPDATE

2018年08月号掲載

ASURA

メンバー:AKINA(Vo) M(Gt)

インタビュアー:杉江 由紀

シーンの頂点に君臨し、永遠なる帝国を構築すべく。ASURAが現時点での持てる力と、大胆なアイディアを全投入しながら生み出してみせたのが、このたび発表される2ndアルバム『Eternal』だ。クリアな声質とパワフルな声量を誇るヴォーカリスト、AKINAが紡ぐ、このドラマチックな世界にきっとあなたは魅了されることだろう。と同時に、ダンスとロックの融合を図りながらも、"純粋にメタルのシーンでの一番を獲りたい"と語るギタリスト、Mの奏でるフレーズや、彼らがASURAとして放つ音のスケール感にも感心することとなるはずだ。大いなる野望に裏打ちされた、永遠へと繋がる意志のこもった音たちがここにある。

-2ndアルバム『Eternal』を制作していく際、バンド内で今作へ向けたヴィジョンはどのように固まっていったのでしょうか?

M:そもそも、ASURAはダンサーがメンバーにいるバンドなので、ダンスとロックの融合という点について、今作では特に重視していくことになりましたね。あとは、それ以上に"このシーンで一番を獲る"ということも意識していました。じゃあ、このシーンとはなんなのかというと、ガールズ・ロック・シーンとかではなくて、純粋にメタルのシーンでの一番を獲りたいということなんですよ。

-それこそ、"激ロック"界隈でのトップを目指したいということですね。

M:そういうことなんです。明確にそこを狙いに行こう! という姿勢で、今回の『Eternal』を作っていくことになりました。

-ちなみに、ASURAにダンサーとしてSAYAKAさんとMIZUKIさんのおふたりが正式加入することとなったのは2014年からだそうですが、当時その決断をされたのはどなただったのですか?

M:僕でした。というか、ASURAの前身バンドのときからダンサーはいたんですよね。

AKINA:きっかけとしては、ヴォーカルの私とSAYAKA、それと当時もうひとりいたダンサーの3人がもともとはアイドル出身だったんですね。ただ、アイドルのときにも昔からやっていた長唄の要素だとか、メタルの要素を取り入れたら面白いんじゃないかということで、メタル・アイドル・グループでの活動もしていたことがあるんですけど、そこからさらに本格的なバンドとしての活動を始めてみたいなと思っていたときに、ちょうどMと出会って一緒に活動をするようになったんです。そして、その前身バンドが解散してから、新たにベースのkaeとダンサーのMIZUKIを迎えて始まったのが、ASURAだったんですよ。

M:僕はもともとWHITESNAKEとかHELLOWEENとか聖飢魔IIを聴きつつも、安室奈美恵とかも大好きで聴いていた人間だったので、ダンスとロックを融合することについてはなんの抵抗もなかったんです。とはいえ、自分が踊れるわけでもないですから(笑)、あのころにAKINAたちと出会えたことは大きかったですね。

AKINA:そうやってASURAが始まった段階では、まだドラムのFUMIYAはサポートだったんですが、彼も2016年には正式メンバーになりました。

-なるほど、そういうことでしたか。当初はアイドルからキャリアをスタートされたAKINAさんからすると、現在のASURAのようにヘヴィなメタル・サウンドの中で歌っていくことになったときには、より高い音圧の中で歌う必要性が出てきたのではないかと思います。ASURAにおけるヴォーカリストとしての役割については、どのように捉えていらしゃいますか?

AKINA:長唄をやっていたせいもあるのか、私の声はもともとすごく大きい方なんですよ(笑)。それに、曲に対してきれいな旋律をできるだけ乗せられるように、楽器隊といろいろ話し合っていく過程も楽しいですし、ASURAではお互いに持ちつ持たれつでの活動ができているので、今回の『Eternal』の制作も納得いくかたちでできました。

-曲作りやアレンジの段階で、AKINAさんから何かしらのオーダーを出されたこともあったのでしょうか?

AKINA:曲に対してはなかったですね。でも、ダンサーに対しては結構オーダーを入れました。例えば「Luv My Rule」という曲では、歌詞を書く段階からステージングのイメージがすでにできていたのもありましたし、その曲に限らず、曲と噛み合った動きをダンスの中に入れてもらうようにしたものが今回は多かったです。

-メイン・コンポーザーであるMさんからすると、さらなるダンスとロックの融合を成し得ていくために、またメタル・シーンでの頂点を極めていくために、こだわられたのはどんなことでしたか?

M:以前は、4ビートの曲を作るときに、シンセ・ベースや打ち込みのドラムを使うことが多かったんですよ。それと8ビートがどうリンクしていくのかというところでの試行錯誤を、かなり重ねていたんです。でも、2016年にドラマーが正式にメンバーとして入ってきてからは、そこの考え方が変わりました。できた曲をライヴをやっていくことを考えても、もっとラウドな質感が欲しくなってきたんです。そういう意味で、今回はライヴでやったときにどうなるのかということを考えながら、曲もアレンジも音作りもすべて考えていったところが大きかったです。ライヴ感や一体感をより出していくために、AKINAが歌うだけではなく、弦楽器隊の声をコーラスとして入れたり、さっきも話に出ていた「Luv My Rule」ではダンサーのSAYAKAが初めてサブ・ヴォーカルとして歌ったりという試みも取り入れました。

AKINA:「Luv My Rule」に関してはラップを入れたいという話がMからあったので、そこは私よりもダンサーが歌った方が面白くなるかな? と思ったんですよ。それでSAYAKAに"やってみない?"って言ったらすぐに快諾してくれたので、歌詞もそれを前提に書いていきました。内容としては、アメリカの学校が舞台になっているようなラブコメ系のドラマによく出てくる、女の子同士のスクールカーストというんですかね。派閥同士のバトルで"この場所は私たちしか使えないのよ!"みたいになる独特の雰囲気や、男性が入り込めないような強い女の子たちの繰り広げるドラマを、ステージ上で私とSAYAKA、そしてMIZUKIの3人で、歌やダンスでドラマチックに表現してみたいなと思ったんです。

-ダンサーがメンバーにいるからこそできる、贅沢な表現方法ですねぇ。

M:ASURAにしかできないことであるのは間違いないと思います。うちは普段から女子たちの賑やかなわーわーとした雰囲気に、僕とFUMIYAが圧倒されているカカア天下的なところがあるバンドなので(笑)、そこの個性をこの曲では意外なかたちで生かすことができましたね。

AKINA:うちのバンドは、メンズの方が繊細だもんねー!

M:たぶん、一般の家庭もバンドも女性が強い方がうまく回っていくのかもしれないです(笑)。


この曲に、このアルバムに、僕らはASURAの今を懸けました


-(笑)ところで、今作はオープニングSE「Eternal~prologue~」に続いての、実質的なアルバムの1曲目にあたる「Empress」から壮大に始まっていくことになりますが、この場面もまた実に印象的ですね。

M:メタルを究めるという部分で今回最も特化したのは、この「Empress」だったと思います。この曲は最初からMVを作るところまで想定しながら構築していった曲だったんですが、作り方としてはメタルのド定番なコード進行をあえて使いました。いわゆる下降進行みたいなやつを。そのありきたり且つ、みんなが大好きな感じのコードを使って、どれだけ秀でることができるのかという点が自分に課した課題だったんですよ。この曲に、このアルバムに、僕らはASURAの今を懸けました。