INTERVIEW
969
2018.08.16UPDATE
2018年08月号掲載
Member:赤松 澪 高菜 なな ちりめん 月風 珠梨
Interviewer:宮﨑 大樹
-思った画にはならなかったようですけど、結果的にインパクトのある映像になりましたね(笑)。続いて「Missing Blue」はAメロ、Bメロ、デスボ、サビと曲調がどんどん変わっていく展開が面白い曲でした。
ちりめん:この曲は私が作詞したんですけど、最初にオケも含めてこの曲のイメージを伝えていたんです。展開もそうですけどいろんな音が入っているじゃないですか。ロックが好きで、クラシックも好きで、アイドルも好きで、という自分らしい曲にしました。
高菜:ちりちゃん(ちりめん)の情緒不安定さが出ているなって思っていましたね。
ちりめん:まるで私が普段から情緒不安定みたいじゃん(笑)。
一同:(笑)
高菜:自が出ているなって。3拍子が入っていて、ほかにないですよ、この曲調は。
ちりめん:3拍子が大好きなんです。振付も自分がこうしたいなって案を出させてもらって、歌詞も曲調も振付も自分の好きなようにやらせてもらいました。メンバーが"ここはどういうふうに歌ったらいい?"、"ここはどういう気持ち?"って聞いてくれて、一緒に作り上げられて嬉しかったです。
-プロ意識がすごく強いメンバーの集まったグループなんですね。
赤松:そう言ってもらえて嬉しいです。4曲の新曲に関してはちりめんだけじゃなくて、珠梨ちゃん、ななちゃん、私も振付を先生と話し合っていましたね。メンバーみんなが"こうしていきたい"っていう気持ちがあるグループだなって思います。身内自慢ですけど(笑)。
-では最後の新曲になりますが「By Your Side」は珠梨さんの作詞です。ラウドロック・サウンドが多い1枚の中で、この曲は比較的爽やかでほかの曲とは毛色が違いますよね。
月風:曲調に関しては"こんなに温かい音がある事に気付いて"っていうところに心臓の音を入れたくてプロデューサーさんにお願いしたんですよ。これは小さいころの話なんですが、不安になって親に抱きしめてもらったときに聞こえた"とくとく"って心臓の音が、すごく心地よかった記憶があったので入れてもらったんです。
-作詞のイメージはどんな感じでした?
月風:"私が寄り添ってあげる"みたいな歌詞は書きたくなくて、"見ている人はいるからね"という感じの包み込むような詞を書きました。優しい歌詞にしたいなって。
ちりめん:私、この曲がめちゃくちゃ好きなんですよ。曲調もなんですけど、歌詞の優しい感じがすごい好きで。この曲はデスボがないんですよ、歌って聴かせる曲調だったり、振付のやわらかい表現だったりで、ほかの曲で表現できない私たちを魅せることができると思います。
赤松:歌詞に"この気持ちあなたが知る日が来なくても"というところがあって、私にとっては"なんで?"って思ったんですよ。自分が思っていることは相手に伝えたいなって思って。でも珠梨の立場や性格とかを考えたときに、相手の気持ちを大事にする珠梨だからこそ書ける歌詞だなって思っていて、すごい好きです。私には書けない歌詞ですね(笑)。
-では、改めて本作ができあがってみての印象はいかがですか?
ちりめん:集大成になったと思います。1stシングルの「Catch The Light」で、"みんなで光を集めて未来に行こう"というところからスタートし、それぞれが書いた歌詞を歌うことでメンバー同士の理解を深め合って、そこから「A NEW LEVEL」でフロアも巻き込んでひとつになりましょうという曲に繋がるというような、物語性のある作品になりましたね。自分の中で気持ち的にも成長した部分がたくさんあって、それが音楽に乗って届いてくれたらいいなって思ってます。
高菜:数ヶ月でやめちゃうアイドルもいるなかで、ここまでやってこれたのはすごいことだなって噛み締めてます。集大成であり、これから"A NEW LEVEL"になっていくための序章でもあるかなって思っているので、ぜひ買ってほしいです。
月風:このアルバムの音源は「Catch The Light」などデビュー前に録音した音源から、1ヶ月前に録ったばかりの「A NEW LEVEL」まで、今までの私たちのすべてが詰まったアルバムになっていると思います。これからのステップアップのひとつ......"ポン!"みたいな。
高菜:"ポン!"って(笑)。第一歩みたいなことでいいんじゃないかな?
月風:そう、第一歩です! これからの第一歩になるアルバムだと思うので、リリースが楽しみですね。
赤松:すべて順調だったわけではないし、ぶつかることもあったりしたけど、お互いを理解しようとする気持ちがあって、みんなそれができているからこそ1年以上やってこれたと思ってます。そんなことを踏まえたうえで聴いてもらえると、また違った聴こえ方がすると思います。
-9月6日には新宿LOFTにて2ndワンマン・ライヴ"『A NEW LEVEL』 -969 2nd ONEMAN LIVE-"を予定していますが意気込みはいかがですか?
高菜:9月6日は"969の日"なんですよ。3月の1stワンマン(2018年3月10日に下北沢SHELTERで開催した"969 1周年記念1stワンマンライブ")から半年の間にどれだけ成長をしてきたのかを見せることができる場だと思います。969を知らない人も楽しめるライヴにしたいので、ぜひ来てほしいです。絶対に埋めたいですね。
-今後のグループや個人としての目標があれば聞かせてください。
赤松:このままこのモチベーションで活動していれば絶対に上にいけるって思っています。個人的には歌やダンスがもっと上手くなりたいです。こういうのってゴールはないと思うんですけど、果てしない階段を登って行くためにここで満足したくないなって思っています。
高菜:技術面だけでなく体力面を上げたいです。969って本当にきついんですよね(笑)。パフォーマンスについていけるような屈強な身体を作りたいなと。グループとしてはこのメンバーのままやっていけたらベストですね。
月風:私の"変わりたい"っていう目標は1stワンマンで達成できたなって思っていて、今の目標はこの4人でこれからも活動していくことです。これから応援してくれる人、今応援してくれている人、離れていってしまった人も含めて、幸せにすることができたらいいなと思っています。
ちりめん:ロック・グループといえば969って言われるようになりたいです。圧倒的な熱量とかパワーとかを持ってライヴができるようにしたいなと。今はまだ969を知らない人も多いので、もっと存在感を出して大きなグループにしていきたいと思います。
-最後に激ロック読者へのメッセージをお願いします。
ちりめん:激ロックを読んで初めて969を知ってくれた方が多いと思いますが、そういう方にこそ、ぜひアルバムを手に取ってほしいです。YouTubeで「A NEW LEVEL」のミュージック・ビデオも観れます。もちろんワンマン・ライヴも初めて観た人が楽しめるようになっているので、ぜひ969を知ってもらって、ライヴに来てもらって、一緒に熱い時間を過ごせたらいいなと思います!