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INTERVIEW

NEVE SLIDE DOWN

2017.03.21UPDATE

2017年03月号掲載

NEVE SLIDE DOWN

Member:ALISA Layna Mizuhi

Interviewer:吉羽 さおり

大阪発の3ピース・アイドル・ユニット、NEVE SLIDE DOWNが初の全国流通盤となるシングル『Mellow dawn』をリリースする。プロデューサー 平地孝次が手掛ける楽曲は、同事務所のPassCodeと同じく、ソリッドでラウドなバンド・サウンドが基調。3人のヴォーカルを活かし、またオートチューンも使用したエフェクティヴでノリのいい曲を生み出している。結成からも間もなく1stミニ・アルバム『That's Not My Real Name』を発表し、アイドルやバンドとも対バンを重ねながら、今はただただ目の前のものをクリアし、爆走しているという3人に話を訊いた。

-今、活動をスタートしてどのくらいになりますか。

ALISA:ライヴ・デビューをしたのが昨年の9月です。だから、5ヶ月ほどです。

-実際に活動を始めてどうですか。

ALISA:最初はほとんど何も決まっていない状態だったので、自信を持つのに時間はかかったんですけど、やっと形になってきたかな、というくらいです。

Layna:普通のアイドルとはまた違う感じで、グループとしての新しい魅力、NEVE SLIDE DOWNとしての魅力をどんどん、アイドル・シーンで出していけたらいいなという気持ちでやっています。

Mizuhi:自分の中ではずっと、納得のいくライヴができていなくて。先日、あるライヴをきっかけに、自分の気持ちの入れ替えができたことがあって。少し、自分のしなきゃいけないことが明確になってきたかなと思ってます。

-その、きっかけになったライヴとは。

ALISA:昨年の9月、私たちが初めて大阪でライヴをさせてもらったときに、同期のような感じで、我儘ラキアと対談をさせてもらったんです。その我儘ラキアと、この2月にツーマンのライヴをしたんです。そのツーマンが、自分たちにとってすごく大きかったですね。今までは、決められたことをやって、これでいいのか、それが合っているのか合っていないのかも不確定なままだったんですけど。そのツーマン・ライヴは、自分たちでやりたいと、少しでもお客さんに喜んでもらえたらと、企画をしたライヴで。思い入れがありました。

Mizuhi:ライヴのときも、今までは出しきれてなかった、内に秘めていた思いを初めて歌に乗せて出せた瞬間もあって。

ALISA:グループとしても、個々としても成長ができたライヴでした。

Layna:そのツーマンを経て、もっとこういう感じでいこうという気持ちの変化はありました。気持ちが変化したぶん、パフォーマンスにも出ているかなって思っています。

-それが早い段階でわかったのは、大きいですね。活動当初から、NEVE SLIDE DOWNはどんなグループにしたいかというのはあったんですか。

ALISA:特になかったんです。先がまったく見えなかったので、どうやっていくんやろうって。ひたすら、目の前のライヴをやっていくような感じでした。


未知の世界でしたけど、自分の知らない世界に足を踏み入れるワクワク感がある


-曲がラウドで激しい音楽ですが、これは自分たちでも好きな音楽、サウンドではあったんですか。

Mizuhi:こういうラウド系の音楽をやらせてもらうようになってから、聴く曲も変わってきました。自分たちの曲や、ラウド系やバンド系の曲をより好んで聴くようになって。それまで私は、アイドルアイドルした曲ばかり聴いていたんですけど。

ALISA:私は、小さいときから音楽はやっていたんですけど、音楽を聴くことがあまりなくて。J-POPもあまり聴く方ではなかったんです。こういう激しい曲をやることになって、勉強がてらというか、今日もいろんなバンドの曲を聴きながら来ました。自分ではよくわからないので、"いい曲ないですか"って聞いて、教えてもらったりしています。

Layna:私も初めのころは聴いていなかったんですけど、今は練習をするときにバンドさんのPVをいろいろ見たり、勉強したりもして。そこからバンドの曲を聴きだすようになりました。

-これまでのルーツや音楽体験にないものですよね。自分たちがいざ、こういうサウンドでやることについて、どう思っていましたか。

Mizuhi:自分にとっては未知の世界でしたけど。それが逆に、ちょっとやってみようかなっていう思いになりました。自分の知らない世界に足を踏み入れるワクワク感というか。

ALISA:私はもともとダンスや歌はやっていたんですけど、バンドとかも一切やったことはなかったので、チャレンジでしたね。ほんまにわからんことだらけでした。

-3月に初の全国流通盤となるニュー・シングル『Mellow dawn』がリリースとなります。今回、日本語詞による曲ですが、NEVE SLIDE DOWNにとってどんな曲になりましたか。

Layna:最初に聴いたとき、めっちゃまっすぐな曲やなって思いました。

ALISA:1stミニ・アルバム『That's Not My Real Name』(2016年11月リリース)は英語詞の曲が多くて、今回は日本語の曲で。しかもNEVE SLIDE DOWNとしては意外な、メッセージ性の強い曲なので。ライヴでやるのがすごい楽しみやなって思います。

-メッセージ性が強く、特にサビでは"迷ったり凹んだり不確かなまま進む"、というフレーズもありますが、今の自分たちの心境や状況も重なるところはありますか。

Mizuhi:重なっていると思います。サビの部分は特にそうですね。私はこの曲で初めて、ちゃんとサビを歌うんです。

-この曲では、それぞれソロでサビのパートを歌っていますね。

ALISA:そうですね。私も最後のサビを歌っているんですけど、ここは一番力強くて。レコーディングのときも、顔をくしゃくしゃにしながら、思いを込めて歌いました。