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INTERVIEW

SHOOT THE GIRL FIRST

2016.05.12UPDATE

2016年05月号掲載

SHOOT THE GIRL FIRST

Member:Crystal(Key/Vo) Felix(Gt/Vo)

Interviewer:藤崎 実

-ニュー・アルバム『I Confess』のリリース、おめでとうございます。強大な破壊力とクオリティを誇る作品となりましたが、率直に今のお気持ちをお聞かせください。

Crystal:初めて日本で作品をリリースすることができて、私たちはとても幸せよ。新作のリリースを誇りに思っているわ。

-SHOOT THE GIRL FIRSTを初めて知ることになる日本のリスナーに、簡単なバンドの紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

Crystal:私たちはフランス・カンヌ出身のバンド。今のフロント・ヴォーカルは2年前にアメリカから来たAlex。ヨーロッパとアメリカでは多くの人に知られているエレクトロコア・バンドよ。エレクトロ好きにはオススメの音楽性で、ATTACK ATTACK!やASKING ALEXANDRIAの1stアルバム(2009年リリ−スの『Stand Up And Scream』)のサウンドに近いかな?ただ私たちも常に成長していて、今はさらに新しい音楽をミックスしているわ。

-ニュー・アルバム『I Confess』のコンセプトやテーマについてお話いただけますか? また、日本のリスナー向けに歌詞の要点やタイトルの持つ意味なども解説していただいてもよろしいでしょうか?

Crystal:バンドをスタートして以降ずっと、私たちの音楽はいろいろな映画をテーマにしているわ。このアルバムは特にその概念にひもづいているの。例えば「God's Gift (Your Violence)」(Track.3)は"シャッターアイランド"(2010年公開)へのオマージュだし、「Call Me V」(Track.6)は"Vフォー・ヴェンデッタ"(2005年公開)へのオマージュ。みんなにアルバムの曲がどの映画を題材にしてるか見つけてほしいわ!

-どの曲を特にリスナーに聴いてほしいですか?

Crystal:メタルコアが好きなら「Call Me V」ね。メロディック・ハードコアが好きなら「No Hero」(Track.4)。Djentが好きなら「I'm Yours, And I'm Not Yours」(Track.7)を聴いてほしいわ。

-演奏陣のテクニックの高さには驚かされました。特にツボを押さえたギター・プレイやドラムのタイム感が心地よく、勢いだけではなく楽曲の構成力も、若いバンドにしてはかなりズバ抜けています。

Crystal:褒めてくれて本当にありがとう。私たちは進化しているし、いいフィードバックをすることによって、私たちは常に成長しているの。

-フランスのメタル/ハードコア・シーンは、日本ではコアな人以外にあまり知られていません。現状はどういった動きが活発なのでしょうか?

Crystal:メタル/ハードコアをやってフランスで成功するのは難しくて、バンドとして多くのファンを獲得するには国外で成功する必要があるわ。フランスではGOJIRAやBETRAYING THE MARTYRS、それにCHUNK! NO, CAPTAIN CHUNK!といった偉大なバンドが、先にアメリカで成功して、そのあとフランスで認知されたの。彼らのおかげで同じルートを辿ることができるようになって、私たちや友達のNOVELISTSも素晴らしいキャリアをスタートさせているわ。

-ハードコア・シーンではツイン・ヴォーカルのバンドは多いですが、男女混合トリプル・ヴォーカルというスタイルは珍しいと思います。三者三様のしっかりとした歌唱を打ち出しつつも、それらが重なり合ったときの表現の幅の広がりがSHOOT THE GIRL FIRSTの武器であると感じます。

Crystal:ありがとう。私たちは個々で異なる性質をもっているし、それぞれが異なる影響を与えて、互いに共有するためにもトリプル・ヴォーカルは大事な要素なのよ。