－ライヴ・バージョンも聴いてみたい楽曲ばかりですが、ライヴでの再現は作曲の段階からイメージされているのでしょうか？

Takahashi：そうですね。やっぱり自分たちがバンドを組んでいる理由も、メンバー全員ライヴが好きで、ライヴをするためにバンドをやっているので、自分たちがライヴを観るときや、お客さんが観たときにどんな展開があったら面白いかというのは意識して作っています。あと、今こういう音楽を聴く人たちは耳がすごく肥えていると思うので、再現できない曲は作らないように意識していますね。

Inamoto：ライヴでの再現はイメージしています。ただ音源には音源の良さがあると思うし、ライヴにはライヴの良さがあると思うので、それぞれにしか再現できないことを表現していきたいですね。

Hamashita：僕たちはライヴ・バンドなので、もちろん再現が可能な範囲で考えて作ってはいますけど、最近は曲が完成してからスタジオで練習するという流れが多い気がします。アルバムのリード曲であるTrack.2「Lies」という曲もみんなのアイディアが詰まっていて、曲が完成してからスタジオで練習しましたね。

－今作を引っ提げてのツアーは予定されていますか？

Takahashi：来年の1月17日（日）に札幌の"DUCE"というハコでレコ発を行なって、そのあと順次ツアーを行なっていく予定です。今のメンバーでのツアーは初めてなので、どんなことが起こるのか、どんな人たちと出会えるのか、今からワクワクが止まりません！！

－ライヴ・パフォーマンスでは、特にどんなところに気を遣っていますか？

Takahashi：メンバー全員予定調和なライヴは好きではないので、ひとつひとつのライヴで今それぞれが持てる全力を出して、お客さんの印象に残るライヴ・パフォーマンスというのを心がけています。

Inamoto：お客さんに楽しいと思ってもらうことで僕たちもライヴを楽しめるので、ライヴはお客さんのことを第一に考えています。

－今後ツアーやライヴで共演したいバンドはいますか？

Takahashi：札幌でずっとやってきて、北海道で本州のいろいろなバンドのツアー・サポートをしてきたので、今まで共演したHER NAME IN BLOODやBEFORE MY LIFE FAILS、MAKE MY DAYなどと今度は本州で一緒にやってみたいですね。あと、札幌で一緒にやっていた仲間でもあるNOISEMAKERは、東京に行ったあとも俺たちのことを気にかけてくれていたので、俺たちもこのリリースを機にどんどん力をつけて、彼らと対バンできたらと思っています。

Inamoto：kamomekamomeが好きなので、ぜひ共演してみたいです。

Hamashita：国内海外問わず、いろいろなバンドと共演したいという気持ちはあります。あと、たかちゃんも言っているように、北海道のツアー・サポートなどで共演して仲良くなったバンドもいるので、そういったバンドたちと今度は本州で対バンしてみたいです！

－また、今まで共演した中で特に印象深かったバンドを教えてください。

Takahashi：HER NAME IN BLOODですね。彼らはオフステージのときもオンステージのときもいろんな意味で魅せてくれる人たちなので（笑）、あのバンドが個々に放つ人間力みたいなものは本当にすごいと思います。今この飽和したシーンで完全に確固たる地位を確立していると思うので、正直HER NAME IN BLOODのライヴを観ていない人は損しているなと思います（笑）。

Inamoto：GARLICBOYSですね。曲が最高なのは当たり前なんですけど、ライヴがとにかく最高で、見習うところだらけでした。

－今作で全国デビューを果たしたFROM DAY TO DAYのさらなる目標は何でしょう？

Takahashi：名刺代わりの1枚ができたと思っているので、このリリースを機会にいろんなところでライヴをしてみたいですし、まだ出会ったことのないいろいろなバンドやお客さんに出会えたらなと思っています。あと、もちろん英語で歌っているので、海外で自分たちの楽曲を販売できたらなというのも考えていますし、UNDEROATHやSAOSIN、ALEXISONFIREなど、自分たちのルーツになっているバンドが最近復活してきているので、自分たちのルーツである海外のバンドと一緒にツアーを回ってみたいですね。

Hamashita：自分たちは全国的にまだ無名なので、まずはこのリリースをキッカケにたくさんの人たちに知ってもらいたいです！ 将来的には、国内はもちろん海外でも通用するバンドになることが目標です！

－最後に、激ロック読者へのメッセージをお願いします。

Takahashi：あのころのポスト・ハードコアやスクリーモが好きな人から、今その系譜を受け継いでいる"Equal Vision Records"や"Rise Records"といったレーベルが好きな人まで必聴なアルバムになっています！ 今、ラウドと呼ばれているサウンドとはちょっと違うサウンドが味わえると思うし、もちろんキッズも聴けて、ライヴに来て暴れたくなるような作品になっているので、ぜひ手にとって聴いて、ライヴに遊びに来てください！