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INTERVIEW

ARES

2015.09.17UPDATE

2015年09月号掲載

ARES

Member:Yasushi Higashimura(Vo/Ba) Takeshi Higashimura(Gt) Keiji Yanai(Dr)

Interviewer:米沢 彰

-初めてのインタビューとなりますので、まずは自己紹介からお願いできますか?

Yasushi:ヴォーカル・ベースのYasushiです。メロディック・デス・メタルが好きですが、最近ではメタルコアとかもよく聴いていたり、そういったヘヴィなものをどんどん取り入れていきたいと思っています。

Takeshi:ギターのTakeshiです。Yasushiとは一卵性の双子で約20年ずっと一緒にバンドをやっています。

Keiji:以前は別のバンドだったんですが、2005年に初めて対バンして、そのときにARESの音楽に惚れ込んで入れてもらったっていう経緯です。なので、バンドに入ってかれこれ10年ぐらいですね。メロデスももちろん好きなんですが、プログレッシヴ・ロックとかも好きですね。

-ニュー・アルバム『Divine creation』はギリシャのレコード・レーベル"Sleaszy Rider Records"からのリリースとなりましたが、これはどういった経緯で実現したのでしょうか?

Yasushi:もともと作品を作るときに、海外レーベルからのリリースを念頭に作っていったんです。自分たちのやっている音楽を日本の枠組だけではなく、世界に発信していきたいという考えがあって、海外のレーベルと契約することで、世界のより多くのメタル・ファンに届けられるんじゃないかと。"ARES"というバンド名はギリシャ神話に出てくる戦神なんですが、そういう縁もあって、ギリシャのレーベルから出したいって話になって。それからいろいろ調べて、Sleaszy Rider Recordsの社長にコンタクトをとって、そしたら"ぜひうちで契約しないか"と返事が返ってきて、そこから話が進んでいった感じですね。

-ギリシャは中堅のメタル・バンドや世界的なギター・プレイヤーも輩出していますが、国としていろいろ大変そうですね。そういった心配はなかったですか?

Yasushi:たしかに国としては心配ですが、レーベルの社長さんもヨーロッパにいろんな人脈があって、いろんな方の協力も得ながら拡げていっているという感じですね。

-バンド名の"ARES"にもいろいろと意味がありそうですね。どういった意味合いでつけたバンド名なのでしょうか?

Yasushi:実は最初はそんなに意味はなくて、Aから始まる名前にしたいと思っていて。例えばレコード・ショップに行ってもAから並んでいたりしますし。あとは、覚えやすい名前というのも意識していて、それで英和辞典を開きながらいろいろ見て行って"ARESってどう?"ってTakeshiに聞いたら"ええんちゃう!?"って(笑)

一同:(笑)

Takeshi:ARESは戦神なので、激しさとか暴虐性を連想させる名前ですし、結果的に良かったと思いますね。"どう?"って聞かれても知らなかったので、いろいろ自分で調べてみたんですけど、そのときにもいろいろイメージが出てきて"これはメロデスにええ感じやな!"って思いましたね。

-海外からのリリースが決まってから、周囲の反応などはありましたか?

Takeshi:契約が決まったときはまったく問題なかったんですけど、契約した少しあとからギリシャの経済危機のニュースが出始めて"大丈夫なん!?"っていろいろ言われましたね。そんなん言われても知るかよって感じだったんですけど、とにかく無事にリリースされそうなんで、ひと安心しています(笑)。

-ちなみに海外は何ヶ国で流通するのでしょうか?

Yasushi:50ヶ国以上になりますね。ネット販売もあったりするので、実際にはもっと多くの国で聴いてもらえると思います。

-1曲目からものすごい速度のブラストビートで、作品の随所に超高速のパートが散りばめられているのに驚かされました。

Yasushi:メロディック・デス・メタルでブラストビートを多用するバンドってそんなに多くないと思うんですよ。ブルータルな部分を持ち味にしたいなっていう思いと、悲哀さのある美しいメロディをギターとかキーボードで表現するっていうのも武器にしているのもあって、ブラストビートと美しいメロディを重ねたときに自分たちらしさが1番表現できるんじゃないかって考えていますね。

Takeshi:俺たちは基本的にデスメタルをやっているっていう感覚があるので、ブラストビートは激しさを表す大事なパートですね。

Keiji:ARESに入る前にオーディションみたいなのがあったんですけど、そのときに"テンポ220の曲があるから、それ叩かれへんかったら入られへんから"って言われて(笑)。あれは忘れもしないですね。

一同:(爆笑)。

Keiji:そもそも、ブラストビートが自分を1番表現しやすいリズムってのもありますね。ドラムを始めたころからずっと速い曲を練習してきてたんで、そういう意味でも必要なパートですね。

-ライヴでやるのは相当大変そうだと思ったのですが。

Keiji:ライヴでは1番汗かいてるバンドですね(笑)。

一同:(笑)

-全力疾走の箇所とミドル・テンポに落とす箇所が交錯しながら展開する構成は、やはり意識して作り込んでいるのでしょうか?

Takeshi:半年ぐらいかかってしまった曲もあれば、2週間ぐらいでできた曲もありますけど、一聴しただけで、右から左にすんなりと流れていってしまうような曲にはしたくないって思いはあるので、曲の展開はかなり考えながら作っていますね。